Fallout1~Knockin’ on heaven’s door
放射能で満ち溢れたデカイ穴を、ロープを伝って降りていく。
中は薄暗くぼんやりとしていた。
主電源は落ちているが、予備電源でなんとか明るさを確保しているようだ。
目が慣れるまで、身動きせずにじっとしている。
Tycho「ここも・・・Vaultか?」
Vesper「もしくは・・・何かの研究機関か?立派な建物だったようだな」
Ian「真ん中にでけぇ穴開いてるな。とりあえず何か探さなきゃならないんだっけ?」
Vesper「行けばわかるとCabbotは言ってたけどな」
用心しながら奥へと進む。
これだけ放射能に溢れているならグールがいてもおかしくなさそうだが・・・敵はいないようだ。
B.O.S.の重鎧を着た死体が転がっている部屋に来た。
Ian「あれってB.O.S.じゃね?」
Vesper「こいつが何か持ってるのか・・・?」
黄色いカードキーとホロテープを持っている。どうやらこれのようだ。
Tycho「ホロテープの中身、見てみたらどうだ?」
Vesper「そうだな。なんでこんな場所でこいつは死んでいるのか知りたいしな。」
Ian「West Tek研究所?」
Tycho「テクノロジーの回収か。B.O.S.は戦前のテクノロジーを集めていると。」
Vesper「なんかとんでもないセキュリティがあるようだな。」
Ian「地下2Fまではセキュリティ動いてないみたいだぞ。」
Vesper「電源が落ちてるから?」
ここでホロテープを持って帰ればCabbotはOKを出してくれるだろうが・・・。
Pip-Boyの画面を眺めて顰め面している俺を見てTychoが声をかけてきた。
Tycho「気になるんだろ?地下に降りてみようじゃないか。」
さっきの死体が持っていた黄色いカードキーで電子フィールドを解除し、エレベータで2Fへ向かう。
壊れたロボットがごろごろ転がっている。
これがB.O.S.たちをぶっ殺したセキュリティか?
Dogmeatがふんふんと臭いをかぐ。
今度は赤いセキュリティカードを持っている死体を発見した。
Vesper「黄色と赤のセキュリティカードか。」
Tycho「異なる電子フィールドがある、ということだな。」
Ian「えらく手が込んでる研究所だな」
それだけ重要なテクノロジーがここにあったということか?
さっき降りてきたエレベータへ戻って、地下3Fへ降りるとしよう。
地下3Fでもロボット達が転がった部屋があった。ここでB.O.S.たちはほぼ全滅になったようだな。
幸いなことに俺たちは電力が供給されていないおかげで、安心して探索できる。
北東の部屋にエレベータがあった。どうやらこれは赤いセキュリティカードで電子フィールドを解除するようだ。
地下4Fへ到達。
上の階と様子が違うようだ。
あちこちを見て回る。
実験室?手術室??タンクまである。一体ここはなんなんだ?
Ian「こりゃなんなんだ?」
Vesper「この研究所は一体何をしていたんだ?」
Tycho「ふーむ。セキュリティロボットがいるくらい重要な・・・研究なんだろうな。」
モニターやらコンピュータが置いてある部屋に、デカイ・・・なんだこりゃ。機械?コンピュータか?
三人で顔を見合わせて近づいてみる。
そっと手を触れようとしたとき、その機械が喋り出した。
何かお役に立てることはございますか?