Fallout1~Tough nut to crack

Fallout1~Tough nut to crack

無事Vault13へ戻ってきた。
今まで廃墟となったVaultしか見てきていないIanとTychoは、初めて人が生活しているVaultを見て目を見張っている。

Ian「なんつーか、すげぇ綺麗だな」
Tycho「そうだな。あちこちぴかぴかだ。」
Ian「でもなぁ。」
Vesper「なんだよ。」
Ian「綺麗すぎっていうの?俺、息つまりそう」

今ならIanの言いたいことがわかる。この閉鎖された、清潔感溢れる空間で俺は19年間生きてきたんだな。
なんだか遠い過去のような気がする。ここは故郷のはずなのに。

地下3Fにある監督官の部屋へ行くためにエレベーターで下に降りる。

通路を歩いていると、水の見張り番が俺を見つけて懐かしそうに声をかけてきた。

水の見張り番「やあ、Vesperじゃないか!戻ったんだな!」
Vesper「お久しぶりです。調子はいかがですか?」

そういうと、水の見張り番は顔を顰め後頭部を撫でさすった。
水の見張り番「それがさぁ・・・。つい先日、いきなり後ろからパイプで殴られてな。」
Ian「え?事件じゃないか。」
水の見張り番「気づいたらメディカルラボで寝ていたよ。水は盗まれるし、散々だ。」
Tycho「水の窃盗犯に殴られたのか?」
水の見張り番「おそらくは。いつもなら8時くらいには帰るんだけど、ここのところ窃盗が続いていて。」
Vesper「水の窃盗か・・・。」
水の見張り番「遅くまで残っていたら、この様さ。犯人を見つけてくれたら恩に着る。」

見るとIanもTychoも乗り気のようなので、窃盗犯を見つけることにしようか。
とりあえず近くの部屋に隠れて様子を窺う。

部屋にいた住人たちと声をかわしたりしながら時間を潰していると・・・。

ん?あいつか?
こんな時間に何をしているんだ?

水の備蓄部屋を通り過ぎて・・・しばらくすると戻ってきて、何食わぬ顔をして部屋の中に入って行った。

聞き耳を立てていると、ごそごそと物を漁る音がしている。
・・・間違いないようだ。


※Tychoがバグって壁の中に・・・

何事もなかったかのように部屋から出てエレベーターへ向かおうとするところで声をかける。

Vesper「やあ、こんな時間に何をしているんだい?」
男「やあ、Vesper。ちょっと眠れなくてね。君こそ、こんなところで何をしているんだ?」
Vesper「・・・水泥棒を探しているところなんでね。悪いけど、今持っているものを見せてもらえるかな。」

一瞬男がひるんだ表情を見せた。

男「触るな!何も持っていないし、あんたには関係ないだろ。」
そう言って俺のわきをすり抜けようとしたが、Ianがずいと体を割り込ませて男を押しとどめる。

Vesper「やましいことがないなら、見せることができるよな?それとも頭に弾丸撃ち込まれたほうが良いか?」
男「わかったわかった。冗談だよ。何も悪いことはしちゃいない。好きに調べるといいさ。」

尻のポケットやVaultスーツの内側に隠し持っていた水の瓶が決め手となって、男をオフィサーの元へと連行する。

こんな事件が続かないように、監督官の元へウォーターチップを渡しに行くとしよう。

オフィサーがいる部屋の更に奥が監督官のいる部屋だ。

ひときわ高い椅子にジャコレン監督官が座っていた。
以前は何とも思わなかったが、改めてみると・・・感じ悪いな。より一層。

Ian「なにあれ、感じ悪ぃ。」
Tycho「台座の脇にタレットまであるぞ。」

俺の感覚はすっかりWasteland仕様になったという訳だ。

戻ってきた俺をみてジャコレンは白い眉を上げて、半信半疑の表情をした。

Jacoren「戻ったのか、Vesper。で、チップは見つかったのかね?」
Vesper「・・・ええ。」

ウォーターチップを受け取ると、ジャコレンは初期化を始めた。
あれこれといじくりまわし・・・どうやら無事に動いているようだ。

喜びの声を上げ、俺に報告書を作成してくるように指示を出してきた。


※赤丸のコンピュータにスキル「Science」を使用すると経験値入手

ウォーターチップを探すと言う任務が完了したが・・・ジャコレンが探索は完了したと言わなかったのが気にかかる。
監督官の部屋へと戻るとしよう。

ジャコレンがミュータントの事を捲し立ててきた。
なんだ。ようはあれか。俺にミュータントを片付けることまで押し付けようって魂胆か。

Tycho「Vesper。」
いつもより真剣な声でTychoが声をかけてきた。

Vesper「・・・んだよ。」
Tycho「俺とIanは最後までお前と旅を続けるぞ。」
Ian「お前が嫌だと言っても、だ。」
Dogmeat「わんわん!」

そう言うと2人は俺を促し、監督官へ声もかけず部屋を後にする。
Dogmeatが後ろ脚で土を掻くようなポーズまでした。


Ian「と、いう訳でイケメン3人+可愛いレディがゆく!ミュータント撲滅の旅は続くのであった!」
Vesper「・・・だせぇ」
Dodmeat「わふっ!」

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