ヴィム・ポップ工場の中に入ると、すぐにミュータントハウンドやスーパーミュータント達が襲い掛かってきた。
何かを燃やしているのか、焚火の熱で室内はむっとしている。
嫌な臭いまでしやがる。
顔を顰めた俺を見てニックが、とっとと用事を済ませて外に出ようと言う。
※この時点で、「Best Left Forgotten」「Cleansing the Land」「The Way Life Should Be」の3つのクエストが同時進行。
「で、ここには何が隠されているんだ?」
「DiMAの記憶に寄れば・・・秘密の医療機関とかなんとか。」
「医療機関?こんな場所に?」
スーパーミュータント達を倒しながら、それらしい場所を探して歩く。
ターミナルで開錠した扉の向こう側にある階段を降りると、半地下の床に埋められたような跡を見つけた。
これはなんだ・・・?
ニックと顔を見合わせ、近くにあるスコップを使い掘り起こすことにした。
埋められていたのは棺。
中から人骨とロケットペンダントとホロテープ。
「これは一体・・・?」
「なぁ、ニック。嫌な予感しかしないんだが。」
「George、とりあえずホロテープを聞いてみよう。」
かちりとPip-boyにセットすると、怯えた様子の女性の声と・・・DiMAの声が聞こえてきた。
「なんてことだ・・・」
軽い眩暈を覚えた。
DiMAはキャプテン・アヴェリーを人造人間にすり替えていたのだ。
何故こんなことをした。
ニックに肩を叩かれ、我に返る。
見ればドッグミートも心配そうに俺を見上げていた。
「他に何か証拠となる物がないか、探してみよう。」
「・・・そうだな。」
辺りの匂いを嗅いでいたドッグミートが、わん!と吠えた。
奥にまだ部屋があるようだ。
部屋に足を踏み入れると、どこからともなく声が聞こえてきた。
「支援が必要なら、インターコムに近づくように。」
「なんだ?誰かいるのか?」
「私はKYE1.1。単にKYEに変えてしまおうかと考えている。その方が魅力的だからな。」
コンピューターが喋っているのか
ニックが部屋に入ってくると、承認すべきユーザーの特性を有していると言い、更に奥のスペースに入る許可を出した。
「ギリギリセーフとはな。」
「DiMAがやったんだろう。」
奥のスペースは手術室のようだった。
ここで・・・キャプテン・アヴェリーの入れ替えが行われたんだろうか。
深々と溜息をつく俺の手をドッグミートがぺろりと舐める。
「大丈夫だ。ありがとう、ドッグミート。」
「目ぼしい物はないようだ。外に出ようか、George。」
※名前の表記がアレですが、ディッセンバー・チルドレンがあります
風力発電の停止コードと人造人間入れ替えの秘密・・・残りは核発射キーか。
「George、顔色が悪いぞ。」
「そうだな。ちょっと疲れたな。」
「さっさと終わらせて、アカディアへ戻ろう。」