Fallout3 Stealing Independence(3)

Fallout3 Stealing Independence(3)

バトン・グインネットに言われたインクを探しに、アーリントン図書館へと向かう。
シドニーは不満そうだ。

「あいつから奪い取ればよかったのに。」
『んー・・・。なんとなく彼を尊重したくて。』
「よくわかんないけど、まぁ仕方がないか。こうなりゃ付き合うしかないし。」
ほら、ここよ。とシドニーが建物を指さす。

公文書館のようにスーパーミュータントが巣食っているかもしれない。
2人は用心して銃を構えながら、重々しい扉を押し開けた。

「止まりなさい!このエリアはB.O.S.、Brotherhood Of Steelの支配下にあるわ。直ちに退去しなさい!」
厳しい声が降り注ぐ。

B.O.S.?
サラ・リオンズがB.O.S.のことを話していたのを思い出す。B.O.S.は、特殊だと。

『探し物をしているんだ。君たちの邪魔はしない。約束する。』
「・・・わかったわ。ただし可笑しな真似をしたら、すぐに対処するからそのつもりで。」
『助かるよ。・・・ところで、君たちは一体こんなところで何をしているんだ?』

見れば、辺りの戸棚や机などをひっくり返して、何かを探しているようにも見える。
スクライブ・ヤーリングと名乗るB.O.S.のメンバーは、シドニーとPatrickに視線を走らせた。

「君たちは・・・物を探すのが得意かしら?知識の収集に興味はある?」

聞けばB.O.S.は戦前の知識や技術を収集し、守ることを目的としているという。
スクライブは集めた情報を整理・記憶し分析する役目を担っている。
図書館にある、破損していない本を集めてきたら謝礼をするわ、とヤーリングはPatrickに話す。

シドニーは完全に興味を失ったようで、辺りをうろうろしている。
『・・・わかった。破損していない本があったら持ってこよう。代わりと言ってはなんだけど、僕らが中を探索するのを許可して欲しい。』
「一般人が古い代物に興味をもつなんて驚きね。いいわ、貴方たちが中を探索するのを許可しましょう。」



図書館の奥へと進むと、レイダー達が闊歩しているのが見えた。
B.O.S.は、こいつらに気づいていないんだろうか?
進むためには始末する必要がある。
『・・・仕方がないな。』
「どうして面倒ごとに首をつっこむのか、気が知れないわ。」
『面目ない。』

レイダーたちを片付けながら、インクと破損していない本を探す。
※「インク」と言っているけれど、実は「インク入れ」。

あちこち探し回り、ようやく供給箱の中にインク(インク入れ)があるのを見つけた。
本や拾った武器防具で荷物がそろそろ限界だ。
欲張らずに戻ることにしよう。

無事に戻ってきた2人を見て、スクライブ・ヤーリングは嬉しそうな顔をした。
『ほら、本持ってきた。』
「素晴らしいわ。はい、報酬よ。どこかで破損していない本を見つけたら、また持ってくるといいわ。」

インク(インク入れ)を手に公文書館へと戻る。

「おお!戻ってきたな!やったのだな!」
『ほら、これ。』

バトンはPatrickからインクを受け取り、さらさらと”独立宣言書”を書き写した。

インクが渇くのを待って、それらしく折り目をつける。
バトン・グインネットが書いたのだ。偽物ではない。

『ありがとう。これを持って行くよ。本物は誰にも盗まれないように大切に保管してくれ。』
「お任せを。私が倒れるまで、指一本独立宣言書には触れさせません。」

バトンが敬礼してPatrickを見送る。
思わずPatrickも敬礼で応える。
シドニーは呆れたような目で2人を眺め、ドッグミートは小首を傾げている。

「貴官の道中の無事をお祈りしております!」



リベットシティへ戻る道すがら、シドニーにこれからどうするのか尋ねる。
「え?これから?」
『そう。この先も、こういうお宝を探す仕事を続けるのか?』
「報酬を手にしたら、アンダーワールドへ行くつもりよ。」
『アンダーワールド?』

そういえば、メガトン近くで出逢ったグールたちもアンダーワールドに行きたいって言ってたな。

シドニーはアンダーワールドに知り合いがいるから、腰を落ち着けようかと考えていると話す。
「君は?君はどうするの?」
『僕は・・・父さんを探さなきゃ。』
Vault1を飛び出して行った父親を探していることを掻い摘んで話して聞かせる。

「なるほどね。さてと、アブラハム・ワシントンにお金を貰って飲みに行くわよ!」

戻ってきたPatrickとシドニーを見て、アブラハム・ワシントンは驚いた顔をした。

「無事だったか!ああ、シドニーもいるじゃないか!」
『戻りました。シドニーと2人で、独立宣言書を見つけた。』

震える手で独立宣言書を受け取るアブラハム・ワシントン。

「まるで・・・夢のようだ。ああ、なんということだ。」
喜びに浸るワシントンに向かってシドニーが手を差し出す。
謝礼を求めているのだ。

ああ、そうだったとワシントンは2人に謝礼を払う。

「本当に、本当にありがとう。」


クエスト:Stealing Independence 完了



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