Skyrim AE~Jade編 忘れ去られた廃墟に足を踏み入れる

滝の裏側に隠れるようにある重々しい扉を押し開ける。

ドゥーマーの遺跡は山賊やフォースウォーンなどが住処にしていることが多い。
しかし、この場所は入り口が隠れているためか、気づかれていないのだろう。
蹂躙された跡は見受けられない。

マーキュリオ:奥へと続く扉があるな。
Jade:こんなとこに遺跡があるなんて
マーキュリオ:そうだな。カルセルモも知らないんじゃないか
Jade:じゃあマルカルスに行ったら教えてあげないとね

更に奥にある扉を開け中へと進む。

途方にくれたように焚火を見つめていた帝国兵が、侵入してきた2人に気づいて剣を手に威嚇する。

Jadeが名乗ると、帝国兵はほっとした顔をした。
帝国兵の名はカッシア。
弟であるアルトリウスと2人でシロディールからスカイリムへとやってきたという。
徴兵されて来たがシロディールへ戻りたいと願った2人は、旅費を工面するために金目のものを探そうと廃墟へ足を踏み入れた、と説明する。

アルトリウスが廃墟にある穴を降りて行って戻って来ないことに不安になったカッシアは、マルカルスへ助けを求めに行った。
そこでJadeの名を聞いたというのだ。

Jade:マルカルスで私の名前・・・?
カッシア:ドゥーマーの遺跡に興味があるだろうと思う人間を探していたの。そうしたらカルセルモだかって人に行きあたって。そのカルセルモがマーキュリオとJadeは興味を持つだろうし、冒険するにもピッタリだって
マーキュリオ:カルセルモが・・・。
カッシア:それで配達人に貴方を見つけて手紙を渡す様に依頼したの

Jadeとマーキュリオが顔を見合わせる。
カッシアは焦れたように2人に引き受けてくれるのかと尋ねた。
ここまできたら引き受けない訳にもいくまい。
Jadeはカッシアに向かって大きく頷いた。

心の底から安堵の溜息をついたカッシアが、アルトリウスが降りて行った穴へと導く。

ここから下へと行けるわとカッシアから説明をJadeが受けている最中、マーキュリオは穴の前の台座に書物が置かれているのを見つけた。
その書物は「メテルス」という人物が書き残したものだ。
なにやら不穏なことが書き残されているので、穴を降りる前に読みたいと思った。
Jadeに声をかけようとマーキュリオが顔を上げると、躊躇せず穴へと飛び込んでいく姿が見えた。

慌てて鞄に書物をしまい込みマーキュリオも後を追いかける。

※クエストMOD「Forgotten City」を進めて行くので、ネタバレ見たくない人やこれからプレイする予定のある人は、ここで回れ右をお勧めします。



ざぶん!
冷たい水の中に体が投げ出され、一瞬上がどちらかわからなくなる。
なんとか水から上がると、小さな炎を作り出し体を暖める。
遅れてマーキュリオもやってきた。

Jade:マーキュリオ、大丈夫?
マーキュリオ:大丈夫だ。それより、お前飛び込む前に一言声をかけろ
Jade:あ、ごめん・・・
マーキュリオ:まったく・・・。怪我とかはしていないか?風邪ひかないように体を乾かせ
Jade:マーキュリオもね

それにしても。
人の気配が感じられない。ひんやりとした空気が体を包み込む。
扉があるぞとマーキュリオが指さす。

扉を開けると、真っ暗な中に古びた街並みのようなものが見えた。
更に、大きな木。
木の枝に何かぶら下がっているようだ。
暗がりでよく見えない。

確認しようと歩き出したJadeの腕をマーキュリオが掴んだ。

どさり。
重たい物が落ちた音がする。
それは、年老いた帝国兵だった。
近くに遺書らしきもの。

Jade:アルトリウス・・・?
マーキュリオ:まて、アルトリウスだと?カッシアの弟の名ではないか?
Jade:どういうことなの?湖の家?鍵を隠したって書いてある
マーキュリオ:カッシアに報告したいところだが、戻る術がないか・・・             

とにかく。まずは遺書に書いてある城塞のバルコニーに隠したという鍵を探しに行かないと。



背後にある大きな建物へを向かった。
用心しながら大きな扉を開け、中に滑り込む。
2人でカンテラに灯りを点け足元を照らす。

中は蜘蛛の巣に覆われたドゥーマー・センチュリオンが鎮座していたり、ベッドがある部屋やキッチンと思しき部屋など、生活の痕跡があちこちに見られる。
床には、焼け焦げた死体が転がっている。火事でも起こったのだろうか。

バルコニーがある一番上の改装に辿り着いた。
角を曲がり、先を見やると・・・なにやら青白い人影があった。幽霊・・・?
二人に気づくと幽霊は剣を構えて襲い掛かってきた。


アルトリウス:立ち去れ!鍵を隠したのは相応の事情があるのだ!

咄嗟にライトニングボルトを放ち、幽霊を倒す。
鍵を隠したと言っていた。
アルトリウスの幽霊ということ・・・?どうしても鍵を見つけて欲しくないということなんだろうか。

幽霊が現れたと思われる扉を開くとバルコニーに出た。
宝箱を開き鍵を手に入れる。

マーキュリオに見せようと振り返った途端、足元が崩れてバルコニー諸共下へと落ちてしまう。

Jade:いててて・・・
マーキュリオ:Jade、大丈夫か?
Jade:だ、大丈夫だよ。マーキュリオは?
マーキュリオ:俺もなんとか。アルトリウスの最後の妨害か・・・?
Jade:わかんない。元々脆かったのかも。それよりなんで鍵を隠したんだろう。                    

 

手のひらの中にある鍵を見つめるJade。
マーキュリオが腕を取り助け起こし、2人で湖にある家へと向かう。

橋を渡って湖の真ん中にある島に、件の家が建っている。
家の扉は、なにやら靄のようなもので包まれていた。

かちゃり。
鍵を差し込み回すと、難なく扉が開いた。

マーキュリオがJadeの手を取り、2人で家の中を覗き込む。
どうやら誰もいないようだ。
当然のように火の気もなく、長い間使われていないように感じられる。

なにか情報はないかと探していると、机の上に手紙が置いてあることに気付いた。
首長「メテルス」が書き残した手紙のようだ。

まて、メテルスだと?とマーキュリオが鞄の中から、穴へ降りる前に見つけた書物を取り出す。

マーキュリオ:俺が、上で見つけた書物には「第4期190年 簿明の月11日」と記載されている
Jade:こっちの手紙は・・・第4期194年 収穫の月4日。でも7年前にここに来たって書いてるよ。
マーキュリオ:よくわからんな。しかも住民が暴力によって倒れ伏したと。
Jade:過去に向かって事件の発生を食い止めて欲しい・・・だって   

手紙を鞄に仕舞い込み、家の外を探索することにする。

扉に手を掛けた時、一瞬体がふわりと浮かんだような、そんな感覚に襲われた。



明るい光に思わず目を瞑る。

徐々に目が慣れ、周りを認識することができるようになった。

ここは・・・?


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