Fallout1~Here’s where the fun begins!

Fallout1~Here’s where the fun begins!

しかたがない。とりあえず歩き出そうか。
Pip-boyの地図を見ても、遠くにあるVault15が指し示されるだけだ。

いきなり・・・ここまで行くのはちょっとな。


Vault13

Vault15に向かいながら、途中で町や集落がないか確認していくしかないな。
強い日差しを浴びながら、俺は砂漠を歩き出す。

それにしても暑いな。
外界に出て、Valutが快適だったことを改めて痛感した。
でも心のどこかにある好奇心が「もっと先へ!」「何があるのか見たい!」と言う。

こういうところが気に入らないんだろうな、ジャコレンは。

遠くに煙が見えたような気がした。
目の錯覚だろうか?

ちょっと近寄ってみることにしよう。


Shady Sands

日干し煉瓦の壁に囲まれた小さな村にたどり着いた。
入り口にいた男が俺に声をかけてくる。

Seth「ようこそ、よその人。滞在中は武器をしまっておいてくださいよ。」
Vesper「武器?ああ、申し訳ない。勿論しまいます。」
洞窟を出てから、ずっと握りしめていた10mmピストルをしまい込むとSethと名乗る男を少し話をすることにした。

Sethは村がラッドスコルピオンの被害にあっていることや近隣のレイダーに苦しめられていることを教えてくれた。
レイダーに対処するためにガードと呼ばれる人間を雇っているらしい。傭兵ってことか?
詳しい話は村長のAradeshと話すと良いと言うので、村長の家に行ってみることにする。

Sethの反対側に立ってる女性にも話を聞いてみることにしよう。

Vesper「やあ、はじめまして。僕はVesperと言います。」
Katrina「まぁ!ようこそ、旅の方。私はKatrinaよ。」

Katrinaは話好きなようで、あれこれと色々教えてくれた。
彼女はVault15育ちで、Vault15はもう無人で使われていないだろうという。そうか、Vault15は人が住んでいない可能性があるのか・・・。もしかしたら無傷のウォーターチップが眠っているかもしれないな。

katrinaと別れて、村の南にある村長の家へと向かう。


Aradesh「どういったご用件で?」

Vesper「はじめまして。僕は西にあるVaultから来た者です。ウォータチップを探しています。」
Aradesh「ウォータチップ?申し訳ないが、この村ではそんなもの見たことも聞いたこともない」
Vesper「そうですか・・・。何か情報が集まるような場所はご存じないですか?」
Aradesh「うーん・・・。そうだなぁ、この町の南にJunkTownがあって、更に南にも町があるそうだから、そこへ行ってみるのもいいかもしれない。」
Vesper「なるほど。」

村長が一瞬躊躇いを見せた。
何か言いたいことがあるようだな・・・。ああ、そうか。ラッドスコルピオンやらレイダーやら困りごとがあるんだったっけな。

Vesper「そういえば・・・Sethさんに聞きましたが、ラッドスコルピオンに悩まされているとか?」
俺が水を向けると村長は堰を切ったようにラッドスコルピオンの事を話し出した。
何人もの村人が被害にあっていること、医者のRazloが解毒薬を作っているが材料が足りないこと・・・などなど。

そして期待に満ちた目で俺を見つめる。
・・・仕方がないな・・・。

Vesper「・・・何かお役に立てることがないか、考えてみます。」
Aradesh「是非Razloに会ってくれ。彼のほうがこの生き物については詳しいから。」

さて。まずは・・・Vault15に行ってみるか。俺一人じゃ少々厳しいな。
Sethがガードを雇っていると言っていたから、誰か一人くらい力を貸してくれる奴がいるかもしれない。
ガードたちの溜まり場を覗いてみよう。

背のあまり高くないがっしりとした体つきの男が睨みを利かせていた。
とりあえず彼に声をかけてみることにしようか。

???「よう、ここらじゃ見かけない顔だな。ここは初めてか?名前は?」
Vesper「僕はVesper。西にあるVaultから来ました。」
Ian「はは!随分と礼儀正しいな。俺はIan。よろしくな。」

男はにこりと笑って手を差し出してきた。

Ian「で、Vaultからわざわざ出てきて一体どうしたっていうんだ?」
Vesper「ウォーターチップを探しているんです。東にあるVault15に行きたい。」
Ian「ほう?」
Vesper「力を貸してくれませんか?」

そういう俺を一歩引いて、上から下まで眺めたIanは面白そうにまた笑った。

Ian「ここにいるのも退屈になってきてたからな。100キャップで手を打とう。」

勿論俺にそんな大金などあるはずがない。
Vesper「100キャップの代わりに、儲けを折半でどうですか?」
Ian「はは!まぁ、いいか。それでいいだろう。これからは旅の仲間だ。よろしくな。」

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