Fallout4 A Magical Kingdom
エリアを2つ解放して、ディサイプルズとオペレーターズに割り当てた。
次はパックスに与えるエリアか・・・。どうするかな。
そんなことを考えながら歩いていると、遠くに観覧車や大きなアイスの模型のようなものが見えた。
いいね。あそこにしよう。
「ゲイジ、あの観覧車はなんだ?」
「ん?ああ、あれはキッディキングダムの大観覧車だな。」
「次はあそこだ。」
へいへい、とゲイジが返事をする。
敷地に足を踏み入れると、どこからともなくだみ声が聞こえてきた。
「・・・ボス?」
「しっ、静かに。」
二人で辺りを見回すが、声の主の姿はない。気配も感じられない。
どこかから監視しているのか。
クエスト:A Magical Kingdom 開始
見つけられるものなら見つけてみろと言わんばかりの口調。
いいだろう。見つけてやるよ。
それにしても、ここは放射能がひどいな。
よくよく見ると、スプリンクラーのようなものから放射能を含んだ水が噴出している。
ポケットからRadアウェイを取り出し口に放り込むと、ゲイジにもいくつか手渡す。
「飲んでおけ。ここは・・・放射能がひどい。」
「よく見ると、意図的に噴出させてるようにも見えるぞ、ボス。」
レイダー除けにするにしても、放射能をばら撒くことをするだろうか。自分の身にも危険が及ぶだろうに。
わんわん!!!
ドッグミートが鋭く吠え、ぐるぐると回転するコーヒーカップ目掛けて走り出した。
のそり、と動き出したのは・・・グールだ。
なるほど。
グールならこの環境も、むしろ快適と言えるのか。
注意しながら奥へ進むとしよう。
再びだみ声が聞こえてくる。
噴霧器を使って園内を涼しく保ち、さらに放射能を当て続けているという。
・・・なんのためだ?グールのためか???
ゲイジが罵りながら、グールの頭を撃ち抜いた。
「この声の主は誰なんだ?」
「わからん。以前偵察部隊を送り込んだ時は・・・戻ってこなかったんだ。」
その時はコルターが、後追いさせなかったらしい。
すでにヌカ・ワールド全体を統治することに興味を失っていたんだろう。
※びっくりハウスの中は、迷路・ぐるぐる回る模様・回転する床と三半規管が弱い人は酔ってしまう・・・
びっくりハウスに入ると、まずマジックミラーの迷路だ。
慎重に先へと進むが、イライラしたゲイジが後ろでミラーを殴りつける音が聞こえた。
その物音を聞きつけて、グールが襲い掛かってきた。
こんな狭い場所で面倒だな。
迷い込んだまま外に出ることができなくなったトレーダーの死体も転がっていた。
「くそっ、イライラする。」
ゲイジが歯噛みしながら呟いた。
ようやく迷路を抜けると、お次は・・・ルームランナーのように動く床だ。
かなりのスピードで走り抜けないと先に行けない。
そのルームランナーを見下ろす位置に、コント―ロールルームの窓が見えた。
・・・誰かいる?
反射的に銃を構えて、鉛玉をぶち込む。
「よく気づいたな!!!」
この声は・・・あのだみ声か!
白い煙と共に、やつは姿を消した。
「ボス!!??」
ゲイジが慌てて走り寄って来る。
「あの、だみ声のやつがいたようだ。弾を撃ち込んだら、消えたよ。」
「消えた?殺したってことか?」
「いや、殺してはないと思う。あそこに確かめに行こう。」
コントロールルームを指さす俺に向かって、なんだかよくわからないと言った表情をしながらゲイジは頷いた。
ぐるぐる渦巻き模様が動く床
回転する床
コントロールルームに辿り着いたが、案の定もぬけの殻だった。
深々と溜息をつく俺を黙ったまま見つめるゲイジ。
「・・・。お次はどこだと言っていた?」
「トンネルだったはずだ、ボス。」
どれ、トンネルとやらを探すとするか。
外に出ると、すっかり日が落ちていた。このまま暗い中を探索するのは悪手と言えよう。
ドアから出てきたゲイジをびっくりハウスの中へ押し戻す。
「どうしたんだ?」
「外は暗い。俺たちはこの場所の地図を把握していないから無暗に動かないほうが良い。」
「どうするつもりだ、ボス」
「この中の敵は一掃しているから、ベンチで寝る。」
肩を竦め、お好きにどうぞといったポーズをするゲイジ。
一晩くらいなら、この固いベンチでもなんとかなるだろう。
ボス、と後ろから声をかけられたので振り向くと、何かを投げてよこしてきた。
汚れた毛布だ。見ればゲイジの分も確保できたようで、床に敷いている。
ドッグミードが甘えて鼻をこすりつけてきた。
一緒に毛布にくるまり横になる。
野営の演習を思い出すなと小さく呟くと、ドッグミートは俺の顔を一舐めして、大きな欠伸をした。