Fallout NewVegas ; I Could Make You Care(1)

Fallout NewVegas ; I Could Make You Care(1)

ビタースプリングスでリージョン兵を撃退したことがブーンの心の重荷を軽くしたのか、表情が少し優しくなったような気がLuciaはしていた。
本人にいう事はできないので、心の中で、そっと思うだけだったが。

Strip地区北口の扉をくぐったところで、ふとブーンが足を止めた。

『?ブーンさん、どうしたの?』
「・・・ノバックに行ってくる。」
『うん。』
「・・・マーニーと、話をしてこようと思う。あとシュー大佐にはキャンプ・フォーロン・ホープのことを報告する。」
『うん!』

Luciaの頭を優しく撫で、ありがとうなと呟くとブーンは背を向けStrip地区を後にした。

にこにこと笑いながら戻ってきたLuciaをベロニカが不思議そうな顔で眺める。

そういえばべロニカと一緒に出掛けたことがなかったな・・・。
明日一緒に出掛けないかと誘うと、二つ返事で乗ってきた。
第188交易所から南にはあまり行ったことがないと言うので、プリムやモハビ前哨基地、グッドスプリングスと回ってみようかと計画する。
ベロニカは大喜びだ。



『初めて会った時、第188交易所にいたけど何をしていたの?』
「あー・・・私は調達のスペシャリストなの。食料の買い出しに行ったりハイテク機器を探したり。」
『最近、バンカーだっけ?帰ったりしてるの?』
「ああ、いいのよ。私が第188交易所に行かされているのは、厄介払いのようなものだと思うし。」
少し寂し気にベロニカが呟く。

東からB.O.S.を連れてきたエルダー・エリヤなる人物に古いメモリユニットを探させられたこともあると説明するが、Luciaにはメモリユニットなるものが何であるかわからなかった。
チンプンカンプンといった表情をしたLuciaを見てベロニカが笑った。

B.O.S.が探し求めている過去の遺物についてベロニカは説明してくれた。


B.O.S.の現状を嘆くベロニカ

どうにかして変化をもたらさないと、と頭を悩ませているようだ。

前のエルダー(エルダー・エリヤ)は非常に優秀な人ではあったようだが、テクノロジーの保存に留まらず活用を熱望していたとベロニカは言う。
そのためHelios Oneに固執し、NCR相手に無謀な戦いを挑むことをした。
多くのメンバーが死に、エリヤは行方知れずとなったため現在のエルダー、マクナマラが混乱を納めるべく指揮を取り撤退を行った。
今B.O.S.はバンカーに籠っている。

そこまで一気に話をするとベロニカは肩を竦めた。

「私、両親が死んだあとエリヤに面倒を見て貰ってたの。」
『育ての親みたいなもの?』
「そうね。そしてB.O.S.の師匠でもあったわけ。」
そこから話は過去の恋人の事や、綺麗なドレスが欲しいといった他愛もないものへと移って行く。



「あのね。」

ベロニカが真剣な声音でLuciaに声をかける。
『どうしたの?』

B.O.S.の崩壊を防ぐために、なにかをしなければならないとずっと考えてきたとベロニカが言う。
まずはバンカーに籠って孤立している状況を変えたい。
エルダー・マクナマラに直談判しに行きたいとLuciaに訴える。

「部外者の貴方に・・・こんなお願いをするのは心苦しいんだけど、一緒に来てくれないかしら。」
『いいよ!ベロニカの仲間を見てみたいし。ただ・・・』
「ただ?」
『こんな小娘でいいのかな?』

一緒にきてくれるだけで心強いのよ!とベロニカはLuciaに抱き着く。


クエスト: I Could Make You Care



ベロニカに連れられてバンカーへとやってきた。
以前ED-Eの件で近くまでは来たが、こんなところに入り口があるとは気づかなかった。

インターホン越しの会話の後、開いた扉をくぐり抜け地下を進んで行く。

ふとベロニカが足を止めたので前を見ると、腕組みをした男が2人を待ち構えていた。
「パラディン・ラモス。戻りました。」
「・・・。ベロニカ、勝手に部外者を連れてくるな。」
「前もって連絡していたら、中に入る許可をくれていたの?」
「・・・。」

厳しい表情のままパラディン・ラモスはLuciaに向き直る。


ベロニカが連れてきたから例外として迎え入れるが、大人しくしていろよと言うのだ。
更にエルダー・マクナマラが会見を希望しているらしい。

思わずベロニカと顔を見合わせる。
元々会わせてもらうつもりだったのだけれど、向こうから会いたいと言われるとは・・・。

頷くLuciaを見て、パラディン・ラモスはエルダー・マクナマラがいる場所を教えて立ち去って行った。


クエスト:Still In The Dark

『私に会いたいって、どんな話があるんだろう。』
「B.O.S.も地上に情報を集めるためのメンバーを送り出しているから、色々知っているんだと思う。」
『ここ最近はNCRの仕事ばかりしていたけど、大丈夫かな・・・?』
「敵だと判断されていたら、そもそも会見もできないはずよ。」

そんな話をしているうちに、エルダー・マクナマラがいる第2レベルまでやってきた。
パワースーツ姿のパラディンが警戒している。

「エルダー。話があるの。」
「・・・ベロニカか。」




↓ 一押しいただけると中の人が大喜びします!※別窓開きます

にほんブログ村 ゲームブログ RPG・ロールプレイングゲームへ

コメントは受け付けていません。