Skyrimーilex サルモール大使館に潜入する
デルフィンが言うには、内通者がいて大使館への潜入を手伝ってくれるらしい。
まずはソリチュードに赴き、その内通者であるマルボーンと話をする必要がある。
4人はホワイトランから馬車を使ってソリチュードを目指す。
ilex:ソリチュードって帝国軍がいるとこだったっけ
リディア:まぁ、そうですね。帝国とのつながりは強いです
エリク:ilexはヘルゲンで帝国兵に助けられたんでしょ?
ilex:助けられた???むしろ殺されそうになったわよ。あいつら、ほんと人の話を聞かないったらないわ
マーキュリオ:ストームクローク諸共片付けるつもりだったんだろ
リディアが、上級王トリグが納めていたけれどウルフリック・ストームクロークの手で殺され、今は未亡人となったエリシフが納めていると説明した。
ウルフリック・ストームクロークの名前を聞いて、ilexが顔を顰めるのにエリクが気づく。
ilexが元々暮らしていたウィンドヘルムでは、アルゴニアン達は港湾地区に押し留められていたとか言っていた。
世の中は色んなことがあるんだな、とエリクは心の中で呟いた。
長いこと馬車に揺られて、そろそろ尻が痛くなってきた頃。
ようやくソリチュードに着いたのか、どうどうという掛け声と共に馬車が止まった。
大きな鉄製の重い扉を押し開けると、右手に人だかりが見えた。
斧を手にした、あれは処刑執行人ではないか。
リディアやエリクは足を止めようとしたが、ilexは騒ぎを無視して宿屋に向かって進んで行く。
今起こっている騒ぎのためなのか、宿屋にはほとんど人がいない。
暗がりで1人静かに酒を呑んでいるボズマーが目に留まる。
一瞬ilexに鋭い視線を向けたが、すぐに興味なさげに顔を背けた。
リディアたちに寛いでいるように言うと、ilexは1人ボズマーに近づいて行く。
マルボーン:・・・なんだ?
ilex:デルフィンに言われて来たわ
マルボーン:なんだって?彼女から?あんたが・・・・?
ilex:なによ、文句でもあるわけ
マルボーン:まぁ俺の感想など、どうでもいい。手っ取り早く伝えるぞ
ilex:どうぞ
マルボーン:俺が最小限の武器・防具を預かって、先に大使館に持ち込んでおく。後で合流した際に渡そう
ilex:なるほどね。じゃあ渡しておくわ
ilexはマルボーンに、愛用のナイフや少量の回復薬などを手渡す。
それを受け取ると、マルボーンは何事もなかったかのように宿屋を後にした。
ilexも、ご飯を食べている3人に合流して一休みすると、デルフィンが待つ厩舎へと向かう。
マルボーンに武器や防具を預けたことを伝えると、パーティに潜入するための衣服を手渡してきた。
そんな格好じゃ怪しまれるでしょう、とデルフィンは言う。
渋々着慣れない洋服に手を通し、準備は完了した。
仕上げにと、パーティの招待状を手渡される。
デルフィン:口を開くとぼろが出る可能性が高いから、できる限り話をしないことね
ilex:というか、私みたいのが招待されてる時点で怪しまれるんじゃないの
デルフィン:そこは上手く切り抜けることね
やれやれと溜息をついて、用意された馬車に乗り込む。
サルモール大使館の入り口で招待状を求められる。
愛想笑いを浮かべつつ手渡すと、サルモールは興味なさそうに招待状の中身を検分しilexを一瞥する。
どうぞ、と招待状が戻された。
安堵の表情を見せないように気を付けながら、大使館の中へと進んで行く。
マルボーンを探そうと辺りを窺っていると、背の高いハイエルフの女性が声をかけてきた。
エレンウェン:ようこそ。お会いしたのは初めてですね。サルモール大使のエレンウェンです。
ilex:ilexよ
エレンウェン:まぁ、噂はかねがね・・・。どういった経緯でSkyrimへ?
ilex:え、と
???:奥様、こちらの赤をお出ししてもよいでしょうか?
どう答えるべきが考え出したところに、男の声がかぶさってきた。
少しだけ苛立たし気に眉を寄せると、エレンウェンは男に指示を出す。
会話の流れが途切れてしまったため、ilexにパーティを楽しむように言い、エレンウェンはその場を離れて行った。
声をかけてきたのはマルボーンだった。
ilexが何か飲み物を用意して欲しいと頼むと、マルボーンは愛想よくアレコレ酒の種類をあげる。
酒が用意されるのを待つふりをしながら、マルボーンと小声で話をする。
裏口に持ち込んだ武器・防具が置いてあるから、パーティ参加者の気を逸らすように。
用意された酒を受け取り、ilexは小さく頷く。
さてと。
振り返り、パーティ参加者を確認する。
サルモールの高官らしき人物が数人と、あとは帝国寄りの首長が招かれているようだ。
先ほどのエレンウェンと話をしているのは、ソリチュードの首長であるエリシフか。
先日食べた料理がおいしかったなどと話をしている。
どうやってこれだけの人を気を逸らそうかしらね・・・。
そう考えていると、こんなとこでアンタに会うとはね、と声をかけられた。
モーサルの首長イドグロッドだ。
彼女なら世慣れているから上手いことやってくれそうな気がする。
ilexはイドグロッドに少しだけ手を貸して欲しいと頼み込んだ。
イドグロッドはにやりと笑うと手にしていた杯をぐいと飲み干した。
イドグロッドはilexに向かって追い払うように、しっしと手を振る。
ilexが様子を窺いながら少しずつ後退りするのを見届けると、イドグロッドは椅子に腰かけていた招待客の一人ラゼランを指さし大きな声で叫び出した。
周りの客は、何事かとイドグロッドとラゼランを見つめている。
皆が気を取られていることを確認し、マルボーンと合流する。
こっちだと扉を開け、奥へと進んで行く。
ラゼランの困惑した声とイドグロッドの重々しい声音を聞きながら、ilexはマルボーンの後をついて行く。
厨房を抜けたところで、マルボーンに渡してあった武器を回収する。
マルボーン:この先には俺は進めない。お前が行ったら鍵をかけるからな
ilex:OK。わかったわ。
マルボーン:お前がへまをして捕まっても、俺は知らないふりをするからな。いいな。
ilex:そんな下手なことはしない。それより、アンタも捕まらないようにね
マルボーン:じゃあな
※振り返ったらリディアがいました・・・。連れ歩けるフォロワーを増やすMODを使っているので、最終的に全員集合してしまいました。
大使館内を巡回している警護兵の話声が聞こえてくる。
・・・サルモールも一枚岩という訳ではなさそうだ。
ドラゴンに関する資料がないか物色していると、警護兵に見つかってしまった。
ああもう面倒だわ。
※フォロワー全員が抹殺しにかかるので、隠密行動は諦めました。
中庭を抜けて、さらに別棟に忍び込むと奥の部屋から話声が聞こえてきた。
誰かを捉えて拷問を行っているようだ。
情報を売った人物と、それを手に入れた人物。
その報酬について・・・揉めている。
全く・・・。面倒なので、ここで片付けてしまおう。
※情報を売った人物:ギシュール
※情報を買ったサルモール特使:ルリンディル
箱の中に「ドラゴン調査:現在の状況」と書かれたノートが置いてある。
ふと見ると、他にウルフリック・ストームクロークやデルフィンについても書かれたものがある。
全て持って行くことにしよう。
残す場所は・・・地下室か。
確かそこで誰かを尋問してるような話をしていたわね。
リディア:従士様、誰か捕らえられています!
ilex:ちょっとまって、他に何かないか探してから・・・
マーキュリオ:宝箱に、エズバーンと書いたノートがあるぞ
ilex:え?どれどれ・・・
エリク:誰か来た!
ノートを鞄にしまい込むと、耳を澄ませて様子を窺う。
サルモール兵がマルボーンを小突いているのが見えた。
すぐさまサールモール兵の間に入って、マルボーンを助け出す。
ついでに鎖に繋がれ捕らえられている人物に声をかける。
ilex:ちょっと、大丈夫?
エチエン・ラーニス:その件についちゃ、他に何も知らないと言ったろ?
リディア:我々はサルモールではありません
エチエン:なんだって・・・?あんたたちは一体・・・?
マーキュリオ:すぐに脱出したほうが良い
ilex:あんた、なんで捕まったの?
エチエン:リフテンにいたんだ。エズバーンとかいうじいさんについて知ってると奴らは考えたらしい
エリク:エズバーン!?
兎に角、と繋がれていた鎖を外してやる。
さて外に出る方法を考えなくては。
サルモールたちが使っていた隠し扉の方なものがあるとエチエンは言う。
先ほど始末したサルモール兵が持っていた鍵を使って落とし戸の扉を開ける。
落とし扉の先は洞窟だった。
外へと繋がっているのだろうか。
潜んでいたフロストトロールを片付けると、出口が見えてきた。
マルボーンもエチエンも無事に外に連れ出すことができて、ilexはほっと溜息をついた。
生きているだけマシだと思うけど、と言うとマルボーンは肩を竦めた。
じゃあなと背を向けると、振り返ることなく立ち去って行った。
エチエンもilexに礼を言うと、一目散に駆け出して行く。
入手したノートに目を通して、リバーウッドに戻ることにしよう。