Fallout NewVegas ; Heartache by the Number(3)

キャスと一晩中あれこれ話をしながら過ごした。
NCRのことは、私の国・家族と言うが妄信しているわけではなく、世の中をより良くするためにより努力すべきだとも言っていた。

NCR・・・。
クリムゾンキャラバンとヴァン・グラフが手を組んでいる証拠を見つけて、最終的な始末はNCRに着けてもらうほうがいいのだろうか。
キャスは自分の手で、奴らを壊滅させたいだろう。その気持ちは痛いほどわかる。でも・・・。

そんなことを考えながらLuciaは眠りについた。


翌朝、ブーンに別れを告げてノバックを後にした。
クリムゾンキャラバンとヴァン・グラフに潜り込むのはLucia1人でやるほうが良いだろう。
そう考えて、キャスにはオールドモルモンフォートで待ってもらうことにする。

『ね、キャス。オールドモルモンフォートで待っててもらえないかな。アルケイド先生に言っておくね。』
「え?あんた一人で行くの?私も連れてってよ。」
『証拠をつかんでくるから・・・お願い、待ってて。』
渋々といった表情でキャスは頷いた。

ステルスボーイを使って姿を消し、クリムゾンキャラバンへ潜り込む。
金庫の中に・・・あった!

キャシディー・キャラバンのことも書いてある。
あのババア・・・。
このままアリス・マクラファティをぶちのめしたい気持ちになったが、ぐっと堪えて建物から出ることにする。

オールドモルモンフォートのキャスの元へと戻る。
手持ち無沙汰なのか、ぶらぶらとその辺を歩いていた。

『キャス!』
「Lucia。どう?証拠はあった?」
キャスにクリムゾンキャラバンで見つけた契約書を見せる。

『あとはヴァン・グラフ。あと少しだけ待っててね。』
「Lucia。」

キャスに呼び止められた。

「気を付けて。・・・そして、ありがとう。」

ヴァン・グラフはクリムゾンキャラバンのように簡単には侵入できないようだ。
店の前に武器を構えた手下がいる。
・・・あいつ、鍵を持ってたりするんだろうか。

鍵を掏り取り、中へと入ることにしよう。

グロリア・ヴァン・グラフと男がなにやら揉めているところに遭遇。
金網越しにそっと会話を聞いていると・・・。

グロリアが平然と男の頭を撃ち抜いた。
何のためらいも感じられない。情け容赦ないのだ。

そっと見つからないように、金庫のある奥の部屋を目指す。


グロリアへの手紙

よし、これで証拠が2つ揃った。
後はキャスを・・・納得させるだけ。納得してくれるだろうか。

『キャス・・・。もう一つの証拠、見つけたよ。』
差し出した手紙を貪るように読むと、舌打ちして憎々し気に「あの女狐どもめ!」と吐き出した。

そう。誰に相談するかが重要だ。
『誰か、信頼できそうな人はいない?』
うーん、と暫し考えるとキャスはモハビ前哨基地にいるJacksonの名前を挙げた。

『よし。そのJacksonという人と交渉しよう。』
「聞き入れてくれてくれるかな。」
『聞き入れないなら・・・私たちで直接やってしまうしかない。でも、それは最後の手段としたいの。』



モハビ前哨基地へと来た。


Lucia:いくよ、キャス。 Cass:う、うん・・・

Jacksonを捕まえて、キャラバン襲撃事件の話をする。
裏でクリムゾンキャラバンとヴァン・グラフが共謀してたと告げると、最初は信じてくれなかった。

『じゃあ、これを見てよ。』そう言って契約書と手紙を渡す。
やれやれと言った表情で書類を受け取るJacksonだったが、中身を確認するとLuciaとキャスを交互に見比べた。
「これは・・・!!」

『これを必ず然るべき人に届けて欲しいの。お願いできる?』
「勿論だ。ただ・・・。」
『ただ?』

Jacksonの歯切れの悪さが気にかかる。

キャスが唇を噛み締めた。本当は自分の手で復讐したいだろうに。

『・・・勿論、わかっているわ。必ず奴らに裁きを・・・』
「ああ。これを持ってきてくれたことに感謝をするよ。」
Jacksonはキャスを見つめて話を続ける。

「報復したかったに違いないだろうに。我慢してくれて。本当に感謝する。」
そう言い残すとJacksonは早速手続きを行うと言って、事務所へと消えて行った。



『キャス?』
黙ったままでいるキャスが心配になり声をかける。

「うん。」
『大丈夫?』
複雑な顔をして立ち尽くしている。

「本当は、私があいつらの頭を吹っ飛ばしたかったんだけど・・・ね。でも、これでいいのかな。」
『・・・。』
「将来的にNCRがクリムンキャラバンとヴァン・グラフの敵として立ち塞がってくれるって信じるしかないね。」

クエスト:Heartache by the Number 完了

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