Skyrim AE~Jade編 忘れないで・・・(Forgotten City)7

Skyrim AE~Jade編 忘れないで・・・(Forgotten City)7

※注!
クエストMOD「Forgotten City」を進めて行くので、ネタバレ見たくない人やこれからプレイする予定のある人は、先に進まないでください。





宮殿のバルコニーから、階下に広がる湖を眺める。
躊躇っていても仕方があるまい。
Jadeは意を決して、湖へと身を躍らせた。

ざぶん!と水しぶきが上がる音が2つ。

マーキュリオ:Jade・・・だいじょうぶか?
Jade:だいじょう・・・はくしょん!
マーキュリオ:体を乾かさないとな。その辺りで火を熾そう。お前は座ってろ

小枝や枯葉を手早く集めて、マーキュリオが火を熾す。
体が暖まってきて人心地ついたのか、疲れがどっと押し寄せてきた。
その辺りにあった布と枯葉などを敷き詰めて、2人で身を寄せ合って眠ることにした。



何かが焼ける香ばしい匂いがする。
思わずお腹がぐうと鳴った。

Jadeが目を覚ますと、焚火でキノコと肉を焼いている人物が見えた。
初めて見る人物だ。まだ一度も話をしたことがない。

マーキュリオとJadeが身を起こしたことに気が付くと、2人に食事を勧めてきた。

ドリー:あんたたち、どこからきた?おなかすいてないか?
Jade:あ、えと。あなたは誰?
ドリー:俺はドリー。ごはん、食べなよ
マーキュリオ:ありがとう、感謝する。あんたは・・・この辺で暮らしているのか?
ドリー:俺は、物覚えが良くないから、みんなと一緒にいれないんだ。兄さんも探さなきゃならないし
Jade:兄さん?お兄さんがいなくなったの?
ドリー:そう。宝を隠したって言ってたんだけど、どこにあるのかわからない。

ドリーには、ハルバルという名の兄がいたらしい。
その兄が、宝を残して失踪してしまった。その宝は地下、息を止めていなければいけない場所にあると言い残して。
話がどうにも漠然としているが、何か気がついたら探してみようと約束してドリーと別れた。

一度着替えるために、家に戻ることにしよう。
そう思って歩いていると、ブロルに出会った。

早速宮殿で見つけたドゥーマーの神話に関わる本を手渡す。

夢中で読み漁るブロルに、ナルナプスを宮殿で見つけたことや宮殿内の死体を蘇らせようとしていた話を聞かせる。
宮殿の地下で見つけた死霊術士の祭壇の話をすると、深い溜息をついて、ナルナプスならばさもありなんと言わんばかりに首を振った。



ブロルと別れ、家へと急ぐ。
冒険に慣れているとはいえ、流石に疲れがどっと押し寄せてきた。
汚れた服を着替えて、ベッドに潜り込む。

ナルナプスの日記やドリーの兄が残したという宝の話をしながら、Jadeとマーキュリオは眠りに落ちて行った。

どれくらい時間が経ったのか。
かさかさと何かが動き回る音が聞こえたような気がして、Jadeは目を覚ました。
そっとベッドを抜け出し、静かに様子を窺う。

マーキュリオ:どうした?
Jade:何かが・・・動き回ってる音がするの。でも・・・どこだろう
マーキュリオ:スキーヴァーでもいるんじゃないのか?
Jade:街中では見かけてないけど、どこかに隠れてるのかな?

食料が置かれている階下を覗き込むが、それらしい姿は見当たらない。
荷物を避けると、その奥に扉が隠されていることに気が付いた。
手をかけると、どうやら鍵はかかっていないようで開くようだ。
用心しろよ、とマーキュリオが声をかける。

それぞれの家の地下に、通路が張り巡らされている・・・?
何かあった時に逃げ出せるようにするためなんだろうか。

ぐるりと見て回ると、ウルリンの家から地下通路へ続く道に血痕が残っていることに気が付いた。
奥さんのマイシの血だろうか。

血痕を辿って、地下通路の奥の方へとやってきた。
骨が散乱しているのが見えてきた。

何か手がかりになる物はないかと、辺りを漁っていると、丸々と太った大きなスキーヴァーが飛び出してきた。

マーキュリオ:Jade!!うしろだ!
Jade:うわ!!ちょっと大きすぎるでしょ、このスキーヴァー!!

スキーヴァーの腹から、銘入りのネックレスが見つかった。
Jadeとマーキュリオは顔を見合わせる。

ウルリンに、教えてあげないとね。


ウルリンは、今日も湖の畔でぼんやりと波打つ水面を見つめている。
近寄ってきた2人にちらりと視線を投げると、興味無さそうに再び湖へと視線を戻した。

Jadeがネックレスを差し出すと、すぐに自分の妻マイシのものと気が付いた。

ウルリン:こ、これは・・・?マイシのものだ!
Jade:うん。
ウルリン:どこにあったんだ?そういえば、彼女はどこに??
マーキュリオ:あー、その。ネックレスはスキーヴァーの腹の中から見つかったんだ
ウルリン:スキーヴァー?腹の中??

血のついたネックレス。
それがスキーヴァーの腹の中から見つかった。
ウルリンの顔から血の気がサッと引いた。

絞り出すような声で、マイシがスキーヴァーに殺されたのか、殺されてからスキーヴァーに食われたのかと問いかける。

Jadeは首を横に振るしかなかった。



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