Skyrim AE~Jade編 忘れ去られた廃墟へ(Forgotten City)
マーキュリオが厳しい顔をしたままなので、仕方がなくいつもの服装に戻す。
少しふくれっ面のJadeに向かってマーキュリオが諭す様に声をかける。
マーキュリオ:さっきの服装は・・・ダメだ
Jade:なんで?可愛いじゃない
マーキュリオ:・・・可愛くても、戦闘時に怪我をしたら困るだろう
Jade:ちぇ
Jade:可愛いと思ったのにな マーキュリオ:(さっきのは露出多すぎだ)
さて、次はどうする?とマーキュリオが尋ねる。
この手紙に書いてあるドゥーマーの廃墟に行ってみよう、と手紙をマーキュリオに差し出した。
カッシアと名乗る人物から届いた手紙だ。
「想像もつかない富」と書かれた碑文・・・?いったいどういうことなんだろう?
というか、何故Jadeに手紙を送ってきたのだろう。
大学関係でも聞いたことのない名前だし、今まで訪れた町で出逢ったのかな??
ドゥーマーの廃墟ということで、マーキュリオも興味を持ったようだ。
マルカルスから少し山奥へ行った場所に印が付けられている。
よし、行こうか、と2人はヘンドラヘイムがある小高い丘を下っていく。
Jade:あ、あそこ!行ってみたい!!
マーキュリオ:え?
Jadeがはしゃいで指さす先には、流れ落ちる水と遺跡。
わくわくしている顔を見ると、先を急ごうと、マーキュリオには言えなかった。
川を渡り、遺跡へ向かうと、足元に弓矢が撃ち込まれた。
見上げると、フォースウォーンがこちらに狙いを定めている。
咄嗟に手の中に火の球を作り出し、フォースウォーンに向かって放つ。
「リーチは我々のものだ!!」
侵入者に気づいたフォースウォーン達が、口々に叫びながら、2人へと襲い掛かる。
次々と現れるフォースウォーンを倒しながら、遺跡を駆け上がる。
辺りにいたフォースウォーンを全て片付けた。
気付けば、すっかり日が暮れてしまっていた。
Jade:素敵だね
見張り台のように突き出した、その先に板が渡してあるのが見える。
マーキュリオ:おい、気を付けろ
Jade:わぁ、高い!
恐る恐る下を見ると、流れ落ちる水が溜まって池のようになっている。
その先に、青白く光る、何かが見えた。
よく見ようと、前に踏み出すと、思ったよりも板が撓る。
あ、と思った瞬間。
足を踏み外していた。
大きな飛沫を上げて、池へと落ちる。
マーキュリオが慌てて遺跡の階段を駆け下りて行った。
ずぶ濡れになって、池からあがるJade。
幸いなことにかすり傷程度で済んだようだ。
ふと顔を上げると、青白い人物がリュートを手に佇んでいるのが見えた。
Jade:・・・?貴方・・・だれ?
アザダル:これはこれは。最後の跳躍からかなり経つ。生存者が出たのはもっと前だ。
Jade:跳躍?あそこから落ちただけなんだけど
アザダル:何はともあれ、勇気があることだ。
Jade:貴方も、跳躍、をやったの?
アザダル:そうさな。運試しをする前に、エッダ詩歌集を全部朗読したこともある。
Jade:へぇ、それで?
アザダル:結果は見ての通りだ
アザダルと名乗る幽霊は、リュートで一曲奏で、姿を消した。
マーキュリオがJadeの名を呼びながら駆け寄ってくる。
マーキュリオ:Jade!!大丈夫か!?
Jade:うん、大丈夫。心配かけてごめん
マーキュリオ:怪我はないか?
Jade:池があったおかげで怪我はしてないよ。ちょっと擦り傷とかできたくらい。
マーキュリオ:体が冷えてる。あっちの焚火で体を乾かせ。
フォースウォーン達が使っていたと思しき、焚火と藁のベッド。
今夜はここで休んで行こう。
焚火にあたり、髪や体を乾かす。
木をくべるマーキュリオに、Jadeは先ほど遭遇したアザダルのことを話して聞かせる。
あそこから跳んで死んだ幽霊か。
Jadeが無事で本当に良かったとマーキュリオは思った。
朝早くから動き出し、忘れられた廃墟を目指す2人。
もう、寄り道はしないぞ、とマーキュリオに念を押された。
街道を、マルカルス方面に向かって進んで行く。
ディベラの祠を越えて・・・
地図が指し示す「忘れられた廃墟」近くまでやってきたが、入り口が見つからない。
付近には、それらしい遺跡も見当たらない。
ドゥーマーの遺跡ということは、重い扉なんかがあると思うのだけれど。
辺りを探していると、マーキュリオがJadeの肩を叩いた。
あれじゃないか?と指さす先を見ても、流れ落ちる滝が見えるだけだ。
マーキュリオが川に飛び込み、Jadeを手招きする。
滝の裏側に、忘れられた廃墟へと続く入り口が隠されていた。
こんなところにあるとは・・・。
よし、と心を決め、重たい扉を押し開ける。
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