ベロニカを休ませるためにLucky38へと戻る。
キャスやブーンは出かけているようで、アルケイドが1人本を読んで寛いでいる姿があった。
ベロニカを寝室に送り届けた後、Luciaはアルケイドの部屋に立ち寄ることにした。
本を読んでいたアルケイドに、簡単にバンカーでの出来事や前哨基地で起こってしまったことを説明する。
『ベロニカのせいじゃないの。私・・・軽率だった。』
「・・・いや、関係のない人々を殺戮したB.O.S.パラディン達に責がある。ただな。」
『うん。』
「俺やお前はベロニカの人となりを知っているが、アポカリプスの使徒のメンバーは知らない。」
アルケイドが深い溜息をついた。
「ジュリーは復讐とか言い出すことはないと思うが・・・。様子を見て俺から話をしておこう。」
『ごめんなさい。ありがとう、せんせい。』
ベロニカのことをアルケイドにお願いし、Luciaはバンカーへと戻ることにした。
パトロール隊が全滅していたことをエルダー・マクナマラに報告しなくては。
パトロール隊は全滅したと報告と共にホロテープを渡す。
予想はしていたとはいえ、やはりエルダー・マクナマラは少しだけがっかりしたようだった。
「上の世界には我々の味方はほとんどいないな。敵だらけだ。」
『・・・。』
「実はパトロール隊を地上へ送り出した際に、もしもに供えて斥候を3人派遣している。彼らと連絡を取り報告書を受け取ってきて欲しい。」
『どこに派遣したの?』
「追跡装置をつけてあるから、君に地図にも表示されるはずだ。彼らに会ったら”熊はまだ狩りをしているか”と聞いて、私からの使いだと言うといい。」
NCRCF付近、ニプトン付近、キャンプ・フォーロンホープ付近か。
仕方がない、行ってみることにしよう。
NCRCF近くにいる斥候
囚人たちが看守を襲って刑務所を制圧。付近を襲撃する基地として利用している話を聞かせてくれる。
NCRは何故野放しにしているのかと不思議そう。
ニプトン付近にいる斥候
リージョンがニプトンを壊滅させた話をしてくれる。
NCRは近くに前哨基地もあるのに、何故なにもしないのか。やる気がないのか、その力がないのか。
よく見ているものだと、思わず感心してしまう。
キャンプ・ゴルフで聞いたチーフ・ハンロンの話が頭を過る。
Luciaがそんな思いに耽っているのを余所に、B.O.S.の斥候は報告書を手渡してきた。
最後にキャンプ・フォーロン・ホープ付近
ネルソンでNCRとリージョンが膠着状態にあったことや、増援を受けやっとのことでNCRがリージョンに勝利したことを話す斥候。
ここでもやはりNCRの力が衰えているようだと聞かされる。
第三者から見ても、いや第三者だからこそわかるのだろう。
3人目の斥候からも報告書を受け取り、バンカーへと戻ることにした。
バンカーへ戻り、エルダー・マクナマラに報告書を渡す。
暫くの間無言で報告書を読んでいたエルダー・マクナマラは、ふと溜息を洩らしLuciaを見つめた。
「これらの報告書が正しいならば・・・この地のNCRの支配力は思っているよりも強固ではないようだな。」
『・・・。』
「よくやった。君は信用してよいようだな。」
私よりベロニカの話を聞いてやってとLuciaは心の中で呟く。
外部の人間だが、頼み事をきちんとこなす人物だと判断したエルダー・マクナマラは、バンカーの空気浄化システムを修理するためのパーツを探し出してきて欲しいと話し出した。
詳しい話はシニア・ナイト・ロレンゾへ聞くようにと言い、エルダー・マクナマラは背を向ける。
仕方なしにシニア・ナイト・ロレンゾの元へと向かうLucia。
「あー、君が皆が噂している部外者か。私はロレンゾだ。シニア・ナイトとこの辺の工兵長をしている。」
『私はLucia。エルダー・マクナマラに会うように言われたの。空気浄化システムがどうとか・・・。』
「ふむ。システムの修理に必要なものは差動圧コントローラー・逆流パルスクリーナー・HEPAカートリッジフィルター。」
『???えーと・・・どこにあるの、それって。』
シニア・ナイト・ロレンゾは古いVaultが近くにあるから、そこから探してみるのが近道かもなと言い、地図に印をつけてくれた。
古いVaultか・・・。この間のVault34みたいだったら嫌だな。一人だと少々心許ない。
Lucky38へ戻って、誰かについてきて貰おうとLuciaは考える。
ロレンゾに礼を言い、バンカーを後にした。