Skyrim – Lucius コルバンヤンドへ

Skyrim – Lucius コルバンヤンドへ

Luciusが食事をしている間も、住民たちは魔術師のような出で立ちのダークエルフに向かって「悪夢」「眠れない」などと訴えていた。
マーラの名のもとに、事態を解決しようと請け負ったようだ。

マーラね、とLuciusは腹の中で嗤う。

体が暖まった。
ここから近くに帝国の野営地があるというし、そこで休むとしよう。
スカイリムの兵士の様子も知っておきたい。

雪山を越え、ウィンターホールドの野営地へと向かう。

軍団長に挨拶をし

兵士たちと共に火を囲む。

故郷では、歩兵と一緒に過ごすことなどなかった。
苦いものが胸を過ったが、今はどうすることもできない。
こうなったら、武勲を立てて上に上がって行くしかないだろう。



朝早いうちに野営地を後にしたLuciusは、途中で見かけた山賊の砦を壊滅させ、更に南下していく。

指揮官として地位が上がるほど、最前線で戦うことはめっきり減ってしまったが、Luciusは戦うことが好きだった。
スカイリムに来ざるを得なかった鬱憤を晴らすかのように、情け容赦なく切り伏せていく。

血の海の中に山賊の死体が倒れるのを、満足そうに眺める。

それにしても。
スカイリムの馬は、帝国の馬のようにスマートではないが、どっしりとしていて力強い。
持久力はありそうだ。

Luciusの指示に応えて駆ける馬の背を叩くと、一声嘶いた。



集合地点には、すでにリッケ特使たちの姿があった。
Luciusを見つけると、手招きする。

リッケ特使:ようやく来たわね
Lucius:遅れました。
リッケ特使:まぁ、いいわ。反乱軍の方が先に着いたみたいだけど、こちらには奇襲の利がある。ハドバル、状況は?
ハドバル:特使、皆揃ったようです。準備できてます
リッケ特使:よし、行くわよ!

ハドバルと呼ばれた男がLuciusに向かってニヤリと笑った。
入ったばかりの新人か?まぁそんなに硬くなるなよ、と気安くそうに話しかけ、Luciusの背中をばんと叩く。

Luciusの表情が曇ったのを、緊張していると感じ取ったハドバルは、一仕事終わったら飲みに行こうぜと声をかけてくる。

更に眉間に皺を寄せてハドバルを睨んだが、気にも留めずにリッケ特使の元へと走って行った。

リッケ特使:貴方たちの中には、敵側に知り合いがいる者もいるでしょう。でも、今や敵となった彼らは容赦なく貴方たちの命を狙ってくる。隙を見せたら自分が殺されると、肝に銘じておきなさい。



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