Skyrim – Lucius コルバンヤンドを目指す

Skyrim – Lucius コルバンヤンドを目指す

沼地のどんよりとした空気を感じながら、馬を進めて行く。

以前一度だけ訪れたことがあるレヤウィンも周りは湿地だったが、この場所のように澱んではいなかったような気がする。
あたりに漂う靄も一層陰気な空気を醸し出している。
さっさと通り抜けてしまおう。

沼地を抜けると小さな集落に出た。どうやらここがモーサルのようだ。

辺りの様子を窺うが、ストームクローク兵も帝国兵も見当たらなかった。
衛兵が暢気にぶらぶらと歩いているだけだ。
Luciusが馬で近づいても、気に留めている様子もない。

集落の中では大きな建物の前で何やら言い争っているのが見えた。
少しだけ馬の歩を緩めて、耳を傾けながら横をすり抜ける。
「首長は何を考えているんだ!」
「どうするつもりだ?」
「我々にウィザードなど必要ない!」
「いい加減にしないか!首長は忙しいんだ。」
執政と思しき男が話は預かっておくから解散して仕事をしに行けと住民を追い払う。

渋々といった体で、それぞれ仕事へと向かう住民たち。
執政はちらりとLuciusに視線を走らせ、建物の中へと消えて行った。



辺りに雪がちらつきだした。
道理で寒いはずだ。
用意していた毛皮のマントを羽織ると、幾分か寒さが和らいだ。
少し急いで、ドーンスターまで行ってしまおう。


蜘蛛を倒し


襲い掛かってきた山賊を返り討ちに

狼や熊を蹴散らして、ドーンスターへと辿り着く。

ドーンスターも、モーサルのように、こじんまりとした集落のようだ。
目の前に広がる海から吹きつける風が冷たい。

宿屋で一休みするか。
馬を宿屋の柱に繋いでいると、どこからか大声で罵る声が聞こえてきた。
帝国だのストームクロークだの言ってるな。

どうやら、ここの首長はストームクローク寄りらしい。
そして・・・帝国兵?「元」帝国兵なのか。
なるほど。ここを落とした場合、あいつを頭に据えることができそうだ。
そんなことを考えながら、言い争いの終わりは見届けず宿屋へ向かう。

宿屋の扉を開けた途端、今度は住民たちが1人の男を囲んで何やら言い争いをしていた。
「夢」がどうの言っている。
住民の揉め事に首を突っ込む気は更々ないLuciusは、離れた場所に座り給仕を呼ぶ。

Abelone:いらっしゃい。飲む?それとも食べる?
Lucius:・・・体が暖まるものをくれ
Abelone:それなら、シチューとエールがいいわね。
Lucius:では、それで。ところで彼らは何を言い争っているんだ。
Abelone:ああ、あれはねー。悪夢を見るんですって。それで何とかして欲しいって言ってるの
Lucius:悪夢?首長が外で喧嘩腰にやりあっているのも、それが原因か?

Abeloneが鼻で嗤った。
首長が元帝国兵のブリナに難癖付けるのは、いつものこと。
Luciusを傭兵か何かかと思ったのか、この辺りのことをあれこれと教えてくれる。
山を越えた辺りに帝国のキャンプがあることや、山賊が占拠している砦のこと。

礼にとエールを進めると、Abeloneの舌はますます滑らかになっていった。



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