5つあるアトラクションを制圧して旗を立てる。
アンタなら造作もないだろ?とゲイジが焚きつける様に言う。
黙ったままゲイジを睨みつけると、やれやれと言わんばかりに肩を竦めた。
ギャラクティックゾーン、キッディ・キングダム、ドライロックガルチ、サファリアドベンチャー、瓶詰工場の5つ。
さて、どこからやる?
ああ、どのアトラクションも懐かしく俺の耳に響く。
とりあえず外に出てみよう。
「ここから近いのはなんだ?」
「そうだな。ギャラクティックゾーンか。」
ギャラクティックゾーン。
いいね。
「ボス、あんた笑ってるのか?こりゃ楽しくなりそうだ。」
遠くに見覚えのある光景が広がっている。
思わず駆け足になる俺を、ゲイジが慌てて後を追う。
「おい!どうしたんだ?」
クエスト:Star Control 開始
入り口に近づくと、ロボットと戦ったのかトレーダーたちが倒れていた。
ゲイジがふんと鼻を鳴らす。
ギャラクティックゾーンに足を踏み入れると、連邦では見たことがない形のプロテクトロンが俺たちに向かって攻撃を仕掛けてきた。
「ボス!!」
「・・・さっさと片付けるぞ。」
プロテクトロン(ヌカトロンというらしい)やアイボットを片付けながら先へ進んで行く。
ここは宇宙のモチーフにしたアトラクション。
ノーラと交わした会話を思い出して再び黙り込む俺を、ドッグミートが心配そうに見上げる。
「・・・いいこだ」
くぅん?
頭を撫でてやると、ぺろりと俺の手を舐めた。
ゲイジは興味なさげに俺たちを見ている。
「で、ボス。あたりにいたポンコツたちは片づけたが、これからどうする?」
「ここを使えるようにしなきゃダメだろ。」
機械が並んだ建物が見えた。
どうやら・・・ここはギャラクティックゾーンの管理センターか何かのようだ。
動かすためには、”スターコア”なるものが必要らしい。
「ボス!これか?」
トレーダーの死体から拾い上げたものをゲイジが投げてよこす。
メインフレームに差し込むと、インストールが始まった。
ギャラクティックゾーンを完全に復旧させるには、スターコアが20必要なようだ。
仕方がない。探し出すとしよう。
「アマング・ザ・スター・・・。」
ゲイジが俺の顔を再びまじまじと見つめる。
「ボス。アンタ、ここに来てから楽しそうだな。」
「楽しそう?そう見えるのか。」
「違うのか?笑ってるように見える。」
そうか。
俺は、笑っているのか。