「ブルー。本当にコンバットゾーンに行くの?」
「うーん。誰かに何かを聞いたメモだと思うんだけど、なんだったか忘れた。でも一応行ってみる。」
「あそこはレイダー達がわんさかいるロクでもないとこだよ・・・。」
苦虫を噛み潰したような顔をしたが、パイパーは仕方がないねと一緒についてきてくれた。
レイダーに絡まれたり、スーパーミュータントをぶちのめしたりしながらコンバットゾーンを目指す。
コンバットゾーン前にいたレイダーを始末する。
パイパーの不機嫌さは直らない・・・。
中に入ると檻に収監されているレイダーが目に飛び込んできた。
George:なになに・・・ルールを破ったらこうなる・・・?
※Georgeはグリーンのシャツとコンバットブーツ&トルビー帽に着替えました
「なにこれ、檻の外で喧嘩するな?キャップがないなら来るな、むやみに強請るな?ここのルール?」
「トミーのルールって書いてある。ここの支配人かなにかか?」
パイパーは鼻で笑った。
とにかく中に入ってみるか。
檻の中で戦っているのが見える。
観客はどうやらレイダーのようだ。
こちらに気づくとレイダー達は一斉に攻撃してきた。
支配人?のトミーと檻の中で戦っていた人はどこかに身を隠したようなので、ひとまずレイダーを始末することに集中しよう。
レイダたちを片付けて、檻に近づくとトミーが話しかけてきた。
「もう終わったか?まぁ、これくらいで済んでよかったかも」
「ここは一体なんなんだ?」
「お前、この辺の出身じゃないのか?ここはコンバットゾーン。連邦で一番のアリーナだ」
「アリーナ?さっき戦っていたようだが、この人か?」
「そうだ。ここにいるケイトはアリーナの花形スターだ。100戦以上不敗だ。」
傍らで話を聞いていたパイパーがふんと鼻を鳴らした。
それに気づいたケイトがパイパーを睨みつけた。
「さて。お前さんがうちの客どもを殺してくれたおかげで、こっちは商売あがったりだ」
「ちょっと、トミー!あいつらがなんだっていうんだよ。また別な客がくるよ。」
「それまでお前の面倒をみろっていうのか?」
「お前、試合を見ただろう?ケイトの戦いぶりをどう思った?」
「なぜ?」
「しばらく休もうと思ってな。そうなるとケイトは邪魔なんだよ。お前のおかげで無職になったんだ、こいつを連れていけ」
「ちょっとトミー!あたしは嫌だよ!」
「だまれ、ケイト。お前をここに置いておくわけには行かないんだ。さぁ、連れて行ってくれるのか?」
「トミー!」
「ここで薬漬けになる日々はもう終わりだよ、ケイト。」
「わかった。」
「ブルー!?」
「ただ、今は無理だ。用事を済ませたら必ず迎えにくる。」
「・・・。そうか、わかった。お前を信じることにしよう。しばらくの間、俺とケイトはここで休養だ。」
トミーとケイトに別れを告げて、コンバットゾーンを後にした。