Fallout NewVegas ; Strip地区を目指す

Fallout NewVegas ; Strip地区を目指す

Sloanでゆっくりと休んだLuciaとラウルは朝早くからNewVegasを目指すべく出立した。

『ね、ラウル。』
「どうした、ボス?」
『ラウルはNewVegasに行ったことある?』

「俺みたいな労働者は、あんなとこには近寄らないな。近寄れないとも言うが。」
ふーん、と納得したようなしていないような返事をLuciaがする。

時々フィーンドたちが襲い掛かってくるのを、3人で倒しながらキャンプ・マッカランを通り過ぎた。

遠くにLucky38の高い建物が見える。
NewVegasもすぐそこだ。

『ここから入ってすぐのところに、アポカリプスの使徒って人たちが集まってる場所があるの。』
「ああ、聞いたことがある。善意ではあったんだろうが、薬(ヤク)の作り方をカーンズの連中に教えた輩だろ?」
『カーンズ?薬(ヤク)?私は、フリーサイドの人たちに救いの手を差し伸べてる人たちだって思ってた。」

ラウルが深々とため息をつく。
「ま、物の見方はそれぞれだからな。色んな方向から見ることができるさ。」
そして、ボスの見方もあながち間違っちゃいないと思うよ、とも言ってくれた。
知識は使い方ひとつでどうとでもなる。

Luciaが、せんせいにラウルを紹介したいからと言うので、オールドモルモンフォートへ立ち寄ることにした。

ラウルが思っていたよりもオールドモルモンフォートには沢山の人がいた。
その半分以上は病人ではあるけれども。

Luciaが奥のテント目掛けて足早に進んでいくので、ラウルも後を追いかける。
テントの中には白衣を着た医者が座っていた。

『せんせい!元気にしてた?』
「お、Luciaか。お前は・・・元気なようだ。」
にこりと笑うと、Luciaの頭をくしゃくしゃと撫でた。
テントの入り口に立っているラウルに気づくと、Luciaに新しい仲間か?と聞く。

ラウルの手を引いて、テントの中へ招き入れるとLuciaはアルケイドにラウルを紹介した。

ぎこちなく挨拶を交わす2人。
「ラウル・アルフォンソ・テハダだ。Black Mountainでボスには世話になってね。」
「俺はアルケイド・ギャノン。しがない研究者だ。・・・ボス?Black Mountain?」
アルケイドがラウルとLuciaに交互に視線を投げかける。

Luciaが経緯を手短に説明する。

「で、これからどうするんだ?」
『うん。いい加減・・・ベニーのところに行こうかと思って。』
「TOPSへ行くのか。もしかするとStrip地区には簡単に入れないかもしれない。」
アルケイドが腕組みをして唸る。

しばらく考えあぐねた後、フリーサイドで困ったことがあったらKingを頼るといいとジュリー・ファルカスが言っていたと教えてくれた。

『Kingね。わかった!』


Strip地区へ行く途中に「The Kings」と大きな看板を掲げた建物があった。

『これかな?』
「いったい・・・なんの建物なんだ?」
『とりあえず、困ったら来てみようか。』

先に進むと、目の前に大きなゲートが見えてきた。
この先がStrip地区・・・。

ふと見ると、ストライプのスーツを着た男が2人を手招きしている。
なんだろう?行ってみよう。

オールド・ベンと名乗るその男は、門のところにいるロボット(セキュリトロン)を無視して進まないようにと忠告してくれた。

『どういうこと?』
「お嬢ちゃんはNewVegasは初めてかな?あのロボット達は許可なしに入ろうとする者を排除するようにプログラムされている。」
あんなふうに、とオールド・ベンが指さした先では、不法侵入者が無残にもセキュリトロンに撃ち殺されていた。

『あ、ありがとう。ところで貴方はここで何をしているの?』
「そうさな。私はずっとフリーサイドで暮らしてきて、様々な仕事にも就いた。」
オールド・ベンは少し遠くを見つめる。

「NewVegasにやってくる旅人たちに、何か伝えてあげられることがあるんじゃないかと思ってね。」

オールド・ベンは運び屋、肉屋、呼び込み、エスコート、傭兵・・・と今まで経験した職業を挙げていく。

『パスポート?』
「Strip地区へ入るための通行手形だな。」
「ちなみに中に入るには、どんな手段が有効なんだ?」

ふむ、とオールド・ベンは考え込む。
パスポートを入手する、金を払う(信用調査を受ける)・・・くらいかな。

金は払いたくないので。パスポートを手に入れることにする。
『でも・・・どうやって?』

「フリーサイドで困ったことがあったら、Kingを頼れ、じゃなかったかい、ボス?」

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