Fallout1~Treacherous friend

Fallout1~Treacherous friend

町の掃除と言ったものの、Larsは確固たる証拠を掴んだら教えて欲しいと言っていた。
最終的にロクデナシたちを片付ける役回りは、町の人間がやったほうが良いだろう。

Ian「で、肝心のSkulzって輩はどこにいるんだ?」
Tycho「確かCRASH HOUSEって名前の宿屋に屯してる。」
Vesper「Ian。」
Ian「おう。」
Vesper「手を出すなよ。」
Ian「?何言ってんだ、お前。」

そういえば、とふと気づいた。

Vesper「むさっくるしい男ばかりの旅になっちまったな。」
Tycho「なにを言っているんだ、レディがいるだろう!」
Dogmeat「わふっ!」
Vesper「いや、そういうのいいから。」
Ian「お前の飼い主はひどいなー。可愛いれでぃなのになー。」
Dogmeat「わんわん!」

Skulzたちはホテルの一番奥の部屋に陣取っていた。

刺青を入れた強面の男が睨みを利かせている。あいつがリーダーか?
Vinnie「なんだ、てめぇは。ここはSkulzのシマだ。話があるなら、さっさと話せ。」
周りを見ても似たようなガラの悪い奴らばかりだ。

Vesper「・・・仲間になりたいんだが。」
俺の一言を聞いてIanが驚いた顔をした。
Vinnie「あん?仲間になりたいだぁ?てめぇがSkulzに相応しいタフな奴かなんて、どうすればわかるってんだ?」
Vesper「証明する機会が与えられれば、すぐにでも。」

俺やIan、Tychoをにたにたと眺めながらVinnieは考え込んでいる。

Vinnie「じゃあよ、余所者。Nealんとこから骨壺を盗ってこい。嫁の骨を後生大事にしている、あのクソジジイを苦しませてやろう。」

握りこぶしに力が入ったことを気づかれないように、ポケットの中に入れる。
Ianがカッとなって踏み出そうとしたところをTychoが腕を掴んで止めた。頼む、Ian。我慢しろ。

Vesper「・・・わかった。やろう。」
Vinnie「きっちり仕事をこなせばSkulzになれるかもな。手に入れたら、ここに持ってこい。」

返事もせずCRASH HOUSEを後にした。



Ian「おい!Vesper!!」
Vesper「・・・んだよ。」
Ian「こんなクソみたいな話があるかよ!」
Tycho「あそこでSkulzを皆殺しにすればよかったと言うのか、Ian?」
Ian「俺たち3人ならできただろ!」
Tycho「そして町のガードたちに捕まれとでも言うのか。」
Ian「だって、あいつら」
Tycho「悪事をしている動かぬ証拠が必要だとガードも言ってたろ。それに俺たちが殺しちまったら、Killianやガードのメンツはどうなる。」
Ian「・・・確かに、そうなんだけど。」

重い足取りでSkum Pitへ向かう。Nealたちが休んでいる時間を狙って裏口から侵入する。
何の因果で、骨壺を盗む羽目に・・・。

心の中でNealの嫁さんに謝罪する。必ず元に戻すから、今だけ俺に付き合ってくれ。

Ian「それ・・・あとで返すんだろ?」
Vesper「元からそのつもりだ。」

骨壺を抱えVinnieの元へ戻る。
帰ってきた俺を見てVinnieは大喜びだ。調子づいてNealを殺しに行こうとまで言い出した。
・・・よし、言質は取った。夜にNealを襲撃すると言う。

後は・・・Lars達に片づけを任せるとするか。

Vesper「・・・片付けることがある。現地で会うとしよう。」
Vinnie「おー、忘れずに来いよ!楽しいパーティが見られるぜ!」

表情を変えないように注意してCRASH HOUSEを出て、Larsの元へと急ぐ。
Vesper「・・・クソが。」思わず考えていたことが口をついて出てしまった。

後ろからTychoが頭をぽんと叩いた。

Larsの元へ行き、今夜SkulzがNealを襲撃しようと計画していることを伝える。
ガードたちを集めSkum Pitへと急ぐと、NealとSkulzたちが睨みあっていた。


※似たような人ばかりで何が何やら

ガードたちと力を合わせてSkulzを倒す。
骨壺が元に戻り、Skulzが倒されてNealもご満悦のようだ。今後の酒代はタダと言ってくれた。

Vesper「じゃあ、2人に酒を出してやってくれないか。」
Neal「勿論、いいとも。あんたらは私と、この町を助けてくれたんだ。」
Ian「やった!仕事の後の酒は格別だな。」
Tycho「ありがたく頂くとしよう。」

嫁さんの骨壺には、もう一度心の中で謝った。

Vesper「・・・Ian。」
Ian「ん?お前も呑むか?」
Vesper「いらねぇよ。それより、悪かったな。」
足元でリスの串焼きを美味しそうに食べているDogmeatの頭をわしわしと掻いてやる。

Ian「なんだかんだで解決したし、もういいじゃん。」
Tycho「仲良きことは美しき哉。」
Vesper「やめろ。」


よし、The HUBに向けて出発だ

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