Skyrim-ilex ブラックリーチ

Skyrim-ilex ブラックリーチ

しばし目の前に広がる光景に心奪われる4人。
ilexは、この湿り気を帯びた空気に懐かしさすら感じた。

リディア:地下にこんな空間があるとは思いませんでしたね
マーキュリオ:ドゥーマーの遺跡は本当に興味深いな
ilex:あー、これで太陽を浴びることができれば完璧なんだけどな

あそこにある小屋みたいなとこで休もうよというエリクの誘いに、ilexたちも同意する。

小屋に近づくと、転がっていた金属の球体からドワーフ・スフィアが姿を現した。
マーキュリオの雷撃とエリクの弓矢であっという間に倒してしまう。
手慣れた感じになってきたものだ。

小屋の中に敵がいないか、様子を窺いながら重たい扉をそっと開ける。

どうやら誰もいないようだ。
後ろにいる3人に合図を送り、小屋の中へと滑り込む。

小屋の中には錬金術や符呪のテーブルがあり、本棚などもある。
ふと足元を見ると、日記のようなもの抱え込んだ骸骨が項垂れていた。
そっと埃を払い除け、日記の中を確認する。

ilexが中身を読んでいると、エリクが後ろから覗き込んできた。

エリク:シンデリオン?
ilex:この人の名前みたいね。ニルンルートの研究?スキングラードってどこ?
マーキュリオ:シロディールにある町の名前だ。
リディア:このクリムゾン・ニルンルートって、あそこにある赤い草でしょうか

リディアが指さす方を見ると、いつも見ているものよりも大きく、赤い色をしたニルンルートが音を立てていた。

日記にはリフテンの近くにあるサレシ農場のアブルサ・サレシにニルンルート栽培の知識を教えたと書いてあった。
クリムゾン・ニルンルートを30株か・・・。
もし、ブラックリーチにいる間に見つけられたら、アブルサ・サレシのところに持って行ってみようかなとilexは思った。

シンデリオンには悪いけど、研究室を一晩の宿とさせてもらうことにしよう。



太陽が見えないため正確な時間がわからないが、4人ともだいたい同じくらいの時間に目が覚めた。
セプティマスから渡された立方体と球体を使う場所を探し出さなくては。

ブラックリーチはドゥーマーの機械たちやファルメル、シャウラスが徘徊している。
暗がりから急に毒液を吐かれて、立ち往生することも度々あった。

ilex:この・・・!!
マーキュリオ:そろそろダガー一本とシャウトだけで戦うのは厳しくなってきたんじゃないか?
エリク:両手剣いいよ!
リディア:弓はいかがですか?
マーキュリオ:魔法が込められた杖なら、アンタでも扱えるんじゃないか
ilex:いやー・・・、ダガーの素早さが一番気に入ってるのよ

折角すすめてくれて悪いけど、とilexは使い慣れたダガーを撫でる。


※足元にあるレバーを引きと、動き出すドワーフ・センチュリオン

ilex:あれ、なんだろう? リディア:従士様、後にしましょう。

建物の中に入ると、ファルメルの他に、ファルメルの召使となっている人たちも襲い掛かってくる。
かれらは一体何故こんな場所でファルメルと共に暮らしているんだろう?
ブラックリーチに探検にきて、捕まって使役されているんだろうか・・・?
誰一人こちらに友好的な態度をとる人がいないため、話をすることもできない。

ふーむ、とilexは唸り声を上げた。



ブラックリーチを探索してわかったことは、出入り口はアルフスタンドだけではないという事だ。
確認した限り、他に三か所ほど地上と直結したエレベータが設置されている。

なかなかの広さがある地下空間だ。

エリク:あそこの扉はまだ行ってないんじゃないかな
ilex:そろそろセプティマスが言ってた装置?を見つけないとね
リディア:じゃぁ、扉を開けて進みましょう
マーキュリオ:用心しろよ

金属の扉を開けると、調理なべのかかった焚火の後や、寝床なんかが見えた。
人気はないが、誰かがここで生活をしていたかのようだ。

あ、と言ってilexがバックパックからシンデリオンの日記を取り出す。

「オベスがくれたルーン文字の刻まれた辞典を使い」と書いてある。
シンデリオンも、セプティマスから渡されたこの立方体を使ったということなのだろうか。
それとも、この立方体は複数存在するということ?

日記と立方体を見比べ、再び唸るilex。

兎に角先に進むしかない。
奥の扉を開けると、螺旋のスロープが上階へと続いている。

スロープを上がると、不思議な形をした装置が4人を待ち受けていた。

ilex:これは・・・何?
マーキュリオ:何か、パズルのようなものか?
エリク:ねぇ!これ見て!

エリクが白骨死体と、その近くに落ちていた手帳を見つけた。
拾い上げて読んでみると、どうやらこの装置の事を書いているようだ。

“キューブを使って装置を動かす。
箱を穴に入れる。
ボタンは4つ。”

思わずエリクと顔を見合わせる。役に立つような立たないような情報だ。
それでもないよりマシかとilexは手帳を手に、ボタンへと向かう。


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