Fallout3 メガトンで情報を集める

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モイラと話をしていると、ぐぅと腹が鳴った。
そういや101を出てから飯食ってなかったな。

飛び出してきた時に拾った、ファンシーラッドケーキがポケットの中に入っていることに気が付いた。

『なぁ、ちょっと椅子借りてもいいか?』
「いいわよ。食事するなら飲み物でもどお?」
モイラからヌカ・コーラを買って、一休みする。

口の中いっぱいに甘さが広がった。
これから向かうスーパーマーケットに、色々食料が残っているといいんだがな・・・。

そうそう、とモイラが壁に掛けてあったアーマードスーツに手を掛ける。
多分レイダー達が巣食っていると思うから、これあげるわ。
『いいのか?』
「私の依頼で死なれちゃ後味悪いしね。」
『・・・好意として受け取っておくよ。』



腹も膨れたので、ルーカス・シムズが言っていたコリン・モリアーティに会ってくるか。
メガトンの高い場所にあるSaloonへと向かう。

初めて見る顔に興味をひかれたのか、1人の女性が近づいてきた。

ノヴァと名乗る女性は、最近ギャラクシー・ニュース・ラジオの調子が悪いことや酒場の主コリン・モリアーティについて話てくれた。

カウンターにいるのはゴブ。
彼は・・・他の人たちとは様子が違う。
「は、はじめましてだね。グ、グールを見るのは初めてかい?」
『あ、はじめまして。俺はPatrick。グール?』

怯えたように辺りをちらちら見ながら、奴隷商人に捕まってモリアティに売り飛ばされた話を聞かせてくれた。
モリアティは殴ったりすることもあるようだ。

グールである自分を見ても嫌な顔をしないなんて、君はノヴァみたいにいい人だねと言う。

カウンターの端で1人酒を呑む男に声をかけてみたが、じろりと睨まれた。


ジェリコ(カルマ:悪。コンパニオン)



奥の部屋にコリン・モリアーティがいた。

「俺はコリン・モリアーティだ。ようこそモリアティの酒場へ。」
『ええと、俺の父さんがここに来たって聞いて。』
「父さん?・・・待てよ、お前ジェームスんとこの坊主か?」
『やっぱりここに来たんですね!それで、父さんはどこに???』

モリアティは顎髭を撫でると、ニヤリと笑った。

この町は俺が仕切っているようなもんだ。
シムズの野郎は自分がこの町を治めていると思っていやがるがな。
酒場には沢山の人が集まってきて、色々は話が聞ける。
俺は、それをうまく使っているってことだ。

『つまり?』
「父さんの事が聞きたきゃ金を払いな。」
『・・・いくらだ。』
「そうさな、100キャップだ。」

ポケットに手を入れてみたが、そんな数のキャップを持っているはずもない。
表情から支払うことができないと感じ取ったモリアティは、しっしと追い払う手ぶりをした。



悔しい思いを胸にモリアティの酒場を後にした。

言い分はともかく、確かに金を稼ぐ必要はある。
モイラの依頼をこなして、金を稼いで・・・。落ち着くことができる場所も欲しいな。

Pip-Boyの地図を見ながら、ウルトラスーパーマーケットを目指すことにしよう。
そうだ、モイラがくれたアーマードスーツに着替えて行こうかな。



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