Skyrim~Diyaab 囁きに耳を傾ける

Skyrim~Diyaab 囁きに耳を傾ける

アストリッドが言うには、シセロが誰かと密会していている。
何か計画を立てているのではないだろうか。例えば、内部不和を招いて分裂させる・・・というような。

俺が黙ったままでいると、アストリッドは夜母の棺の中に隠れてシセロの動向を探るよう指示してきた。

夜母の棺だって・・・?
眉間に皺を寄せアストリッドを見つめると、俺の不満に気づかないふりをしてシセロがいないうちに早く行けと言い放った。

・・・仕方がない。夜母の棺がある場所へと向かう。
途中、座り込んでいるヴィーザラが声をかけてきたので、アストリッドがシセロを疑っていることを匂わせて話をしてみる。
ヴィーザラは、シセロは確かに古き習わしを尊重しようとしているが誰かと共謀してアストリッドを裏切るようなことはしないだろうし、共謀するような人間もいないはずだと語る。




あれか

棺の周りには花が飾られている。
あの男は案外甲斐甲斐しく夜母を綺麗にして、飾っているようだ。

さすがに棺の中に入る、というのは気が重いが・・・。
棺の扉を開けるとしよう。

アストリッドを心の中で恨みつつ、棺の中に入り扉を閉める。

暫くすると、誰かが部屋の中に入ってくる音がした。
ぶつぶつと何か呟いている。シセロの声だ。

2人だけ、だの
計画だの・・・なにやら話続けているが、相手の声が聞こえない。
というより、相手の気配が全く感じられない。一体、誰を相手にこの男は話をしているんだ。

息を殺して耳を澄ますが、シセロの荒い息遣いが聞こえてくるだけだ。

まさか、妄想か・・・?
妄想の中の誰かと話をしているんだろうか。だとしたら、俺の出る幕ではない。

シセロが悲し気に話を続ける。
愛しき母・・・?まさか夜母に話しかけているのか?

そう思ったとき、頭の中に声が響いてきた。

ぎょっとして、暗がりの中で夜母を見つめる。
何だ、今のは。

俺の動揺に気づいたのか、夜母が再び話しかけてきた。

夜母は俺を”聞こえし者”と呼び、ヴォルンルードでアマウンド・モティエールに会うこと。
そしてシセロに時が来たことを伝えること。
「沈黙が死す時、闇は昇る」という言葉を残して、棺の扉を開け放った。



急に扉が開いたことにより、投げ出されるように足を踏み出した。
棺の中から現れた俺にシセロが逆上する。

夜母から選ばれし者、聞こえし者と呼びかけられたことを伝えるが信じようとしない。
・・・まぁ、それはそうか。

託された「沈黙が死す時、闇は昇る」という言葉を伝えると、シセロの表情が変わった。
喜びの声を上げ、俺を「聞こえし者!!」と呼ぶ。

シセロが大きな声で「聞こえし者」や「夜母よ!」と叫ぶため、とうとうアストリッドが乗り込んできた。

シセロが誰かと共謀しているんだろうとアストリッドが疑ってかかると、シセロも負けじと他の誰とも話をしない!と言う。
夜母としか話をしない。しかし夜母は自分には話かけてくれない。聞こえし者である彼にしか話しかけないのだ!!シセロの悲痛な叫び声。

“聞こえし者”という単語にアストリッドも反応する。
シセロのうっとりとした視線と対照的なアストリッドの疑いに満ちた視線。
やれやれ。面倒なことにならないといいが。

アストリッドに夜母から、ヴォルンルードへ行ってアマウンド・モティエールに会うよう指示されたことを話す。

アストリッドは夜母が俺に話しかけたことが本当だとしても、この聖域の指導者は自分だと強く言い放つ。
ヴォルンルードがどこにあるかは知っているが、アマウンド・モティエールなんていう人物は知らない。
この騒ぎについて少し考える時間が必要だからと、ナジルから仕事を受ける様に指示して部屋を出て行った。

ちらりとシセロを見ると、なんとも言えない表情をしてアストリッドを見送っていた。




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