Skyrim-ilex 目覚める

Skyrim-ilex 目覚める

ドラゴンストーンを手にホワイトランへと戻る。
これは一体何が描かれているのだろう?とハドバルとあれこれ話をしながら。

ドラゴンズリーチのファレンガーの元へ行くと、客と話し込んでいるのが見えた。

ilexがドラゴンストーンを差し出すと、ファレンガーは飛び上がらんばかりに大喜びしている。
ファレンガーの客人もドラゴンストーンについて知っているようで、ブリークフォール墓地から持ち帰るなんてと興味深げにilexと眺めている。

そんな話をしているところへ、イリレスが血相を変えて飛び込んできた。

イリレス:ファレンガー!ちょっと来てちょうだい!ドラゴンが目撃されたと報告があったわ
ファレンガー:なに!?ドラゴンだと!!
ilex:(この人、ものすごく嬉しそう・・・)
イリレス:・・・もう少し真剣に受け止めたほうがいいと思うけど

イリレスの後に続き、バルグルーフ首長の元へと急ぐ。

西の監視塔から報告するために走ってきた衛兵が肩で息をしているのが見えた。
ドラゴンが姿を現し監視塔を襲ったというのだ。

衛兵に休むように言うと、バルグルーフ首長はイリレスに監視塔へと向かうよう指示し、ilexにはイリレスを助けて欲しいと頼んできた。

ドラゴン!
こんなに早くドラゴンと再会できるとは思っていなかった。
思いがけない幸運に打ち震えているilexを、ハドバルは緊張していると勘違いしたのか肩に手をかけ、俺も一緒に戦うよと言ってきた。
敢えて否定することもないなと考え、有難く好意を受け取ることにしよう。



門の近くで指示を待っていた衛兵たちに声をかけ、西の監視塔へと駆け出す。

ドラゴンらしき影は見当たらないが・・・。
どこへ行ったのだろう?

監視塔へ近づくにつれ、炎と煙が上がっているのが見えてきた。
なにものかに襲撃された痕跡だ。

イリレスの表情が硬くなる。
監視塔の中に入ろうとすると、青い顔をした衛兵が近寄るな!と警告してきた。

イリレス:一体何があったの!?
衛兵:駄目だ、駄目だ!近寄るな!!聞こえないのか?また近づいてきている・・・!
ハドバル:・・・ilex、聞こえないか?
ilex:ヘルゲンで聞いた・・・声が

大きな羽ばたきの音と共に、頭上で咆哮がした。
ドラゴンだ!!

炎を吐きながら、監視塔を旋回するドラゴン。
イリレスが衛兵たちに攻撃を命令する。

ナイフ片手のilexの前に、ドラゴンが舞い降りた。
思わず、その瞳に魅入る。

ハドバル:ilex!!!
イリレス:射手!彼女を援護するのよ!

ドラゴンに攻撃されて、ようやく我に返った。
ハドバルたちが攻撃し続けてくれたおかげで、ドラゴンの体力がどんどん減っている。
鱗の隙間に、小さなナイフを突き立て捩じると・・・ドラゴンは断末魔の叫び声を上げ絶命した。

すると、ドラゴンの体からilexへ力(ちから)が流れ込んでくるではないか。
ブリークフォール墓地の壁画から何かが流れ込んできた時と同じように、脳天から尻尾へ電撃が走る。
思わず恍惚とするilexに、後ろから衛兵が声をかけてきた。

衛兵:お前!ドラゴンの力を吸収したんだな!?
ilex:ちからをきゅうしゅう・・・?
衛兵:なんということだ、お前はドラゴンボーンだ!
ilex:ドラゴンボーン?なにそれ
衛兵:ドラゴンボーンとは竜の血脈で、タイバー・セプティムがそうだった。ドラゴンを倒して、その力を得るんだろ?ドラゴンと同じようにシャウトを使えるはずだ。試しに何かやってみろ。

ドラゴンボーンだの、シャウトだのと興奮気味に話をする衛兵を、イリレスは醒めた目で見つめている。
よくわからないが、叫んでみろと言われたのでドラゴンの骨に向かって叫ぶと・・・想像以上の力が吐き出された。

慌てて口を塞ぐilex。
それがシャウトだと嬉しそうに衛兵が説明する。

イリレスは衛兵たちの熱気につられることなく冷静だ。
世界を救うなんて大きな力は手に余るわと言うが、それでも一緒に戦ってくれたことへの礼を言ってくれた。
監視塔で起こった出来事をバルグルーフ首長に報告してきて欲しいと頼まれたので、ホワイトランへ戻ることにしよう。

ホワイトランの厩に近づいた時、雷鳴のような轟と地響きが起こった。
思わずハドバルと顔を見合わせるが、辺りにドラゴンがいる様子もない。
一体何が起こったの・・・?

怪訝な顔をしながらドラゴンズリーチへと向かう2人。
待ち構えていたバルグリーフ首長に報告をする。
西の監視塔はドラゴンの襲撃を受け壊されてしまったこと。
なんだかよくわからないが、ドラゴンボーン?とかいうものらしい。

そんな話をバルグルーフ首長は興味深げに聞いている。

バルグリーフ首長:そうか・・・それでグレイビアードからの召喚も納得がいくな
ilex:グレイビアード?
バルグリーフ首長:そうだ。世界の喉で暮らす孤高の集団。声(シャウト)の達人だ
ilex:なんで、そんな人たちが私を?
バルグリーフ首長:彼らはお前がドラゴンを倒したときに起こった出来事を聞いたんだろう。グレイビアードに召喚されるなんて名誉なことだぞ!
ilex:ええー・・・

バルグルーフ首長はホワイトランのために働いてくれたことへの感謝の証として、ホワイトランの従士にilexを任命した。
私兵を付け、家を買う権利も与えようと言う。
家を見に行くついでに、私兵とやらに声をかけてみようか。

あそこにいるのが、私兵かしら・・・?




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