旅に出る支度が整った。
リフテンの自宅であるハニーサイドの戸締りを行い、ビーアンドバルブのキーラバとタレン・ジェイに一声かけて出かけることにしよう。

Jade：タレン・ジェイから何か頼まれたんだっけ？
マーキュリオ：ああ。リフテンの南にゴブリンが出没しているらしい。そんな手紙が宿に置いてあったそうだ。
Jade：ゴブリン？
マーキュリオ：シロディールの国境を越えて侵入してきているのかもしれんな

タレン・ジェイから渡された手紙をJadeに手渡した。

「マラキャス」や「青い神」といった文字に不穏な空気を感じて、思わずマーキュリオを見つめる。
衛兵に聞いてみたが、特にそれといった噂は聞けなかったとマーキュリオは肩を竦めた。

とりあえず、リフテンの南にそれらしい跡が見られないか確認をしに行こう。

そういえば、とマーキュリオが鞄から1通の手紙を取り出した。
Jadeが大学に行っている間に届いていたという。
マルカルス近くにある遺跡に来て欲しいという要請の手紙だった。
差出人の名前に聞き覚えはない。

誰だろうな、と首を傾げながら手紙をしまい込む。

スカイリムの国境付近へとやってきた。

あれじゃないか？とマーキュリオが洞窟を指さす。
ここまでの道程で、ゴブリンらしき姿を見かけてはいない。
ファルメルとかを見間違ったのだろうか？
中を調べてみることにしよう。

薄暗い洞窟に足を踏み入れると、足元に骨が散らばっていていた。
血の匂いもする。
慎重に歩みを進めて行くと、何かが動いているのが見えた。

焚火の明かりの中で、緑色の肌をした、スカイリムでは見たことがない生き物が肉に齧り付いている。
思わずJadeが息を飲み込むと、気配を察知したのか、叫び声を上げながら襲い掛かってきた。

マーキュリオ：ファルメルではなさそうだな。あれが・・・ゴブリンなのか？　　　　　　　　
Jade：話を聞いてもらえそうにはないね
マーキュリオ：Jade、あぶない！

咄嗟にFlamesを放ち、ゴブリンを倒す。
ゴブリンが食べようと思っていたのか、手から見たことのない色をしたキノコが転げ落ちた。
見れば、洞窟のあちこちに青っぽい色をしたキノコが生えている。

マーキュリオがキノコを拾い上げ、慎重に匂いを嗅ぐ。
特に変わった様子はないようだ。この場所に生える特有のキノコなんだろうか。

念のために鞄の中に仕舞い込み、洞窟の奥へと進んで行く。

急に開けた場所に出た。
山賊の穴倉によくある、犬同士を戦わせるような囲いの中で、ゴブリン同士が戦っているのが見える。

そして、その奥に・・あれは、なんだ？
ゴブリンと、青い肌をした何者かがゴブリン同士の戦いを観戦しているようだ。

ゴブリンがこちらに気づいて声を上げる。

Jade：青い・・・人？
マーキュリオ：あいつが、手紙に書いてあった”青い神”なのか？あいつはゴブリンではないようだが
Jade：神様でもデイドラでもエイドラでもなさそう

青い肌の人物が周りのゴブリンに指示を出す。
Jadeとマーキュリオを倒せと言っているようだ。

狭い場所での混戦となったが、マーキュリオと力を合わせてゴブリンや青い肌の人物を片付ける。

倒れた青い肌の人物をよくよく見ると・・・どうやらオークのようだ。
しかし、こんな肌の色をしたオークは見たことがない。
特別なオークなんだろうか。
所持品の中に日記があったので、拾い上げて読んでみることにした。

近くにあるオークの要塞ラーガシュブールにいたオークのようだ。
食料を集める様に言われて、この洞窟に生えているキノコを見つけて持ち帰ったと・・・。
肌の色は、このキノコの色？

マーキュリオが、倒れているオークの肌を指でこすると、指先に青い色がついた。

マーキュリオ：・・・ふむ。キノコで着色した青い肌をゴブリンたちが崇めていたようだな。
Jade：やっぱりシロディールからゴブリンたちは来たみたいだね
マーキュリオ：ここでゴブリンの王国を作り上げて、故郷に復讐するつもりだったのか
Jade：このオークに反抗したゴブリンが閉じ込められてるみたい

先ほど見た闘技場のような場所にいるらしい。
もしかしたら何か聞けるかもしれない。
・・・言葉が通じればの話だが。

細いトンネルを抜けて、闘技場の入り口へと向かう。

中には骨の仮面をつけて槍を背負ったゴブリンが1人立っていた。
足元には、このゴブリンに倒された同族たち。

Jadeとマーキュリオを見ると、一瞬身を固くしたが、槍には手を掛けず様子を見ているようだ。

刺戟しないように、恐る恐る声をかける。

Jade：ええと、大丈夫？
ゴブリン：（荒い鼻息）
マーキュリオ：言葉が通じるのか？俺たちの言葉が・・・わかるのか？　　　　
ゴブリン：（頷く）
Jade：あの青い人は、貴方たちの神様だったの？
ゴブリン：（強く首を横に振る）
マーキュリオ：お前は、あいつがただのオークだとわかっていたのか
ゴブリン：（頷く）
Jade：青い人を崇めていた仲間は・・・私たちが倒してしまったの。これからどうする？ここにいる？
ゴブリン：（頷く）

※ゴブリンをフォロワーとして連れて行くことも可能。ちゃんと戦ってくれます。
ゴブリンを解放したタイミングで、クエスト：青い顔　はクリア。

じゃあね、と手を振ってゴブリンと別れた。

洞窟から外へと向かう途中で、シロディールと繋がっていたと思われる崩壊した通路を見かけた。
デイドラやエイドラではなかったけれど、ゴブリンを率いてリフテンなどに攻め込まれたら面倒なことになっていたなと、Jadeは考えた。

戻った時にタレン・ジェイに報告するとしよう。

よーし、マルカルス方面に向かって出発しんこーう！

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