Skyrim~吸血鬼ハンター(Midir編)
ドーンガード砦はリフテンから更に山奥にあるようだ。
熊や狼を倒しながら、先へと進んでいく。
山道に入っていくと、途方に暮れたようにウロウロしている男が見えた。
あいつ、なにやってんだ?
男は近づいてきたMidirを見て、ほっとした表情を浮かべた。
???:やあ、あんた!あんたもドーンガードに入るのかい?
Midir:まぁ、そうだけどよ
アグミル:俺はアグミル。一人で行くのはちょっと気後れしてたんだ
Midir:じゃ、一緒に行こうぜ
同行者ができて安心したのか、アグミルは砦へ向かう途中あれこれと話をし出した。
アグミルは農家の息子で、戦いの経験はMidirほどは無いようだ。父親から受け継いだ斧を大切にしている。
一緒にドーンガードに入隊できるといいな!とアグミルは言う。
そうこうしているうちに砦が見えてきた。
大きく、堅牢な砦だ。
ウィンドヘルムとは、また違った威圧を感じる。
砦入り口で、呼び止められた。
セラーン:なんだ、お前たちは
アグミル:俺・・・私たちはドーンガードに入隊したくて
セラーンは厳しい目でMidirとアグミルを見つめる
そういえば、デュラックもイスランがどうのこうの言っていた。
ドーンガードのリーダってことか。
神妙な面持ちのアグミルの背中を押して、砦の中へと入っていく。
トラン:ここに来た理由は分かっているだろう!番人がそこら中で吸血鬼に襲われているんだ!
イスラン:番人カルセッテは言っていたな。ドーンガード砦に人員を割く価値はないと。
トラン:・・・
イスラン:で?自分たちで吸血鬼どもを怒らせたくせに守って欲しいという訳か?
トラン:番人カルセッテは死んだ。お前が正しく、俺たちが間違っていたんだ
言い争いをしている場面に遭遇してしまい、Midirとアグミルはその場で黙り込む。
イスランがトランを手で制し、2人の方へと近づいてきた。
冷たく厳しい目で2人を睨みつけるイスラン。
何の用だ、と切り出すのでドーンガードへ入隊したい旨を伝える。
頭から足の先まで値踏みするように見つめる。
アグミルよりは即戦力になると判断したのか、イスランはMidirに向かって一つ仕事をしてもらおうと言った。
トランがディムホロウ墓地について話をしてくれた。
ディムホロウ墓地に吸血鬼の秘密が何かあるらしいと確信し、調べているという。
そういえば、番人ってなんだ?
イスランとトランは服装も違っているし、仲も悪いのか?なんなんだ、こいつら。
Midir:なあ、ディムホロウに行って調べてくるのはやるよ。
イスラン:うむ。
Midir:聞きたいんだけどよ。番人ってなんだ?
トラン:・・・!
イスランがトランに向けて、にやりと笑った。
彼らはステンダールの番人といって、デイドラや吸血鬼と戦っている集団だという。
何度も戦うために備えろと忠告したが、聞く耳を持たず挙句リーダーのカルセッテは殺されたそうだ。
トランは返す言葉もないのか、黙ったまま。
とりあえずディムホロウ墓地へ行ってくるとMidirは答えた。
砦を後にするトランを見送ると、イスランはMidirの後ろで黙って立っているアグミルに声をかけてきた。
イスラン:で、そこでぼさっと立っている君はなんだ
アグミル:俺は・・・私はアグミルです。ドーンガードに入隊したくて
イスラン:ほう。君の武器は?
アグミル:武器は、父親から譲り受けたこの斧です。
イスランはアグミルにクロスボウを渡した。
吸血鬼と戦うには斧だけではなく、クロスボウも必要だと。
それではドーンガードの鎧を着てディムホロウ墓地へと出かけることにするか!