Fallout3 Those!

Fallout3 Those!

メガトンの周りもモールラットが出没するから、モイラに頼まれた「リペレントスティック」の威力を試せる。

そういえば、とPip-Boyで確認すると、コンバットアーマーの耐久力が落ちていた。
モイラんとこで修復するの忘れてたな・・・。
メガトン付近の探索なら大丈夫だろうと考え、Patrickは持ち歩いていたアーマードVaultスーツに着替えた。

『よし、モールラット探すか。ドッグミート頼んだぞ。』
「わんわんわん!」

モールラットを探して歩いていると、少し離れた場所に火の手が見えた。
レイダーだろうか?
警戒しながら近づくと、座り込んでいたグールがPatrickに気づいて立ち上がった。

「だ、誰だ!」
『君たちは・・・こんなところで何をしているんだ?』
「俺たちは、アンダーワールドを目指している。」
『アンダーワールド?』

グールたちは、アンダーワールドと呼ばれるグールだけが暮らしている街を目指しているらしい。
アンダーワールドはD,C.地区にあると教えてくれた。
スリードックの頼みごとをこなすついでに、行ってみようかなとPatrickは考えた。
しかし、ここからは大分距離があるぞ・・・。

『D.C.地区はかなり遠いんじゃないか?スーパーミュータント達もいるし。』
「そ、それでも俺たちはアンダーワールドに行きたいんだ。」
『そうか。気を付けて。』
「君もな。」

グール達と別れて、モールラット探しを続ける。

ドッグミートが何かを見つけて走り出した。
モールラットを仕留めようとリペレントスティックを握りしめ、ドッグミートが走って行く先に視線をやる。

モールラット・・・じゃない!
咄嗟に銃を構え、動く何かを撃ち抜く。

巨大な蟻だ。

『ここは・・・。』
辿り着いたのは小さな町のようだが、人気を感じられない。
蟻に蹂躙されたんだろうか。

「わんわんわん!!!」

ドッグミートが炎を避けながら唸っているのが聞こえた。
立て続けに蟻を撃ち抜く。

目につく場所にいた蟻たちは全て片付けたようだ。
ほっと一息ついていると、どこからか、ぐずぐずと泣いているような音が聞こえてくる。

ドッグミートが耳をぴくりと動かし、荒れ果てたダイナーと隣に建っている個人シェルターの匂いを嗅ぎだした。
扉を開くと、中には少年が1人、目を真っ赤にして鼻を啜っていた。

『君は・・・?』
「・・・。ブライアン。」
『どうしてこんなところに?この町は一体どうしたんだ?』

火を噴く蟻たちに襲われて、住人たちは亡くなったり逃げ出したりしたらしい。
ブライアンから、父親の安否を確認してきて欲しいと頼まれた。
グレイディッチで暮らしていた人たちの話を止めどなくするブライアン。
父親の話、家の隣の小屋を提供したDr.レスコの話・・・。
誰か、生きていてくれたら。

『わかった。探してくるから、お前はここにいな。』
「・・・お兄さんも気を付けてね。」

街のあちこちにいる蟻を倒しながら、ブライアンの家を探す。

蟻の襲撃によって、あちこちから燻った臭いがしてくる。
あいつらは一体どこからやってきたんだろう。

ブライアンの家の中では、炎と蟻の死体と・・・1人男性が倒れていた。
所持品を確認すると、どうやらブライアンの父親のようだ。
生き残ったのはブライアンだけということなのか。
何か、形見になるものを、と所持品をいくつか持って行くことにした。

ブライアンの家の隣に建っている、比較的新しい小屋の中も確認しておこうと扉に手をかける。
もしやと思い、父親が持っていた鍵を使うと扉が開いた。

ここは、Dr.レスコに貸してたって言ってたな。
なにか手がかりがないかと、棚や机を漁るが目ぼしい物は見つからない。

電源が入ったままのターミナルも覗いてみる。

マリゴールド駅?
どうやらDr.レスコが、関わっているようだ。というか引き起こした本人じゃないか?

苦虫を噛み潰したような顔をしたPatrickの手を、ドッグミートがそっと舐めた。
『よし、マリゴールド駅に向かおう。行くぞ、ドッグミート。』
「わふ!」


その前に、ブライアンに父親が亡くなっていたことを報告しないとな・・・。



Patrickから父親が亡くなっていたことを聞くと、ブライアンは少しだけ肩を落とした。
「もしかしたら生きてるかもって、思ってたけど・・・。」
『ブライアン・・・。』
「お兄さん、蟻を倒して欲しい。パパの仇を討って!」
『わかった。まだ危ないかもしれないから、ここにいるんだ。』

少し離れた場所にあるマリゴールド駅へと向かう。

地下鉄駅の中も、当然のように蟻が出没する。
炎を吐かれると面倒なので、距離を取って、出来る限りスナイプしていく。

蟻を倒しながら、奥へと進むと鍵のかかった扉を見つけた。
※LockPickか近くにあるターミナルをハッキングして開ける。

中から白衣を着た男が姿を現した。

『アンタは・・・Dr.レスコ?』
「何故僕の名前を知っているんだ?」
『そんなことより、こんなところで何をしてるんだ。』

Dr.レスコは鼻息も荒く、自慢げに自分の研究を説明しだした。

『待て、待て!結局どういうことだ?』
「ちょっとした計算違いがあってね。蟻の毒分泌腋が変異してしまって。」
『おい、そのせいでグレイディッチの街は壊滅状態だぞ!』
「わかってるさ。だからアンタに頼みたい。」

まずは女王蟻の周りにいる護衛の蟻たちを全て倒すこと。
そうすれば女王蟻の近くに設置したターミナルに近づくことができて、引き続き研究を行うことができる。

『・・・わかった。グレイディッチを焼き払う蟻を止めることができなら、協力しよう。』

女王蟻のいる場所は、Dr.レスコの研究所の更に奥だ。
地下へと降り、巣穴へと向かう。

※護衛の蟻たちは大体1匹か2匹くらいで離れているので、スナイプしていくか、地雷を設置しておいて誘き寄せるかするとよいかも。フォロワーは離れた場所で、待てをしておくことを忘れずに。

弾の残りが少ないことを考えて、地雷を設置してから銃で撃っておびき寄せて、爆破を繰り返し5匹の護衛蟻を始末する。

巣穴の一番奥に、ひと際大きな体の女王蟻が見えた。
アイツを倒してしまえば、もう蟻に悩まされることはないのか。
・・・。いったんDr.レスコに報告しよう。

女王蟻に見つからないように、静かに巣穴を後にした。

『護衛蟻は全部倒した。』
「よくやってくれた!よし、これで研究を続けることができるぞ!!」


Perk:Ant Might を入手!

※この後、女王蟻を倒してもDr.レスコに文句は言われないので、お好きにどうぞ。



個人シェルターに隠れているブライアンの元へと戻る。

『出てきていいぞ。』
「お兄さん!さっき蟻たちが狂い出してお互いに攻撃しだしたんだ!」
『そうか。お前・・・これからどうするんだ?誰か知り合いはいるのか?』

うーん、とブライアンは考える。

「パパの知り合いが、リベットシティってところにいるって聞いたことがあるよ。」
『リベットシティ?』
「うん。ヴェラって人。」
『よし、じゃあリベットシティに行った時に、話してくるよ。』
「ありがとう!それまでは僕、家で待ってるよ。」

出逢ってから、初めてブライアンが笑った。

ドッグミートも尻尾を振って応える。
『じゃあ一旦メガトンに戻って物資を補給したら、リベットシティを目指してみるか。』



↓ 拍手 一押しいただけると中の人が大喜びします!※別窓開きます

コメントは受け付けていません。