※注!
クエストMOD「Forgotten City」を進めて行くので、ネタバレ見たくない人やこれからプレイする予定のある人は、先に進まないでください。
さっきまで、人気がなく真っ暗な様子だったのだが、一変して日の光に溢れた光景が目の前に広がっている。
一瞬何が起こったのかわからなくなり、Jadeは立ちすくんでいた。
Jade:ここは・・・?
マーキュリオ:先ほどまで俺たちがいた廃墟だろうな。メテルスだかの手紙に、「過去に向かって」と書いてあった。
Jade:じゃあ、私たち、過去に飛ばされたってことなの?
マーキュリオ:恐らくは
謎を解かなければ戻ることはできないのだろう。
・・・謎を解けば、元の世界に戻ることができるという保証はどこにもないのだけれど。
とはいえ、くよくよしたところで戻ることができるわけでなし。
Jadeは橋に腰かけて水面を眺めている住民に声をかける。
グルヴァーと名乗る住民は、Jadeとマーキュリオを代わるがわると眺めた。
湖にある家から出てきたところを見ていたらしく、少し不審そうにしている。
ついうっかり時間を飛び越えてきたというJadeを見つめる眼差しが、憐れみを含んだものに変わる。
グルヴァー:可哀そうに。縦穴を降りるときに頭でも打ったんだな。まぁ、ここに来た当時まともじゃないやつは、いままでにもたくさんいたからな。大丈夫
Jade:ええと・・・
マーキュリオ:ところで、今は何年だ?
グルヴァー:あんたもおかしいのか。第4期の194年だ
マーキュリオ:(手紙に書いてたのと同じだな)
グルヴァー:ここで暮らすんなら掟を守ることだ
Jade:掟?ううんと、規則とか法のこと?
グルヴァー:他人を傷つけないとか、そういうことだ。
より暗しく知りたいなら首長に会わせてやろうと言い、グルヴァーは立ち上がった。
街中の人たちに挨拶しながら、グルヴァーはJadeとマーキュリオを首長の城塞へ連れて行く。
今いる住民は、死にそうなブランダスという人物を含めて全部で24人。
宮殿に居を構える人々と、外で暮らす人々。色々とあるようだ。
Jade達を連れて城塞内を案内しようとしているグルヴァーを押し留める人物がいる。
ヒョルムンドという人物は執政なのか、城塞内の案内は自分が行うと言い出した。
グルヴァーはヒョルムンドを睨みつけ、渋々と言った体で2人の案内を託す。
仕事が終わったら酒場にいるから声をかけてくれ、と言い残してグルヴァーは城塞を後にした。
ヒョルムンド:それでは、ここから先は私が案内しよう
Jade:えと、はい。
ヒョルムンド:新入りを迎え入れるのはいいものだ。マリウスから先、暫く新たにやって来たものはいなかったのでな
マーキュリオ:ほう
ヒョルムンド:ここは小さなコミュニティだ、ドゥーマーの掟を破るような真似はしないように
またしても「掟」。
Jadeとマーキュリオが顔を見合わせているのに気付くこともなく、ヒョルムンドは先へと歩いていく。
ブロルというドゥーマーの歴史と掟の専門家。
その助手のガイア。
料理人のアサンシ。
首長の養子であるドゥエモラなどなど・・・あれこれ名前を出して説明する。
ここから先は自分たちだけで行くようにと言い渡し、ヒョルムンドは立ち去って行った。
あれ、ここってアルトリウスの幽霊が出た場所じゃないかな。
そこを曲がったとこってバルコニーになってて、鍵が入った宝箱があった。
扉を開けると、首長であるメテルスが眼下に広がる景色を眺めていた。
Jadeが首長メテルスに声をかける。
Jade:あの、こんにちは
首長メテルス:ふむ、見覚えのない顔だな!我が都市へようこそ
Jade:私はJadeで、こっちがマーキュリオっていいます
首長:こんな小さな社会に新たな一員を迎えるのは、いつでも心躍るものだ。家を用意するので、ゆっくりここに留まってくれたまえ
マーキュリオ:家を用意してくれるのか。ありがたい
Jade:ありがとう。あの、実は・・・私たちがここのいるのは、貴方に頼まれたからなの。
そう言うと、Jadeはメテルスににある家で見つけた手紙を渡す。
メテルスは半信半疑といった表情で、Jadeから渡された手紙を読み始めた。
これは・・・と唸り声を上げるメテルス。
どうやら手紙を書いたのが自分である可能性が高いと考えるに至ったようだ。
この場所に足を踏み入れた当初は、灯りは消え真っ暗で焼け焦げた死体が散乱していたと説明すると、メテルスは青くなった。
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