Fallout4 Reformation(2)

Fallout4 Reformation(2)

DiMAが地図に印を付ける。
以前マーティンが使っていたという隠れ家へホロテープを探しに向かう。

アカディアを出て、しばらく無言のまま歩いている俺に向かってニックが声をかけてきた。

「George。」
「・・・うん?どうした、ニック。」
「お前・・・大丈夫か?」
「そうだな・・・。連邦に戻ったらニックに聞いて欲しい話があるんだ。」

ニックが何か言いたげな表情で、俺の肩を叩いた。

マーティンの隠れ家でホロテープを回収して、アカディアへ戻る。
戻ってきた俺の手にホロテープが握られているのを見て、DiMAは安堵のため息をついた。

手渡されたホロテープを使って、マーティンが生きていてテクタス上級聴罪司祭を陥れる企てを行っているように聞こえる様にするなど・・・できるのだろうか。

DiMAが作業を行うのを、暫くの間じっと見つめていた。

「これがあればテクタス上級聴罪司祭は興味をそそられて、貴方を指令センターに入れるでしょう。」

DiMAが改ざんしたホロテープを聞いてみると、マーティンの言葉をうまく繋ぎ合わせているのがわかった。
「これを・・・持っていけばいいんだな。」
「テクタス上級聴罪司祭の興味を引き、おびき出したら始末してください。残った体は古いメンテナンスシャフトに入れるなどして片付けることを忘れずに。」
「・・・。」
「お互い苦渋の決断ですが、これが唯一の選択肢なのです。」
「・・・テクタス上級聴罪司祭を片付けたら、戻ってくる。」



ニュークリアスに再び向かう。
入り口近くにいた信者にテクタス上級聴罪司の居場所を確認する。

部屋に入るとテクタス上級聴罪司祭は俺とニックを疑い深い眼差しで見つめた。
リヒターの名前を出すと、新しい入信者がいると言っていたなと思い当たったようだ。
だが、まだその瞳には疑いの色が浮かんだまま。

前任者であるマーティン聴罪司祭はファーハーバーと和平を築こうとしていたが、私はそんな生ぬるいことはしないとテクタス上級聴罪司祭は言う。
マーティン聴罪司祭とファーハーバーへの敵意が剥き出しだ。

だが、自らマーティン聴罪司祭の名前を出してくれたことは都合がいい。

「そのマーティン聴罪司祭だが、復権を狙っているようだ。ホロテープを手に入れた。」

テクタス上級聴罪司祭の表情がみるみる険しくなる。
「復権だと?マーティンは死んだ。」
「証拠があるが、ここでは聞かせられない。指令のトンネルなら他の信者たちに聞かれることもないだろう。」
「私に信じてもらいたいなら、今すぐそのホロテープを聞かせるんだ。ここでのことは他の信者には聞こえない。」

狂気じみた眼差しでホロテープの再生を迫るテクタス上級聴罪司祭。
よし、食いついてきたな。

渋々といった体でホロテープを再生する。

静かな声で、マーティン聴罪司祭がテクタス上級聴罪司祭の時代の終わりを告げる。

ホロテープを聞き終えると、テクタス上級聴罪司祭は指令センターのトンネルで会うことを承諾した。
後で会うことを約束し、俺とニックは部屋を出た。



「信用しているのかね」ニックが呟く。
「どうだろうな。DiMAはやつのことを疑り深い性格だと言っていたからな。まぁ、手勢を連れてくるだろう。」
「迎え撃つ準備をしておけよ。」

奥の部屋に身を潜めていると、複数人の足音が聞こえてきた。
案の定、手下を連れてやって来たようだ。

テクタス上級聴罪司祭は俺がマーティン聴罪司祭のスパイかなにかだと考えているらしい。
命が惜しければ、マーティンの居場所を吐けと脅してくる。

つまりは、ホロテープの内容については信じているということだ。
もう死んでいると、わかっているはずなのに。
そこまでマーティン聴罪司祭の存在が恐ろしいのだろうか。

「何故そこまでマーティンを恐れるんだ。」

俺の言葉にテクタスが激昂する。
「私はあんな腰抜けのことなど恐れていない!ニュークリアスの為にファーハーバーに立ち向かうことすらしなかった軟弱者のマーティンなど、恐れるに足りん!」

どうやって地位を奪い取ったのかわからないが、自分もまた足元を掬われることを病的に恐れている、そういうことか。
奪い返されるかもしれないと想像しただけで、恐ろしい訳だ。

無言のままでいる俺に、マーティンの計画を洗いざらい吐けと更に迫ってくる。

「DiMAがよろしくと言っている。」



テクタス上級聴罪司祭とその手下たちをメンテナンスシャフトへ片付け、アカディアへ向かう。

テクタス・・・そっくりの人造人間がDiMAと会話しているところが見えた。
無事代わりの人造人間を用意することができたようだ。

テクタス上級聴罪司祭はちらりと俺を見ると建物から出て行った。
DiMAは出て行くテクタスを見送る。

「無事に終わったようですね。」
「・・・ああ。」
「私たちがしたことは心の重荷になるでしょう。でも、これでニュークリアス・ファーハーバー・アカディアが皆繁栄するのです。手を取り合いながら。」
「そう上手くいけばいいがな。」ニックが皮肉っぽく呟く。

新しい「テクタス上級聴罪司祭」は信頼できるのか尋ねると、DiMAはマーティンの良いところテクタスの優れた性質を併せ持つようにしてあると太鼓判を押した。
アカディア主導で、ニュークリアスとファーハーバーの会談を開くとも請け負った。

「・・・すべて、あんたの思惑通りということか。」

「なにか言いましたか?」
「いや、これで皆が共存できるようになるんだな?」
「明るい未来を祈ってください。」


※クエスト:Reformation 完了


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