イスランが付けてくれた印を頼りに、地図を見ながらディムホロウ墓地を目指す。
それにしても。
イスランて奴はおっかねぇな。コドラクとは大違いだ。
でも・・・アグミルにちゃんとクロスボウの使い方教えてたし、なんなんだろうな。
とりあえず、着てみたいと思っていたドーンガードの鎧に手を通すことができたのでMidirは満足だった。
やっぱり格好いい。
雪山の中にあるディムホロウ墓地へやってきた。
心なしか、気味の悪い風が洞窟の中から吹いてくるような気がする。
用心しながら、洞窟内へを進んでいく。
暗がりの中に吸血鬼とデスハウンドが動いているのが見えた。
地面に誰かが倒れている。
・・・あれはステンダールの番人?偵察に来てるとかって言ってたやつか?
まずは、その場の敵を片付けて確認しよう。
近寄ってみると、それはドーンガード砦で会った番人トランの死体だった。
なんだよ、やられちまったのかよ・・・。
しかたねぇな。俺が謎を解いてやるよ。
トランの遺体を洞窟の脇の方へと移動して、目を閉じてやる。
ドラウグルやスケルトンに加えてデスハウンドなんかを片付けながら先へと進む。
しかし、こんなところに何があるっていうんだ?
そんなことを考えていると、奇妙な石像のある空間に出た。どこかの城にでも続いているのか・・・?
話し声と共に、どさりと重たい物が倒れた音がした。
ハルコン?宝?
バルコニーから、そっと覗き込むと番人が転がされているのが見えた。
飛び出していき、吸血鬼ロキルや吸血鬼の従徒・奴隷の頭を刎ね飛ばす。くそっ、吸血鬼つええな。
宝がどうの、と言っていたが宝箱は見当たらない。
真ん中にある石柱が怪しいような気がする。見回してみても罠があるようには思えなかったので、近寄って行き・・・
石柱のボタンを押すと、中から針が飛び出してきて手を刺す。
痛みで慌てて手を引いた、その瞬間周りに紫色の光が出現した。
なんだこれ・・・?
光に触れてみる。バリアとかではないようだ。さて、これをどうすればいいんだ?
所々にある石の篝火台を押してみると、動く。
あれこれ動かしているうちに、篝火台に火が灯る位置があることがわかった。
試行錯誤して、全ての篝火台に火が灯ると・・・
床から石棺のような物が現れ、中から人が倒れ出てきた。
慌てて駆け寄るMidir。
???:あなたは・・・?
Midir:あんた、棺から出てきたな。大丈夫か?
???:ここは・・・
倒れ出てきた女性は、頭を振りながら周りを見渡す。
現在の状況と、目の前の人物を確認しようとしている。
ようやく目の焦点が合ったのか、Midirをしっかりと見据えて話し出した。
Midirに同じ種族なのか?と尋ねてきた。
Midir:なんだよ、私と同じって
???:見てお分かりだと思っていたのですが。きゅ・・・
Midir:きゅ?
セラーナ:(深いため息)吸血鬼ですわ
吸血鬼。
ということは、敵なのか?
でもよ、こいつ襲い掛かってこねぇぞ。
Midirが不可思議な表情をしたことに気づいた女性は、この状況を全て理解してもらうには少々時間が必要だと言う。
???:わたくしを家まで・・・連れて行ってくださらないかしら?
Midir:家?どこにあるんだ?
???:・・・ソリチュードの西にある島ですわ。まだ、そこにいると思いますの
Midir:まぁ、いいか。あんた名前は?
セラーナ:わたくしは、セラーナ。どうぞ、よしなに
Midir:俺は、Midir