ドッグミートと連れ立って、地雷原へ向かう。
嬉しそうにPatrickの周りを走り回っていたかと思うと、低い唸り声を上げて遠く見据える。
『どうした?』
「ううううううう」
ドッグミートが唸りながら、身を低くして歩き出す。
目を凝らすと遠くに人影が見えた。あれはたしかタロン社だかの傭兵だ。
Patrickも腰を落とし銃を構える。
「わんわんわんわん!!!!!」
ドッグミートに気を取られている傭兵に向かって、撃ちこんだ。
敵を全て片付けると、ドッグミートはPatrickの足元に座り込む。
頭を撫でてやると嬉しそうに鼻を鳴らす。
『いい子だ、ドッグミート。』
モイラが地図に印をつけてくれた地雷原へやってきた。
道のあちこちに地雷が置いてあるので慎重に一つずつ解除して拾いながら進む。
しかし・・・
うかつに進むとドッグミートが踏んでしまいそうだ。
『ドッグミート。』
「わふ?」
『危ないから、この辺で待っててくれ。』
「くぅん?」
そんな指示を出していると、足元に銃弾が撃ち込まれた。
咄嗟にドッグミートを抱えて岩陰へと身を隠す。
どこから撃ってきた・・・?
岩陰から被っていた帽子を差し出すと、帽子を狙って弾が飛んできた。
まずは狙ってくる奴を倒さないと、おちおち地雷を拾うこともできやしない。
石ころを投げて敢えて地雷を爆発させると、そこ目掛けて銃弾が撃ち込まれた。
撃ってきた方角には崩れ落ちたビルがある。
あそこか。
『ドッグミート。俺がよしと言うまで、ここにいろ。』
小首を傾げてPatrickを見つめる。
『ぜっっったいに、ここから動くな。いいな?』
「くぅん」
『そんな顔をしてもダメだ。待て!』
岩や家の陰に身を潜ませながら、廃ビルに近づく。
崩れた窓の隙間から、こちらを狙ってくる男の姿が見えた。
『くそっ・・・!!』
V.A.T.Sの助けも借りて、なんとか男を仕留める。
※ビルの周りにも地雷がばら撒かれているので、うかつに近づくと地雷にやられます・・・。
モイラの土産に地雷を全部持ち返ろうと、慎重に拾うPatrick。
公園にある地雷や道路の地雷を拾いまくって、依頼完了。
『よし、戻るか。』
「あら。」
『地雷原いってきた。』
ほら、と拾ってきた地雷をモイラに手渡す。
足元で遊ぶドッグミートを撫でながら、地雷原にはスナイパーも居たことを伝える。
Patrickから聞いたことをメモに書きとめると、モイラは満足そうに頷いた。
「おつかれさま!これは報酬よ。第一章が完成するわね!」
『第一章・・・?第二章もあるってことか?』
「もちろん!どうする?もう手掛けられる??」
期待に満ちた目でPatrickを見つめるモイラ。
『あー・・・うん。やるよ・・・。』
第二章は「殺鼠剤のテスト」「ミレルークの生態観察」「深刻な怪我をする」
『えーと、これは・・・』
「人類社会の再建のために、がんばってね!」
『殺鼠剤のテストって・・・なんだ?』
はい、これ。とモイラが棒状の武器のようなものを手渡してきた。
この坊に殺鼠剤が塗られていて、その効き目をモールラットで試してきて欲しいという。
まぁ、モールラットならいいかと思い、まずは殺鼠剤のテストを引き受けることにした。
「3匹試してくれたらいいわ。まぁ、欲を言うと実験としては10匹で試せたらいいかな。」
モールラットは下水道とかにいるし、メガトンの近くでもよく見かけるわね。
じゃ、よろしくね!と笑顔のモイラに見送られて、クレーターサイド雑貨店を後にした。
手にしてるネギみたいなのが「リペレントスティック」
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