ブローデッド・マンの洞窟から一路バイルガルチ鉱山を目指す。
リディア:あの首長は山賊とどんな取引をしていたのでしょうね
ilex:確かに。鉱山の売り上げを何割か渡すから、働いてもらってたとか?
イリア:それじゃただの鉱山夫じゃない?
ilex:街道を通る商人を襲うのを見咎めない代わりに、上納させてたとか?
リディア:・・・笑えませんね
あれこれ考えても仕方がないので、兎に角バイルガルチ鉱山にいる山賊を倒すことしよう。
外の砦を守っている山賊たちを一気に片付ける。
思っていたよりも人数は少ないようだ。
油断していたのか、首長シドゲイルは素振りも見せず手のひらを返したのか。
贅沢三昧のボンボンのようだったけど、結構侮れない奴かもしれないわねとilexは足元に倒れた山賊を見つめながら考えた。
扉を開け、鉱山の中へと入っていく。
耳を澄ますと、なにやら音程の狂った鼻歌が遠くから聞こえてくる。
山賊の頭だろうか。
3人で目くばせをし、静かに鼻歌が聞こえる方へと進んで行く。
どうやら山賊頭1人で暢気に鉱物を掘っているようだ。
掘り出したものを抱えて坑道を登ってきたところを3人で一気に畳みかける。
シドゲイルに山賊を倒したことを報告しに戻ることにしよう。
ilex:首長のところに行く前に、ルニルに日記を返そうと思う
リディア:そうですね。やきもきして待っているでしょうから
イリア:もう、あんなとこで無くさないようにって言わないとね
ルニルはアーケイの聖堂で静かに読書をしていた。
戻ってきたilexたちの姿を見ると、ほっとした表情を浮かべた。
無事に戻ってきたことを喜んでいるようだ。
ilexが鞄の中から日記を取り出して渡すと、表紙を愛おしそうに撫でて取り戻してくれたことの礼を言う。
ルニル:ああ、ありがとう。これは忘れてはならない・・・後悔の記録なんだ
イリア:後悔の記録?
リディア:もう無くさないでくださいね
ルニル:ははは、そうだね。本当にありがとう
ルニルがお茶を進めてくれたので、ありがたく頂くことにする。
リディアとイリアはすっかり体が冷えてしまったと、温かいお茶を美味しそうに飲んでいる。
ilexは、この湿り気の多いファルクリースがなんとなく気に入っていた。
もう少し暖かければ、もっといいんだけどな。
ルニルにお茶の礼を言い、アーケイの聖堂を後にした。
さて、首長シドゲイルに報告しに行こう。
首長の住居で偉そうにふんぞり返っているかと思っていたが、シドゲイルは執政や私兵、帝国兵となにやら話し込んでいた。
ilexから山賊を倒した報告を受けると、満足そうに頷く。
褒美として土地を購入する権利をやろうとシドゲイルは鷹揚に言った。
更にファルクリースの住人の手助けをしてくれたから、従士にもしてやろうと言うのだ。
※シドゲイルの頼み事とルニルの日記を探し出す、行方不明の狩人を探す、ルニルに遺灰を届けるをこなして「住人の手助けをする」3件をクリア。
リフテンでも従士にしてやると言われたが、ilexは断った。
家を買う権利は貰うが、従士にはならないと答えるとシドゲイルは一瞬むっとした表情をした。
家が欲しいならネンヤと話せと言い、黙り込んでしまった。
なんでも有難がるとは思わないで欲しいわね、と心の中でilexは呟いた。
レイクビュー邸:5000ゴールド
ネンヤから土地購入の権利書を貰う。
早速行ってみることにしよう。
ファルクリースを出たら、東の道を進み・・・
パインウォッチを越えて、左折
外に置いてある作業台で家の土台やら壁やら屋根やらを作成。
石が足りなくなれば近くにある砕石場所で石を掘り、木材が足りなくなれば買いに行く(レイクビュー邸の近くにあるハーフムーン工場で売ってくれる。)
外側作ったら、建物の中に入って内装を作る。
キッチンと寝室作って、北側を錬金術部屋にした。
出来上がったレイクビュー邸を眺めていたイリアが溜息をついた。
イリア:いいわねぇ
ilex:どうしたの?
イリア:自分の家っていいわね。私も住んでみたいなぁ
ilex:ああ、じゃあさ・・・イリア、この家に住まない?好きに使っていいよ
リディア:(またそんなことを・・・)
イリア:え!いいの!?
自分の家から離れて遠いファルクリースまで来て疲れたでしょ?とilex。
暫くの間、ここで休んでていいから家の掃除とかしてねとイリアにお願いする。
勿論!とイリアは嬉しそうに笑う。
リフテンでマーキュリオに家を渡したことを思い出し、やれやれとリディアは肩を竦めた。
一息ついたら、ネンヤに無事家を建てたことを報告しにファルクリースに戻ろうかとilexはリディアと話す。
リディア:従士様は一体家を何軒建てるおつもりですか?
ilex:そうねぇ・・・
リディア:そうねぇって
ilex:本を集めたいから、置き場所が沢山いるのよ。そういうことにしておいて
リディア:まったくもう・・・