Fallout3 Stealing Independence(2)

Fallout3 Stealing Independence(2)

公文書館の扉をそっと押し開け、中を窺う。
レイダーなどは、どうやらいないようだ。
音を立てないように、静かに建物の中へ滑り込む。

『独立宣言書はどこにあるだろうな・・・?』
くぅん?

バリケード?
足元を見ると地雷が設置されている。
ドッグミートが踏んだりしないように解除しようと腰をかがめると、こつんと小石が当たった。

「バカッ!!なにやってんのよ!!」
『え??』
「あいつらが来る!はやくこっちへ!!」

声がした方に慌てて駆けこむと、コンバットスーツを着た同い年くらいの女性が待ち受けていた。

「話はあと!まずはあいつらを倒すのよ!」
女性が言い終わるや否や、スーパーミュータント達が広間に押し入ろうとしているのが目に飛び込んできた。
協力してスーパーミュータント達を撃退する。



押し寄せるスーパーミュータントの波が止まった。
どうやら全て始末できたようだ。

ほっと一息つくPatrickに向かって女性が話しかけてきた。
「地雷を片付けだした時は、どうなるか思ったけど、あんたなかなかやるわね。」
『こいつらのために設置してたんだな。すまん。』
「ま、いいわ。倒すことできたしね。私はシドニーよ。」

シドニーも、リベットシティでアブラハム・ワシントンに独立宣言書を持ってくるよう依頼されたという。
私がなかなか戻らないから痺れを切らしたのかもね、と肩を竦める。

「で、物は相談なんだけど。」
『なに?』
「協力して独立宣言書を探さない?報酬は折半になるけど、独りでこの中を探し回るよりはマシじゃないかな。」
確かにドッグミートと2人でスーパーミュータント達に対峙するのは、リスクが大きそうだ。
まぁ、用事のついでにこなすつもりだったし。

Patrickが頷くと、シドニーは直接下層に向かう貨物エレベーターの存在を教えてくれた。
これでかなり近道ができるはずだ。

※シドニーは自力でステイムパックを使用しないので、ドッグミートと同じように体力が減ったら声をかけてステイムパックを使ってやる必要がある。



シドニーのアドバイスを受けて、貨物エレベーターで地下へ。
エレベーターが止まった途端、スピーカーから音楽と音声が聞こえてきた。

『・・・?バトン・グインネット?まさか本人の肉声か?』
「なになに?これ、何喋ってるわけ?」

Patrickは本で得た知識を披露した。
しかしシドニーはあまり興味がないようで、話の途中で歩き出してしまった。
ドッグミートがぺろりとPatrickの手を舐めて慰める。

バトン・グインネットの声を聞きながら、先へと進む。
スーパーミュータントの姿はないが、かわりにロボット達が襲い掛かる。

大きな警戒ロボットをなんとか倒し、奥の扉を開けると・・・。

鬘を被った・・・プロテクトロン???

『え?あ?君は?』
「貴官は我らが防御を破り、我らが精鋭陣から逃れ、そして我らが祖国を襲撃した。」
『まさかと思うけど、君、”独立宣言書”の2人目の署名者、バトン・グインネット?』
「私の評判が広まっているということか。結構、結構。」

バトン・グインネット(と名乗るプロテクトロン)は満足そうだ。

シドニーの方をちらりと見ると、呆気にとられた顔をしている。
まぁ、無理もない。

彼がバトン・グインネットだというのなら、独立宣言書の在処も知ってるんじゃないだろうか。
どうやって切り出そうかと考えていると、シドニーがバトンに独立宣言書の場所を教える様に言い出した。
「なんだかしらないけど独立宣言書がどこにあるか教えてくれる?持って行く必要があるのよ。」
「なんだと!貴官が言うような単なる書類ではない!盗もうとするなら決闘を申し込む!」
『ちょっと待てよ。対立するのはやめてくれ。』
シドニーとバトンの間に割って入る。

バトンに、どうしても独立宣言書が必要であることを説明する。
しばらく考え込んだバトンは、独立宣言書を偽造する手伝いをしてくれるなら、と条件を出してきた。

『わかった、手伝うよ。どうすればいい?』
「インク入手して欲しい。アーリントン図書館に行けば、いくつか手に入るだろう。」
『よし、じゃぁインクを持ってくるよ。』



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