Fallout4~The Nuclear Option (Minutemen)
「スタージェスがデータを分析していた際に、インスティチュートへの秘密の侵入方法を見つけたそうだ。」
「秘密の侵入方法?」
プレストンはスタージェスが発見した秘密の侵入方法・・・古いトンネルのことを説明してくれた。
どうやらそれはリアクターを冷却するために外部から水をひくためのトンネルのようだ。
そこから内部へと侵入し、テレポーターを確保。確保したらミニッツメンたちが侵入する・・・と。
「なるほどな・・・。」
「まぁ、詳しくはスタージェスと話をして欲しい。俺は準備が整い次第すぐにでも動けるようにしておく。」
そこで言葉を切ったプレストンが、じっと俺の顔を見つめる。
「将軍。」
「うん?」
「あんた、大丈夫か?顔色が悪いぞ。」
「・・・大丈夫。ちょっと寝不足かもしれないな。これが終わったら、ゆっくり休むよ。」
そう話をしているとコズワースが聞きつけて飛んできた。
「旦那様!!お体を大切にしないといけません!」
「わかったわかった。終わったら、ちゃんと休むから。」
そんな話をしながらコズワースとサンクチュアリへと向かう。
「スタージェス!プレストンから聞いたぞ。」
「やあ、ボス。C.I.Tへ侵入する秘密の経路について聞きに来たのかい?」
「古いトンネルがあるんだって?」
リアクターの冷却水用に使われている水道管を使ってインスティチュート本部へ潜り込む。
そこはには”高放射能・危険”といったことも書かれているようだ。
格子を開くコードは入手済み。中に侵入出来たらメイン中継コントロールにアクセスしてホロテープを読み込めば外部からテレポートが可能になるとスタージェスが説明してくれた。
「ありがとう、スタージェス。」
「もっと安全な方法を探りたかったんだけど・・・これが限界だったんだ。」
「よくやってくれたよ。後は任せてくれ。」
スタージェスがマップに印を付けてくれた。
・・・よし。インスティチュートに引導を渡しに行こう。
※クエストマーカーはC.I.T廃墟の少し先につきますが、実際に潜り込む水道管はタイコンデロガの近くにあります。川に潜って水道管に入り、先に進むとパネルのある空間に出ます。
スタージェスに教えて貰ったコードを入力すると、どこかで音がした。
周りを見渡しても、入り口が出現したようには見えない。
「これは・・・どこに入り口があるんだ?」
「旦那様。もしかして、また水道管があるのでは?」
「ああ、そうか!潜って探してみよう。」
コズワースの言ったことが正解だった。先に進む水道管が水の中に隠れていた。
よし、慎重に進んでいこう。
途中、モールラットが出たりグールが出たりするのを次々と倒しながら進んでいく。
どうやら一番奥に来たようだ。人造人間がいるぞ。
水道管に矢印が書いてある。こちら、ということか。
出現する人造人間たちを倒し、先に進むと・・・見覚えのある場所に出た。
ここは・・・初めてインスティチュートに潜入したときにデータをダウンロードしたコントロールルームだ。
早速スタージェスに渡されたホロテープを見込ませる。
暫く待つと、ミニッツメンの皆がテレポートしてきた。
プレストンはインスティチュート内部を見て目を丸くしている。
プレストンからリアクターを破壊するための核融合パスルチャージを手渡された。
これを取り付けて、遠隔操作で爆破する・・・という作戦だ。
「さて、将軍。これを取り付ける前に、一般人に逃亡する猶予を与えるのを忘れないでくれ。大虐殺を犯すためにここにいるわけじゃない。」
「勿論だ、プレストン。」
「よし、では急ごう!」
「それにしても・・・」歩きながらプレストンが首を傾げる。
「うん?」
「インスティチュートは何故我々と事を起こそうと思い立ったんだろうな。今まで引きこもっていたのに。」
「そうだな・・・。自分たちのほうが優れていることをわからせたかったんじゃないか。」
開けることができない扉がある。
周りを見渡しても・・・ターミナルが見当たらない。他の場所にあるのか・・・?
するとスタージェスから無線が入った。
ロックを解除するためのターミナルがある場所を教えて貰い、そちらへ向かうとする。
ターミナルを使ってまずは避難勧告を出す。
それから・・・閉鎖プログラムをオーバーライド。
あとはリアクターにたどり着くだけだ。
人造人間たちの攻撃も一層激しくなってきた。
「将軍!爆薬を仕掛ける間、援護する!チャンスは一度きりだ。忘れないでくれ。幸運を祈る。」
ガイガーカウンターががりがり音を立てている。聞いてはいたが、放射能がすごいな。
タレットや人造人間を倒し、ステイムパックやRAD-AWEYはないか漁っていたところ・・・リアクター上部から攻撃を仕掛けてきていた人造人間がパスワードを持っているのを発見した。
「リアクターのターミナルパスワード?」
「旦那様、やりましたね!あとはリアクターに爆弾を仕掛けるだけですよ。」
先ほど見つけたパスワードを使い、リアクターの内部に入る。
リアクターとガイガーカウンターの音が鳴り響いている。
「よし、設置完了だ!コズワース、急いでプレストンのところへ戻るぞ!」
「はい!旦那様」
後方支援していたプレストンに、設置が完了したことを伝えるとスタージェスへ連絡を入れる。
すぐさまスタージェスが俺たちをコントロールルームへ転送する。
見ると・・・人造人間の・・・ショーンがいた。
俺に気づくと必死になって「ここから連れ出して!」と頼みだした。
「お願いだよ!一緒に連れて行って!」
「・・・そうだな。一緒に行こう。」
プレストンを見ると頷いていた。
「よし、スタージェス。俺たちをここから出してくれ!」
マスフュージョンビルの最上階に転送された。見ると、すぐそこに起爆スイッチが置いてある。
これを・・・押せば何もかもが終わるのか。
「将軍。”未来に向けた人類最高の希望”がはかなく消えるのが見たければ、あのボタンを押すといい。」
「・・・。」
「旦那様・・・」
ぐっとボタンを押した瞬間、凄まじい光と爆風が発生し何も見えなくなった。
爆風の熱を感じながら、俺はノーラやショーンの事、今まで出会ってきた仲間たちの事を考えていた。
懐かしいあの幸せな過去に戻りたいと思うこともある。
これまでの事は悪夢で、覚めたらノーラもショーンもコズワースも変わりなく微笑んでいたらいいと何度も思った。
でも、これは夢じゃない。
なら前に進んでいくしかない。今度は覚悟はできている、俺には教訓があるからだ。
War…War never changes.
「コズワース。」
「はい、旦那様?」
「サンクチュアリで・・・あのこ・・・ショーンの面倒をみてやってくれないか。」
「!!ショーン坊ちゃんなんですか!?」
「そうといえば、そうだけど・・・。違うと言えば、違う。でも、あのこはショーンなんだ。」
「・・・わかりました、旦那様。わたくしめ、しっかりと坊ちゃんのお世話をさせて頂きます!」
「ありがとう、コズワース。」
「俺は・・・少し一人になりたいんだ。」
「旦那様!わたくしがショーン坊ちゃんをお守りいたしますので、心おきなく・・・お休みください。サンクチュアリでお待ちしておりますよ。」
俺は思わずコズワースを抱きしめた。
「じゃあ、後は頼んだ。しばらくしたら戻るから。必ず戻るから。」
その頃・・・ダイヤモンドシティのニック・バレンタイン事務所に一人の男性がやってきた。
彼の名前は”ナカノ・ケンジ”。ニックの友達だと言う。
この話は、また次回・・・。