Fallout1~Argumentum ad baculum
The Glowから戻った俺たちを見るとCabbotは目を見張った。
Cabbot「やあ、戻ってきたか!どうだった?何かあったか?」
Vesper「これを。」
見つけたホロテープを渡す。
Cabbotは慌てて建物の中へと消えて行った。
Ian「入れてくれるかね。」
Tycho「あれだけのことをさせておいて中に入れないとなると・・・な。」
Vesper「そん時はそん時だ。」
戻ってきたCabbotがイニシエイトに任命されただの何だの言って、中に入る許可を与えてくれた。
なんだかよくわからんが、ひとまずB.O.S.に受け入れられたということなのだろう。
中は・・・非常に立派なものだ。外の過酷な環境を考えると・・・ここはなんなんだ?
Ian「ここの一番偉い奴がハイエルダーってやつ?」
Tycho「どうやらそうらしいな。」
Vesper「軍事基地のこととか、何か情報を持ってねぇかな」
下に降りつつ、見張りの人間に声をかけて話を聞いてみたりする。
まぁ、ぽっと出の身元不詳な俺を信用しろというのも無理な話だが・・・こいつら融通が利かなさそうだな。
真面目な面して立ち尽くしていやがる。でけぇ犬みたいなもんか。
倉庫管理者のMichaelという男がいたので声をかけてみた。何か武器・防具がもらえないかと思って。
だが許可書を持ってこいの1点張りだ。
言いくるめてもいいんだが・・・とりあえず許可を出している人間(MathiaやTalus)とやらに会ってみるとするか。
Talusはすぐ近くの部屋にいた。
コンバットアーマーや弾丸をいくつか支給してくれたが、もっと強い武器を求めると面倒な仕事をやってもらいたいと交換条件を出してきた。
Tycho「ん?そんな大切なこと俺たちにやらせていいのか?」
Ian「あ、俺も思った。」
Vesper「・・・わかりました。調べてきます。」
The HUBのオールドタウンへとやってきた。
ある家に近づくと、中にいたチンピラどもが急に銃をぶっぱなしだした。
おいおい穏やかじゃねぇな。
IanとTychoがすぐさま反応してチンピラどもを片付ける。
Ian「おい、なんか奥から呻き声が聞こえるぞ。」
虐待の受けていたようで、ぼろぼろになった男が怯えた目でこちらを見ていた。
こいつが消えたイニシエイトか?
Jonathan「どなたか存じませんが、ありがとうございます!」
Vesper「大丈夫か?」
Tycho「酷い扱いを受けていたようだな。」
Jonathan「いったい何週間・・・何か月くらいここに囚われていたのかわかりません。」
Ian「歩けるか?」
Jonathanは俺もB.O.S.の一員(と言っても、今日なったばかりだが)だと知ると、とても驚いていた。
B.O.S.は性質上、新人を受け入れるということは殆どないらしい。しかも俺は全くの身元不明者だ。
TychoとIanで肩を貸してやり、Jonathanを抱えて戻ることにする。
Jonathanを医務室に連れて行き寝かせると、Talusに報告しに行く。
TalusはJonathanが無事戻ってきたことをとても喜んでいた。
報酬は・・・ロケットランチャー・プラズマピストル・スーパースレッジハンマーそしてパワーアーマー。
Tycho「ここはパワーアーマーにしとけ」
Tychoの言うとおりにしておこう。報酬にパワーアーマーを要求すると、すぐさま許可証を出してくれた。
倉庫管理者のMichaelに貰いに行くとするか。
Ianがにやにやしながら俺を眺める。
Ian「へぇ、いいんじゃね?強そうだ。」
Vesper「・・・んだよ。どういう意味だ。」
Tycho「もう一つくらい欲しいな。ミュータントどもとやりあうことを考えると。」