Fallout4~War Never Changes
心地よい昼下がり。
鏡に映る自分の顔を見つめる。(キャラクター作成画面になります)。
今回の主人公は男性です。名前は「George」。ひげ面。
洗面台で顔を洗ってさっぱりしたら、リビングに行ってみよう。妻のノーラがいたので声をかけてみる。執事ロボットのコズワースがコーヒーを入れてくれた。
奥の部屋から子供の泣き声が聞こえてくる。息子のショーンだ。
コズワース:ショーン坊ちゃんが泣いてますよ
どれどれ。ショーンの様子を見てこよう。
こしょこしょとあやしてやると笑うショーン。上に飾っているモビールがお気に入りのようだ。
ノーラ:あらあらご機嫌ね
ピンポーンとチャイムが鳴った。誰か来たようだ。出てみよう。
ドアを開けるとVault-Tecスタッフが立っていた。
「おはようございます。Vault-Tecです」
話を聞くとVault111への入居権があるから登録しないか?ということのようだ。
ふむ・・・Vault111か。Vault-Tec社が建てた核シェルターだったな。今の時代、核シェルターへの入居権はありがたいな。自分と妻のノーラ、息子のショーンの3人を登録してもらった。
スタッフは嬉しそうに名前を控えて帰っていった。
ノーラと後で散歩に出も行こうと話をしていると・・・コズワースが慌てた声で2人を呼んだ。
リビングに戻ると、テレビからは不穏な話が流れてきていた。
テレビ:核が投下されました
ノーラがショーンを抱き、外に飛び出した。
外に出るとサンクチュアリ市民が次々家の中から飛び出してくる。皆、Vault111目指して走り出す。
警備員がリストを見ながら「入れません!」「入ってください!」と人をより分けているようだ。さっきのVault-Tecスタッフに感謝しなきゃな。彼が来なかったら、我々も中に入ることができなかった。
「こっちへ来てください!」
誘導に従って山を登る。サンクチュアリを一望できる場所にVault111への入り口があるようだ。
エレベーターが動き出したその瞬間。遠くが光ったかと思うとまっすぐ立っていられないくらいの爆風を感じた。
ごんごんごん・・・と機械の音と共に地下の居住空間へ降りてきた。
ここがVault111か・・・。
Vault-Tecスタッフから着るもの(Vaultスーツ)を受け取り、奥へと進む。沢山のサンクチュアリ市民がいる。でも・・・中に入ることのできなかった人も勿論たくさんいる。彼らはどうなってしまうんだろうか。悲嘆に暮れている夫婦もいた。
ふとノーラを見ると、緊張した面持ちでショーンを抱きしめている。
そっと肩を抱くと、少しだけ微笑んだ。
ショーンが泣き出したので、頬をくすぐってあやす。大丈夫。ここにいるから。
スタッフからVaultスーツに着替えて冷凍睡眠ポッドに入るよう促される。
目の前が真っ白になっていく。
次に目が覚める時は、核の脅威も消えて平和な時代だといいな・・・。
ノーラとショーンと3人で公園に散歩に行こう。コズワース置いてきてしまったけど、大丈夫だろうか。
帰ったら話を聞いてやらないとなぁ・・・
どれくらい時間が経ったのかわからない。
静かな空間に人が入ってきたのを感じた。
何故だ?冷凍睡眠装置が壊れたのか?
目の前のガラスの氷がうっすら溶けて外の様子が朧気ながら見えてきた。
???:開けろ
誰かがノーラの冷凍睡眠ポッドを開けようとしている。
何をしているんだ!と叫びたかったが、体は動かないし声も出ない。ただ見ているしかなかった。
急に眠りから覚まされたノーラは事態を把握できていない。
腕の中のショーンを奪おうとする侵入者。
ノーラは必死に抵抗する。
???:一度しか警告しない。赤ん坊を離せ
それでもノーラは抵抗する。「ショーンは渡さない!」
次の瞬間。銃声が響き渡り、ノーラの声が聞こえなくなった。ショーンの泣き声だけが響き渡る。
俺はこの顔を絶対に忘れない。