Skyrim~闇の血族(Midir編)

ともかく。
まずはセラーナを連れて、ディムホロウ墓地から出なくては。

そう思い先へ進むと、石像が急に動き出した。

セラーナ:ガーゴイルですわ!
Midir:がーごいる?
セラーナ:石像に化けているんですの。攻撃がなかなか効かないから、気を付けて

あっという間に、セラーナが片付けて行く。
なんだ、こいつ。つえぇじゃねぇか。
ぽかんとMidirが見つめていることに気づいたセラーナは、肩を竦めるだけだ。

ガーゴイルや吸血鬼なんかを倒して、ディムホロウ墓地の外へ。
セラーナが空を見つめて、感極まったように呟く。

セラーナ:嗚呼、また息ができるなんて・・・本当に素晴らしいですわ!
Midir:息ができる?どういうことだよ
セラーナ:・・・わたくしは、あの場所で死んでいたようなものですから

よくわからなかったが、ふぅんと言って雪山を降りて行く。
セラーナはちょっと変わってんな。そう言うMidirに同意もせず、セラーナは外の空気を思い切り味わっていた。



ソリチュードから海岸線沿いに西を目指す。
遠くに、何か見える。あれがセラーナの家?

Midir:なあ、あのでっかいのがセラーナの家か?
セラーナ:ああ、そうですわ。近くに船着き場があるはず。そこから向かいましょう
Midir:ドーンガード砦みてぇに、でっかいな

波打ち際に降りて行き、船を探す。
小さな船が停められた、桟橋を発見した。どうやら、ここの事を言ってるようだ。

Midirが船を指さすと、セラーナが頷いた。
どれ、あのでけぇ城へ向かうとするか。

近くで見ると、より一層威圧感を感じる。ほんと、でっけぇ城だ。
城を眺めていると、後ろからセラーナが声をかけてきた。

セラーナ:・・・あなた、ここが何であるか、わかっていまして?
Midir:ん?お前ん家(ち)なんだろ
セラーナ:あなた・・・ドーンガードなんでしょう?
Midir:なったばっかりの新人だけどな
セラーナ:あなたのお仲間はここの住人を殺したがるでしょうね。

ああ、そうか。
吸血鬼であるセラーナの家だ、他にも吸血鬼がいるということだ。
・・・吸血鬼って、両親も吸血鬼なのか?
確かにイスランは問答無用で吸血鬼を片付けるだろうな。

セラーナの後に続いて城の中へと入っていく。

思いがけない人物の登場に、城は騒然となった。
セラーナが戻ってきたと城の召使が大広間へと駆けこんでいく。

父親と思しき人物がセラーナに声をかけた。

久々の感動の再会・・・といった空気とは程遠い。
お父様は、わたくしよりも星霜の書のほうが大切なんですわね!と叫ぶセラーナの後ろに、見覚えのない男が立っていることに父親は気づいた。
視線をセラーナからMidirへと移す。

ハルコン卿:私の名はハルコン。一族の王である。
Midir:俺は、Midir
ハルコン卿:我が娘を連れてきてくれたことに礼を言おう。
Midir:・・・
ハルコン卿:今日、私は気分がいい。定命の者であるお前に恩恵を授けてやろう
Midiri:恩恵?

ハルコン卿の体が一瞬で変化した。
翼の生えた・・・吸血鬼。

セラーナが苦虫を噛み潰したような渋い顔をしている。
黙ったまま見つめるMidirに、私の血をやろう!とハルコン卿が言う。

血?吸血鬼の血だと?
私の血を分け与えるのだ、強大な力を得るぞとハルコン卿は続ける。

Midir:・・・いらねぇ
ハルコン卿:なんだと?
Midir:いらねぇって言ったんだよ。俺は、俺のままでいいんだ
ハルコン卿:愚かだな、定命の者よ
Midir:それによ。セラーナから血を貰うならまだしも、おっさんの血なんていらねぇよ

周りにいた吸血鬼たちが一斉に立ち上がる。
怒気を含んだ瞳でMidirを見つめたまま、ハルコン卿が周りの吸血鬼たちを手で制する。

なるほど。
ならば話はここで終わりだ。二度とこの地を踏むことはないだろう。失せろ!!!




気が付くと、城の外へと追い出されていた。
周りを見てもセラーナの姿はない。

城を一瞥し、ドーンガード砦へと戻ることにする。

砦に近づくにつれ、争う音が聞こえてきた。
駆け寄ると吸血鬼が砦を襲撃しているではないか。

イスランやセラーンが吸血鬼に対処している。
見れば足元には吸血鬼やデスハウンドが転がっている。

砦へ戻ろうとするイスランを呼び止めて、何が起こったのか聞いてみた。
今まで砦を直接吸血鬼たちが襲ってくることはなかったが、いよいよ攻撃をしかけてきたとイスラン。

ディムホロウ墓地での出来事を報告するように求められたので、番人トランが殺されていたこと、中で女を見つけたことを伝えた。
女?どういうことだ?一体誰なんだ?その女は今どこにいるんだ?と矢継ぎ早に質問を浴びせてくる。
Midirが理解した範囲だけ説明したが、イスランの表情は半信半疑のままだ。

Midir:でっかい巻物背負ってて、ソリチュードの西にでっかい城があって、父親は偉い吸血鬼で・・・
イスラン:待て待て・・・もういい。お前の説明を聞いても、混乱するだけだ
Midir:ちぇ。俺、こういうの苦手なんだよ
イスラン:ともかく。吸血鬼が直接襲撃するようになってしまった。人手が・・・足りない
Midir:新人でも募集するのか?
イスラン:いや、古い・・・仲間を連れてきて貰おう

イスランが、ガンマーとソリーヌという古い盟友を連れてきて欲しいと言う。
ガンマーは野生動物との関りに人生の意義を見出しており、ソリーヌはドゥーマーの研究をしているらしい。
多分この辺りにいるだろうと、地図にも印をつけてくれた。

よし、2人を探しに行くとするか。




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