Skyrimーilex エズバーンを探す
リバーウッドへ戻る道すがら、サルモールから入手した書類に丹念に目を通す。
「ドラゴン調査:現在の状況」「サルモール調査:デルフィン」「サルモール調査:エズバーン」「サルモール調査:ウルフリック」。
デルフィンやエズバーンについての文書はわかるが、ウルフリック・ストームクロークについての文書が気にかかる。
ilex:・・・嫌なもの見ちゃったわね
リディア:それにしてもサルモールの暗躍ぶりときたら
マーキュリオ:それは、お前の胸にしまっておいた方がいいかもしれんな
エリク:デルフィンの事も結構詳しく調べてるね
ilex:溜息しか出ないわ・・・
リバーウッドのスリーピング・ジャイアントに無事たどり着く。
扉を開けると、デルフィンが今か今かと待ち構えていた。
ilex一行が宿屋の中に入ってきたのを見届け、一目散に近寄ってきた。
デルフィンにはエズバーンの調書とドラゴンについての調書について話をすることにしよう。
サルモールはドラゴンについて、何もわかっていないようだと伝えると、デルフィンが信じ難いといった表情をした。
デルフィン:あと、わかったことは?
ilex:そうね。エズバーンという人物を探しているみたいね
デルフィン:デズバーン??生きているの?サルモールに殺されたと思ってた
リディア:ブレイズの仲間ですか
デルフィン:仲間・・・そうね、あの変人も仲間ね。彼は、ブレイズの公文書保管人だったの
マーキュリオ:サルモールは件の人物がリフテンにいると考えているようだ
マーキュリオの言葉を受けて、デルフィンは大きく頷く。
リフテンなら、ラットウェイに潜んでいるでしょうね。
そうデルフィンが呟くと、マーキュリオが顔を顰めた。
リフテンにいるブリニョルフと話をして。
そう指示を出した後、デルフィンはエズバーンがもし話を聞いてくれなかったら「降霜の月の30日にどこにいたのか。」尋ねると良いと言い残し、部屋へと戻って行った。
一行はリフテンへと向かった。
エリク:ラットウェイってなに?
マーキュリオ:ああ・・・悪党の吹き溜まりみたいなもんだ
ilex:じゃあ、ブリニョルフって人も知ってる?
マーキュリオ:表向きは市場で怪しい薬を売っている商人
リディア:表向きということは、裏があるってことですか
マーキュリオが、あいつだと指さした先で赤毛の男が何やら大きな声で市場の客に向かって声をかけていた。
「ファルメル万能血液薬」だの「巨人の如く敵を叩き潰そう」だの、胡散臭いったらありゃしない。
デルフィンは、何故ブリニョルフと繋がりがあるんだろうか。
・・・そういえば、ホワイトランにいたファレンガーとも知り合いだったわね。
目の前に立つilexに気が付いたブリニョルフは、上から下まで吟味するように眺めた。
ブリニョルフ:なんだ嬢ちゃん。金儲けに興味があるのか?
ilex:金儲け?
ブリニョルフ:そうだ。ちょいとばかり手伝いをしてくれりゃ、いいこと教えてやる
リディア:従士様・・・
ilex:興味ない。それよりデルフィンの紹介でここにきたわ
思いがけない名前を聞いたと言わんばかりに、ブリニョルフが片方の眉毛を上げて話を促す。
ラットウェイに潜伏していると思われる人物を探している。
男性で、そこそこいい歳だと思われる。
目を閉じてilexの話を聞いていたブリニョルフは、ラットウェイ・ウォーレンズだ、と呟いた。
エズバーンは金を積んでまで、ラットウェイと呼ばれる場所に潜むことを選んだようだ。
マーキュリオが理解できないという様子で頭を振った。
市場の下にある地下道を進んで行くより他ないようだ。
途中、住処にしているならず者たちが襲い掛かってきたので容赦なく倒す。
貯水池のような場所に出ると、椅子に座って酒を呑みながら寛いている人たちが見えた。
盗賊ギルドだ、とマーキュリオが小声で呟く。
バーカウンターらしきテーブルが見えた。
ここはギルドメンバーが集う場所のようだ。
突然の闖入者をじろじろと眺めていたバーのマスターが口火を切った。
ヴェケル:・・・なんだ、お前ら
ilex:ブリニョルフに言われて
ヴェケル:ブリニョルフに?あんたらギルドメンバーになりに来たのか?
リディア:ああ、そうではなくて
ilex:ここに、老人が隠れているでしょう?
そういうと合点がいったようだ。
ブリニョルフと同じようにラットウェイ・ウォーレンズに隠れていると説明する。
ただし、とヴェケルは付け加えた。
じいさんを探しているのはあんた達だけじゃない。
どうやら・・・サルモールもここを嗅ぎつけたようだ。
やつらに見つかる前に、エズバーンを確保しなければ。