Fallout NewVegas ;For the Republic, Part 2(3)

Fallout NewVegas ;For the Republic, Part 2(3)

エンクレイブ レムナントのバンカーからED-Eと2人でHoover Dumへと向かう。

なんとなく、Lucky38に戻る気になれなかった。
『ブーンさん、心配してるかな。』
Beeeep!
ED-Eが元気づける様に、Luciaの周りをぐるぐると回る。

一人で戻ってきたLuciaを見て、ムーア大佐は一瞬怪訝そうな顔をしたが、何も言わなかった。

『Mr.Houseを・・・殺してきた。』
「そう。良い仕事ぶりだわ。」

ムーア大佐は、キンバル大統領がダムを訪れて軍隊の指揮を高めるために演説をする、と将校たちが主張しているという。
クソみたいな演説を聞かせる環境が整いつつあるとでも考えているんでしょ、と吐き捨てる。
まったく勝手なものだ。誰が警備すると思っているのか。

「その前に、最後のミッションよ。我々はHelios OneをB.O.S.から奪取したけれど、脅威となり得る芽は潰しておきたいと考えている。」

B.O.Sを片付ける様に。
そう告げると、ムーア大佐はLuciaに背を向けた。



B.O.S.のエルダー・マクナマラに話をしてみようと考えらながらLucky38へと向かう。
ブーンさんについてきて貰おうか。ベロニカは・・・まだ駄目だろう。

カジノからエレベーターでプレデンシャルスイートへ。
「ああ、ボス。おかえり」
リリーと話をしていたラウルがにこにこしながら迎えてくれた。

あれ、アルケイドと一緒だったんじゃないのか?
戻ってきたのがLuciaとED-Eのみだったことに気付いたラウルが尋ねる。

『あ、えと。せんせいは・・・、やることがあって。』

しばらく無言でLuciaを見つめるラウル。
「・・・なぁ、ボス。時間あるか?ブラックマウンテンにラジオの調整しに行きたいんだ。」
『え?あ、じゃあヒドゥンバレーにも行きたいんだけど、一緒に行ってくれる?』
「よし!久しぶりにボスとお出かけだな!」

「さてと。歩きながら何があったか聞こうかね。」
ラウルがLuciaの背中を優しく叩く。

ヒドゥンバレーへと向かう道すがら、Luciaはアルケイドから聞いた話と、エンクレイブ レムナントに力を借りるために奔走したことをラウルに説明する。
エンクレイブねぇ、とラウルが考え込む。
そういえば昔アイボットがラジオ放送を流しているのを聞いたことがあるな。

『せんせいは、これからNCRとリージョンとの戦いが始まったらFreesideも巻き込まれるだろうって。』
「なるほど。それでアポカリプスの使徒んとこに戻ったのか。」

そうこうしているうちに、ヒドゥンバレーに辿り着いた。
ラウルには入り口付近で待っていてもらうことにする。

『ごめんね、ラウル。』
「いいってボス。大人しく待ってるよ、ここで。」
ラウルは辺りの機械を興味深げに眺めている。

急いでエルダー・マクナマラに会って来なきゃ。

久しぶりに姿を現したLuciaを見て、エルダー・マクナマラは穏やかに招き入れる。
「やぁ、久しぶりだね、友よ。なにか君の手助けになることがあればいいのだが。」
『こんにちは、エルダー。あのね、お願いがあって。』

Luciaはエルダー・マクナマラに、Hoover DumでNCRとリージョンが衝突した場合、NCRの手助けをして欲しいと持ち掛ける。
「なるほど。」

「いいだろう。暫くの間、Brotherhood Of Steelは過去の怨恨を喜んで忘れよう。援軍も派遣すると、NCRの指揮官に伝えてくれ。」
『ありがとう、エルダー!』



B.O.S.が手を貸してくれることになったことをラウルに伝える。
Luaiaが嬉しそうな顔をして戻ってきてラウルもほっとしたようだ。

『よし、ブラックマウンテンに行こう!』
「張り切ってるな、ボス。」

ヒドゥンバレー側からブラックマウンテンを目指す。
山肌に沿って作られた細い道を歩いていると、カリカリカリとPip-Boyが音を立てた。
放射能が強いようだ。
Rad-Awayを口の中に放り込み、慎重に山道を登っていく。

久しぶりのブラックマウンテン。
ラウルがラジオの機器をメンテナンスしている間、Luciaは辺りをぶらぶらと散策する。
タビサが使っていた放送局?には二階もあるようだ。
ターミナルを覗くと、マーカスの名前があることに気付いた。

ここに書かれているマーカスは、Jacob’ Townのマーカスのことだろうか。
タビサはマーカスと別れて、ここを拠点にしていたのね。

屋根からSloanや採石場を眺めていると、ラウルが声をかけてきた。
「ボス、ここにいたのか。ラジオの調整が終わったから、戻るとするか。」

『ラウル』

思いがけず真剣な声でLuciaが名を呼ぶ。
どうした?と横に並ぶと、意を決したように、Luciaは自身の過去を話し出した。
黙ったまま、話に耳を傾けるラウル。
キャスとアルケイドには、自分が幼い頃リージョンの奴隷だったと伝えている。
もう、隠さず、皆に話そうと思っていると、そう呟く。

「ボス。」
『黙ってて・・・ごめんなさい。』
ラウルが優しくLuciaの頭を撫でる。
「謝る必要なんてないぞ、ボス。それより教えてくれて俺は嬉しいよ。」
『・・・うん。』

話をしながらStrip地区へと戻る。

入り口を不安そうに見つめるLuciaを元気づける様にラウルが肩を叩いた。

「ボス。もしブーンがとやかく言い出したら、俺があいつのケツ蹴飛ばしてやるから安心しな。」


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