まずはミッチの叔父さんが暮らしているという国立公園案内所へ向かうとする。
霧の中を通り抜けると、ガイガーカウンターがガリガリと音を立てる。
「アンタのPip-Boyから悲鳴が聞こえてくるぞ」
「この霧の中で暮らしていくのは大変だよなぁ。」
ミッチが1人で暮らしている叔父さんを心配するのも無理はない。
ファーハーバーからそう遠くはない場所に国立公園案内所はあった。
罠が仕掛けられていると言っていたので、注意しながら進んで行く。
「ドッグミート。俺が合図するまで先に進むな。」
わんわん!
トラバサミや地雷などがあちこちにばら撒かれていて、なかなか穏やかではない雰囲気を醸し出している。
地雷を踏んだのか、トラッパーの死体も転がっている。
畑で1人黙々と作業をしている男性がいる。あれがミッチの叔父さんのケンだろう。
土を踏む音を聞きつけ、立ち上がり俺とニックを睨みつける。
「なんだ、お前は!?転がってる死体は全部私が殺した奴らだ!!」
「一人で殺したのか?あの数を??」
「George、話がズレている。」
ニックに指摘されて話の軌道修正をする。
「ミッチに頼まれて来たんだ。彼はアンタの事を心配している。」
「ミッチだと?あのこが霧コンデンサーを送ってくれたおかげでここで暮らしていける。あのこは賢いこだ。」
ファーハーバーへ移ってきて欲しいという話をしようとした、その時。
ケン叔父さんが、辺りを警戒するようにきょろきょろしだした。
俺が声をかけようとすると、しっと制し耳を澄ます。
「やつらがくる!!」
「George!!トラッパーたちだ!応戦するぞ!!」
ニックの呼び声と共に銃撃戦が始まった。
ドッグミートが足止めしたところを俺が頭を一撃して倒す。
見るとケン叔父さんも銃を手に戦っている。
戻るように声をかけるが、聞く耳を持たない。
くそっ。怪我する前に、俺たちで片付けないと!!
全て片付け終えると、ケン叔父さんは満足そうな顔をして畑に戻ってきた。
「ああ、手伝ってくれて感謝している。はいはいどうも。それじゃあ、またな。」
しっしっと、ここから出て行くように手で示す。
しかし、ミッチにファーハーバーへ連れてくるように頼まれているからな。
そうおいそれとは引き下がれない。
重ねてミッチにファーハーバーへ連れてくるように頼まれていることを伝える。
しかしケン叔父さんも頑固だった。
「ここが私の家だ。ファーハーバーに行って、どうするというんだ?縮こまって過ごすなんて真っ平だ。」
※高難易度の説得あり
「ファーハーバーへは休暇で行くと思ってくれたらいい。落ち着いたら、またここに戻ってくればいいじゃないか。」
ケン叔父さんはわざとらしく、長いため息をついた。
「お前は本当にしつこいな。わかった、行くよ。これで満足か?これで私を家から追い出したんだぞ。」
「まぁまぁ、ミッチが待っているから急いでファーハーバーへ向かってくれ。」
ケン叔父さんの後姿を見送った後、俺たちはエコーレイク製材所へと向かうことにした。