Skyrim~弔いと祈りと(Midir編)
コドラクの傍で力なく座り込むファルカスには声をかけることができなかった。
ンジャタがMidirを見上げ、怒りに燃えた目で見つめる。
絶対に仇を取ってきてくれ。その目はそう言っていた。
Midirも無言で頷き返す。
ホワイトランを出て、北へ北へ。
砦の周りにいる見張りどもをまずは片づける。
シルバーハンドどもを転がし、返り血で濡れた顔を腕で拭ったヴィルカスがにやりと笑う。
ヴィルカス:根絶やしにしてやる
Midir:おう!
ヴィルカス:いくぞ!
現れるシルバーハンドを片付けながらウースラドの欠片も探す。
Midir:どこに隠した!
Midir:おらぁ!!
ドリフトシェイドの地下で、奪い取ってきたウースラドとコドラクの死を肴に騒いでいる声が聞こえてきた。
血がざわめき立つ。
その時、ヴィルカスが飛び出していきシルバーハンドの首を刎ね飛ばしたのが見えた。
Midirもすぐに後に続く。てめぇら、全滅だ!
Midir:ヴィルカス、欠片あった
ヴィルカス:・・・お前が持っていてくれ。
Midir:わかった。ちゃんとホワイトランまで持ち帰る
無くさないように、胸元の袋にしまい込む。
ヴィルカスが微かに微笑み、Midirの頭をぽんと叩いた。
よし、ホワイトランへ戻るとしよう。
ホワイトランの門をくぐると、ヴィルカスがぽつりと葬儀が始まるなと呟いた。
※ヴィルカスにはドリフトシェイドで奪い取ったノルド装備を着せてます
走り出したヴィルカスの後を追い、葬儀が行われると言うスカイフォージを目指す。
Midir達が戻ってきたことを確認し、アエラが葬儀の開始の合図を出した。
見ると同胞団の他に、バルグルーフ首長たちの姿もある。
ああ、コドラク。皆に・・・惜しまれて旅立つんだな。
いざゆかん 古の炎の前で 哀悼の意を表する
この被害では 涙を流し 戦死者のために 叫び
自分たちのために そして立ち去る
アエラが祭壇に火をつける。
コドラクの遺体が炎に包まれるのを、皆でじっと見つめていた。
葬儀が終わると、アエラがサークルのメンバーはアンダーフォージへ来て頂戴と言って立ち去って行った。
どれどれ・・・と思っているところに、エオルンド・グレイメーンが声をかけてきた。
エオルンド・グレイメーン:ウースラドの欠片は持ち帰ってきたか?
Midir:ああ、俺が持ってる。ほら。
エオルンド・グレイメーン:うむ・・・。コドラクも欠片を持っていた。それを持ってきてくれないか
Midir:コドラクが?わかった。取ってくるよ。
この間まで、ここにコドラクがいたんだけどな・・・と思いながら、コドラクの部屋へ。
エンドテーブルにウースラドの破片が置いてあった。
エンドテーブルには日記も置いてある。
悪いな・・・と思いつつ、好奇心に勝つことはできなかった。
そっと手に取り、ページをめくる。
コドラクが見た夢。ビーストブラッドへの思い。
サークルメンバーに対しての感情。
Midirのことも書かれていた。
・・・アエラは孤独すぎるし、ヴィルカスは激情的すぎるし、ファルカスは情にもろすぎる
唯一Midirだけが情熱的でありながらも冷静さを保てる真の戦士である。
・・・なんだよ。
日記に書かずに、俺に言ってくれたらよかったのに。
折角、グレンモリルの魔女の頭持ってきたのに。
なんだよ!
嵐のような感情が胸の中を駆け巡り、思わず涙と共に声が出た。