Fallout4 Best Left Forgotten(2)
ニュークリアスの中へ入ろうと歩を進めた俺の腕をニックが掴む。
「どうした、ニック?」
「忘れちゃいないと思うが、カスミをケンジの元に返すのが我々の目的だ。」
「分かってるよ。心配するなって。」
「あんたは・・・時々周りが見えなくなるようでな。覚えているなら、それでいい。」
ニュークリアスの中も放射能で溢れていた。
ガイガーカウンターががりがりと音を立て続けている。
リヒターにはテクタス上級聴罪司祭の元に行くように言われたが、無視して当初の目的であるDiMAの記憶を探す。
プロテクトロンを倒し・・・
目的のコンソールを見つけたが、スイッチを押しても反応がない。
「動かないな。」
「電力が入っていないようだ。どこかに電源があるだろう。」
手分けをして電源を探すと、コンソールの後ろに補助電力のスイッチを見つけた。
ONにすると、ぶぅんとディスプレイが動く音がした。
「George、気を付けろ!アサルトロンが動き出した!」
ニックの叫び声とドッグミードの吠え声が聞こえてきた。
続いてアサルトロンが放つビームの音。
ドッグミードが怪我をしてしまったので、ステイムパックで治す。
「大丈夫か、ドッグミート?」
くぅん
無茶するなよと頭を撫でてやると、嬉しそうに鼻を鳴らす。
電力が戻ったコンソールの画面に表示されている文字を読む。
「メモリー0V-9AX0」とやらを選択すると、一瞬目の前が真っ暗になった。
なんだ・・・ここは。
俺の目の前に、仮想現実空間が広がっていた。
ここにDiMAの記憶が眠っているのか。
※バグ(?)を目的の場所まで移動させてDiMAの記憶を手に入れる。ブロックを移動させて足場にしたり、高い場所に登ったりするパズル。全部で5つの階層からなる。
※ブロックはワークショップ内に保管しておけるので、見つけたらどんどん保管しておくと後で足りなくて困ることがないかと。
ゴール近くにはバグを攻撃するドローンのようなものがいるので、防御システムを設置して撃ち落とす。
高い場所にデコーダーリレー(ビームの進む方向を変えることができる)があったりするので要注意。
5つの記憶を手にして、俺は現実に戻ってきた。
ニックとドッグミートの姿がない。どこかで待っているのだろうか。
この5つのDiMAの記憶。手渡す前に内容を確認しておこう。
かちりとPip-Boyにセットする。
DiMAが意図的に隠したものがある。
そいつを見つけ出して・・・話を聞く必要があるな。
そんなことを考えながら5つ目のホロテープをセットする。
最後のホロテープは、他の4つと様子が違った。
これは、DiMAと・・・ニックの声だ。
どうやらインスティテュートから逃れたニックをDiMAが探し出した際に録音されたもののようだ。
混乱したニックがDiMAを拒否し言い争いになっている。
殴る音。
誰かが倒れる音。