Fallout NewVegas ;Back in Your Own Backyard

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Helios Oneの問題を片付けたので、ノバックに一度戻って一休みすることにした。

『いいの?ブーンさん』
「・・・ここから近いし、俺も家があるからな。お前はモーテルの一室を借りればいい。」
『誰に言えばいいかな・・・』ジニー・メイはもういない。
「ま・・・ノバックに戻ってから考えよう。」

※ブーンの服変えました。Mercenary Outfitの色違い。
武器はScreaming Eagle – A Unique Marksman Carabine

ノバックに戻り、まずはDino Biteギフトショップのクリフに声をかけて水と食料を買い込む。

クリフがにこにこしながら声をかけてきた。
「ああ、あんたか。あんたのおかげでグールの心配をしなくてすむようになったよ。ありがとう。」
『どういたしまして!あ、その雑誌も頂戴。』
「あんたに、いいものをやるよ。」そういうとクリフは鍵を渡してきた。

『これは・・・?』
「ジニー・メイがいなくなっちまってな。俺が代わりにあのモーテルを取り仕切っているんだ。お礼に一室あんたの部屋として用意したよ。」
ブーンがぽんぽんとLuciaの頭を叩いた。
『わあ、ありがとう!今夜泊まる場所ができた!』
「町の恩人へのささやかなお礼と思ってくれ。まぁ、店で買い物をしてくれたら、もっと嬉しいがね。」

ブーンは自室へ戻り、Luciaは貰った鍵を使いモーテルの2Fにある部屋へ向かう。
ベッドでゆっくり眠れるのは嬉しいものだ。
『おやすみ、ED-E』
Beep!

夜明けと共にノバックを出発する。
そういえば、東にネルソンという町があったとか言ってたな・・・。ちょっと見てみようかな。

ネルソンに近づくと、ブーンが声をかけてきた。

「・・・おい。」
『なぁに?』
「・・・ネルソンに近づいているぞ。俺はリージョン兵を見つけたら迷わず撃ち殺すが、いいのか?」
暗い目をしてブーンが聞く。

『うん。構わないよ』
「・・・俺とお前で問題を解決していくんだ」
ぽつりと呟いた言葉は風に乗って消えてしまった。ノバックに戻って、少し気落ちしているように見える。
マーニーのこととか・・・奥さんの事とか、色々思い出したのかな・・・。

目の前にNCRの検問所のようなものが見えてきた。
髭面の男性が制止する。

「そこで止まれ。この先はネルソン。リージョンどもを片付けない限り近づくことは許されない。一体お前は誰だ?」
第一偵察小隊のベレー帽を被る2人に不審そうな視線を投げかける。
『えーと私はLucia。』
「・・・まて、お前の名前は聞いたことがある。ボルダーシティでNCRの為に働いてくれたとか。」
『ああ、うん。』
「で、あんたたちはここで何をやっているんだ?」ブーンがネルソンのほうを見ながら問いかける。

マイロと名乗るNCRレンジャーは、数人リージョンに人質を取られてしまい兵士の士気が下がっていると話す。
助ければいいじゃない?と言うLuciaの言葉を鼻で笑って否定する。

「まず第一に、数で劣っている時には向う見ずに戦うなと教えられている。」
「第二にリージョンが人質を使って行う汚いゲームに付き合う気はさらさらない、ということだ。」

ブーンをちらりと見たが、遠くを眺めるだけだった。

確かにそれが賢い方法なのかもしれない。けれども、助けることができるなら私はそっちに賭ける。よし。




※半透明に見えているのは、Luciaがステルスボーイを使用しているため

そっと近づき、磔になっているNCR兵3人を解放。
リージョン兵はブーンとED-Eに任せて、解放した3人が流れ弾に当たったりしないよう護衛しつつ後退する。
兵士たちが検問所付近まで逃げたのを確認して、ネルソンに残ったリージョン兵を壊滅してレンジャーマイロの元へと戻る。
※戦いに必死で写真撮り忘れてる

鼻息も荒くレンジャーマイロのところへ行くLucia。

『どお?3人とも助けたと思うけど。』

「負けを認めるよ。そんなことができるとは思いもよらなかった。あんたは英雄だよ。」
『あ、そういうのはいらない。』
レンジャーマイロはお礼だと言って、少し多めに報酬をくれた。

思いがけず報酬を貰って、嬉しくなりブーンのほうを見る。
レンジャーマイロが立ち去った後も、ブーンはネルソンを眺めながら黙ったままだった。

『ブーンさん?』
「・・・リージョンどもは・・・捕虜をああやって見せしめに磔にしたり、拷問するのが好きだな。」
『・・・』
「今回はたまたま上手くいったが、いつでも通用するとは思うな。NCRの兵士は慈悲ある死を望んでいる。」

どうもブーンの様子がおかしい。
『ブーンさん。なにかあったの?』
「・・・何故そう思う。」
まじまじとブーンの顔を見つめる。疲れ切って・・・そうか悲しそうなんだ。

『ブーンさんが、悲しそうに見えたから。』
返事もせずLuciaをじろりと睨む。だがLuciaも、今回はここで引き下がらないことにした。

意を決して、考えていたことを伝える。
『・・・奥さんの事?ここに奥さんは連れてこられたの?』

ブーンは目を瞑り、深々とため息をついた。
「彼女は・・・カーラは死んだ。それだけだ。」

『これから旅を続けるから・・・お互いに理解しあいたいと思っているの。』
眉間の皺が深くなる。

暫く沈黙した後、ブーンは重い口を開いた。
「・・・俺は、連れ去られた彼女を追って南東の川の近くまできた。奴隷商人が彼女を売っている場面を確認した。彼女以外にも沢山の奴隷の売買が行われていた。」

「そこはリージョンどもで溢れていた。対して、こっちは俺一人だ。」

奴隷売買の場面の話を聞いて、Luciaはリージョンに売られた後の生活の記憶が波のように押し寄せてくるのを感じた。
まずい。
自分の腕をぎゅっと掴んで、意識が飛んでいかないようにする。

ブーンはLuciaの様子の変化には気づかず、話を続ける。

「多勢に無勢。弾は限られている。・・・だから俺は撃った。」

そうか。ブーンは自らの手で、奥さんを・・・。

「起こるべくして起こった出来事だ・・・。俺は、カーラと親しくなるべきではなかった・・・。」
『どうして?どうして必然的に起こったように言うの?』

ブーンが自嘲気味に、吐き捨てるように言う。
「俺には不幸なことが訪れるんだ。・・・お前も近づかないほうが良い。」
『え?』
「因果応報っていうやつだ・・・」

そしてしばらく一人にして欲しいと言い、押し黙ってしまった。

LuciaはED-Eと一緒にその場を離れた。




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