Fallout4~Battle of Bunker Hill

Fallout4~Battle of Bunker Hill

清潔な部屋、清潔なベッド、食べるものも自分たちで作り上げている。
地上から見たら、ここは天国に違いない。

ショーンは何て言っていた?
インスティチュートの目標は”再定義された人類”だ、と。人造人間とインスティチュートのメンバーだけの世界を作ろうと言うのか?

「どうかなさいましたか?」X6-88に声をかけられて、はっと現実に戻る。
「いや。ショーンのところへ行こう。」

「もし・・・自分の所有物を盗まれたら、どうする?」
開口一番ショーンが穏やかではない話をする。

「それはどういう意味だ?」
「あなたのお友達のレイルロードが、我々の人造人間を”解放”しようとしている。」
「・・・。」
「どこにいるかは分かっている。バンカーヒルという小さな居住区だ。そこに匿っている。」

「レイルロードに気づかれる前に、人造人間たちを回収して欲しい。」
「・・・。」
「B.O.S.に人造人間のことを嗅ぎつけられることも望ましくない。事態をより悪化させるだけだ。」
「B.O.S.か・・・。」

「バンカーヒルの近くにコーサーを派遣している。まずは落ち合って欲しい。仕事が終わったら、CTI廃墟へ来てくれ。」


※B.O.S.やレイルロードに加入しているとチクることが可能

インスティチュート本部からFTで外に出る。

バンカーヒルにはストックロン爺さんや一般市民もいる。
彼らに先に逃げてもらうことはできないだろうか。

・・・よし。デズデモーナに一言警告しておこう。そう決めた俺は、オールドノースチャーチへと向かった。

デズデモーナは俺を見るなり絡むようにインスティチュートへの潜入の話をし始めた。

しかもミニッツメンを頼ったことが面白くないらしい。

「どこからの情報だ?」
「ディーコンよ。相変わらず情報源については言わないけど。」

「聞いた話は全て本当だ。インスティチュートの本部へ行って、そして戻ってきた。」
「そのうちミニッツメンはインスティチュートのと戦うために独自の作戦を立てるでしょうね。」
「・・・何が言いたいんだ。」
「ミニッツメンには人造人間たちの事は任せられないわ。」
「ミニッツメンは人造人間を助けないと思っているのか?」

デズデモーナと喧嘩をしに来たわけではない。
ぐっと堪えて、ショーンが話していたバンカーヒルに匿われている人造人間たちのことを話題にする

さすがにデズデモーナも黙り込んだ。
「最悪ね。あそこには人造人間4人とストックトン、レールロードエージェントに一般市民もいる。」
「俺はそろそろ行かなければならない。彼らをなんとか移動させるんだ。」
「これ以上・・・犠牲を出すわけには行かないっていうのに・・・。インスティチュートのやつら・・。」

デズデモーナに別れを付けて、バンカーヒルを目指す。



※私の環境では、コーサーと話をするとゲームが落ちてしまい先に進むことができなくなってしまいました。どうも近寄ると駄目なのようで・・・諦めた話が以下↓の流れとなります。
本来はコーサーと話をしてバンカーヒルに乗り込み、人造人間を連れ帰る・助けるetcといった選択肢があるのですが・・・。

バンカーヒルの入り口から少し離れた場所にコーサーがいた。

暗がりの中に身を潜め、気づかれる前に頭を撃ち抜く。
「ショーン・・・。俺は決めたよ・・・。」

後はデズデモーナ達が人造人間を逃がすのに任せよう。俺はショーンが指定してきたCTI廃墟へと行くことにした。

CTI廃墟の中では人造人間とスーパーミュータントが戦っていた。
身動きせずに、勝敗がつくのを待つ。
暫くすると銃撃音が止んだ。どうやら勝敗がついたようだ。
耳をすますとスーパーミュータントたちが「腹減った」などと呟いているのが聞こえてくる。

屋上で俺を待ち構えていたショーンは、地上で繰り広げられているレイダー達の争いやマイアラークたちを見つめていた。

「インスティチュートからただ一度も出たことがなかった。出る必要もなかったが、今日ここに来てみて良かったと思う。」

「で、地上はどうだ?」ショーンの表情からは何も伺えない。

一度俺から目をそらし、再びこちらを見た時は厳しい表情をしていた。
「連邦は死んだ。汚染された大地だ。そう確信した。この荒れ地で命を拾われたことがどれだけ幸運だったのかを気づかされる。」
「どういうことだ?」


「そちらから見れば、私は誘拐されたかもしれないが実際にはインスティチュートに救われたのだ。」

目の前でノーラを殺された俺には・・・同意できるはずもない。
「ノーラが、母さんが殺されても仕方がなかったと?」そう言っても、ショーンからは反応がなかった。

「私に何かあった時のために・・・戦前のDNAの供給源を確保すべきだと気づいたインスティチュートは、私の近親者の一人を残すことにした。」

ケロッグが言っていた「バックアップ」とは、このことか。
背中にぞっとした感覚が走った。彼らインスティチュートにとって、我々はデータやものでしかないのか?

「父さん。あなたをあのまま冷凍しておけばよかったんだが・・・何が起こるか見てみたかったんだ。」
「俺を外に出したのは、お前なのか。」
「一番知りたかったのは、これだけの時を経てもなお、自分を探し出そうとしてくれるか、ということだった。」

ショーン。
ショーン!
ぎゅっと目を瞑る。これから行う自分の行為のことを考えると、涙が溢れそうになった。

「ショーン。わかってくれ・・・俺は今もお前を愛している。」
「本当だとわかっている。いや・・・驚くべきことだが。」

そこでショーンは一度俺に背を向けて、バンカーヒルの話をし出した。

コーサーが死んだこと。失敗する確率は天文学的に低かったこと。なぜこんなことになったのか、と詰問してくる。
「理事会に知らせるのは暫く見合わせよう。状況が動き出している今、その行為は脱線にしかなるまい。」
「理事会?」
「そうだ。インスティチュートの未来により深く関わってもらうときがきた。」

「それでは本部で会おう。理事会で待っているぞ。」

そう言って立ち去ろうとするショーンに向けて俺は銃を構える。

鳴り響く銃声。
崩れ落ちるショーン。

俺は、再会を夢見て、そしてようやく再会した我が子を、この手で殺した。

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