Skyrim~Home Sweet Home(Midir編)

Skyrim~Home Sweet Home(Midir編)

アエラはその辺をぶらぶら見てからジョルバスクルに戻ると言う。

後姿を見送り、Midirは自分のビーストブラッドもコドラクと同じ方法で癒すことにした。
・・・ぐっすり眠ることができないのが、もう限界だった。
アエラは怒るかもしれねーけど、まぁいいや。

持っていたグレンモリルの魔女の頭を火にくべて、己の内から現れたオオカミを倒す。

すっきりとした顔でイスグラモルの墓を後にする。



ホワイトランへと戻り、ジョルバスクルへと向かう途中で久々にジェナッサに声をかける。

Midir:よぉ
ジェナッサ:あら、あんた。そういえばコドラクが亡くなったんだってね。
Midir:おう・・・。なんか色々あった

ふとジェナッサがMidirの後ろに視線を走らせた。
振り返ると・・・女の子が1人ぼんやりと立っていた。
ジェナッサが近寄って声をかける。

少女の名前はルシア。孤児のようだ。
二言三言言葉を交わし、ジェナッサが戻ってきた。

膝を抱えて座り込むルシアを見て、Midirはふとウィンドヘルムで出会ったソフィのことを思い出した。

・・・家か。
ジョルバスクルで用事を終えたら、手伝って欲しいことがあるとジェナッサに伝える。
よし、まずは兄貴たちと話をしてこよう。


Midir:あそこに・・・いつもコドラクが座ってたな

ジョルバスクルの建物内にファルカス達の姿はなかった。どうやら中庭で稽古をしているようだ。

アシスに稽古をつけていたヴィルカスがMidirに気づいて歩み寄ってきた。

ヴィルカス:戻ったか。
Midir:ヴィルカス。コドラクは・・・
ヴィルカス:アエラから聞いたよ。ソブンガルデへ旅立ったそうだな。
Midir:うん。
ヴィルカス:そうか。・・・ありがとう。

ヴィルカスが穏やかに笑った。
本当は、自分の手でコドラクを助けてやりたかったんじゃないのかなとMidirは思ったが、言わないでおいた。

さてと。
ヴィルカスにコドラクから同胞団の導き手になって欲しいと言われた旨を伝える。
驚きと喜びの入り混じった表情でMidirを見つめるヴィルカス。離れた場所にいたファルカスに向かって手招きをする。

2人にコドラクとの話を聞かせ、同胞団についてはアエラやヴィルカス・ファルカスに任せたいという自分の気持ちを話した。

ファルカス:ん?どうしてだ?
Midir:俺・・・他にやりたいことあるし・・・それにリーダーなんて柄じゃねーじゃん
ヴィルカス:コドラクはお前を指名したんだ。
Midir:でもよぉ
ファルカス:よし。ま、俺たち3人で同胞団を守るさ。だけどリーダーはお前だ。ここはお前の家だ。
ヴィルカス:兄貴・・・。まぁ、いいか。

2人とも仕方がないなといった表情でMidirを見つめる。
そうそう。エリクを俺の代わりにこき使ってやってくれよ、と言うとヴィルカスは呆れかえりファルカスは大笑いした。

ちょっと行ってくる、と別れを告げジョルバスクルを出た。



ジェナッサをウィンドヘルムへの旅に誘う。
ウィンドヘルム?なんであんなとこに用があるの?とジェナッサは少しだけ嫌な顔をした。

ウィンドヘルム訪問時に遭遇したダークエルフを虐めるノルドの事を思い出した。ダークエルフには嫌な町だったな。
同行は拒否されなかったので、Midirはほっとした。

Midir:家、見つけてあるんだよな
ジェナッサ:家?なんで?
Midir:・・・ウィンドヘルムにもルシアみたいな孤児がいてよ
ジェナッサ:ああ、どの町にもいるわね
Midir:そいつとルシアと暮らせたらいいかと思ってさ
ジェナッサ:は?

Nordic Longhouse V2

孤児の為に家を買ったらしい。
・・・え、まさか。人身売買とかやるわけじゃないでしょうね。
ジェナッサが疑い深い目でMidirを見つめる。

疑われていることを知る由もないMidirは、ウィンドヘルムにいるソフィを迎えに行ってくると言い家から出て行った。



キャンドルハースホールの2Fで暖炉の火に当たっていたソフィに声をかける。
きょろきょろと周りを見渡した後、Midirに気づき、にこにこしながら寄ってきた。

ちょっと来いよと言い、キャンドルハースホールを出て行く。

どこに行くの?と不思議そうに尋ねるソフィの質問には答えず、ついてくるように言うだけ。
ウィンドヘルムの重い門を開け、外に出て・・・

橋を渡る。
衛兵が疑わしそうにMidirとソフィを見比べていた。

なんだよ、感じわりぃな。

馬屋を曲がったところで、流石にソフィもどこに連れて行かれるのか気になって来たようだ。

ソフィ:おにいさん・・・どこいくの?
Midir:あそこによ、三角屋根の家あるだろ?
ソフィ:うん。見えるね
Midir:あそこで、ルシアって子と一緒に暮らさねぇか?
ソフィ:!!??

扉を開けて中に入れてやると、ソフィは暖かい暖炉やベッド、椅子が並んでいる家の中を歓声を上げながら見て回る。

ソフィとMidirが楽しそうに話をしているのを、遠くからジェナッサが眺めている。

ルシアをホワイトランから連れてきてあげるというと、Midirは嬉しそうに笑った。
ソフィは嬉しさの余り興奮して寝付けず、夜遅くまであれこれと話をしていた。

翌朝。
Midirはジェナッサにルシアを連れてくることを頼み、自身はドーンガード砦へと向かうことにする。

ジェナッサ:1つ聞きたいんだけど
Midir:ん?
ジェナッサ:あの子たちのために、この家を買ったのは何故?
Midir:安心して寝ることができる場所がねぇのって、辛いじゃん
ジェナッサ:・・・
Midir:俺も山賊だったから、わかるしさ。それに・・・
ジェナッサ:それに?
Midir:ファルカスの兄貴に、同胞団はお前の家だって言われた時嬉しかったんだ。
ジェナッサ:女の子2人で不用心じゃない?
Midir:隣の家のおばさんに頼んでおいた。大丈夫だろ

ジェナッサに、あんたも好きに使っていいぜ!と言うと、やれやれと肩を竦める。
ま、様子を時々見に来てあげるわと言いジェナッサはホワイトランへと向かって行った。

よっしゃ!ドーンガード砦へと向かうことにしよう!




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