園内に残っているゲータークローを全て片付けてしまおうという俺の提案が気に入らなかったのか、ゲイジはぶつぶつと文句を言いながら足元のごみを蹴飛ばした。
ここの制圧が終われば、ヌカワールド全てを押さえたことになる。
さっさと終わらせてしまいたい焦りと、シートーに肩入れしているようにみえることへの苛立ちとで不機嫌になっているようだ。
「・・・残りを片付けるぞ。」
「・・・。」
「返事はどうした。」
ゲイジの頭をライフルで小突く。
「・・・ちっ。わかったよ、ボス。」
※園内に点在するゲータークローを片付ける。全部で21匹で、このタイミングで大体残り6体くらいが残ってるみたいです。
最後の一体を片付けると、シートーへ報告しに霊長類ハウスへと向かう。
俺たちが怪我もせず無事に姿を見せたことにシートはとても喜んだ。
「お前たちはとても強い。もう怪物はいなくなったのか?」
「ああ、シートー。奴らはもう戻ってこないはずだ。家族はもう大丈夫だ。」
俺の言葉にシートーは嬉しそうに微笑んだ。
そして家族を置いて俺たちについて行きたいと言い出した。
ゲイジが馬鹿にしたように鼻で嗤う。
シートーは確かに強い。しかし俺たちと行動を共にするのは・・・ダメだ。
「シートー・・。ありがたい申し出だが、一緒には行けない。」
がっかりと肩を落とすシートーに、ここに”新しい友達”が引っ越してくるから仲良くしてやって欲しいと頼むと、しばらく考え込んでいたが、受け入れてくれた。
※シートーから「シートーシャイニースラッガー」がもらえます。
霊長類ハウスを後にすると、ウェルカムセンターの屋根へ旗を立てに向かう。
サファリアドベンチャーに立てる旗はもう決めてある。
シートーに会った時に、パックスだったら合うだろうと思いついたんだ。
躊躇することなくパックスの旗を掲げる俺を、ゲイジは黙って見つめていた。
クエスト:Safari Adventure 完了
「ボス。」
心なしか興奮して震えているような声色で俺に声をかけてきた。
振り返ってゲイジの顔をしげしげと眺める。
「どうした」
ヌカワールドの全てのエリアを制圧したことに驚きと嬉しさが隠せないようだ。
「本当に・・・全部押さえちまうとは・・・。」
「なんだ、俺を信じてなかったのか?」
ゲイジは溜息をつきながら首を振る。
ボスの事を信用していないってことじゃないんだ、ただな、と言い訳めいた口調で話を続ける。
そして、連邦を目指すときが来たと、そう俺に告げる。
「・・・ヌカワールドを制圧したんだ。それでいいだろう。」
「コルターみたいな事言うなよ。それじゃだめだ。」
連邦にいる奴らは腑抜けで俺たちの相手にもなりはしない。
ミニッツメン、B.O.S.、連邦のレイダー、レイルロード・・・ありとあらゆる組織の事をぼろくそに言う。
ヌカワールド以上に沢山の居住者がいるんだろう?そいつらは金を生む。金の卵だ。
「最初から・・・そんなことを考えていたのか・・・?」
最初から目論んでいた訳ではない。
ただ、俺と一緒に戦う中で、確信に変わったと、そういうゲイジ。
目を瞑り黙り込む俺を見て、逡巡していると思ったのか、アンタならやれる。アンタにならレイダーたちもついて行くと心を決める様に迫ってきた。
その表情を見て、心がひやりと凍り付くのを感じた。
連邦を目指すならシャンクに声をかけろと言う。
どうやら外部との窓口のになっている人物のようだ。
「それと、まだ相棒と助言が欲しいと思うなら、俺を連れて行くといい。」
クエスト:The Grand Tour 完了
※The Grand Tourは、ヌカワールドの全域を制圧するクエスト全てが完了することで、クリアになる