Fallout4~Show No Mercy(B.O.S)

Fallout4~Show No Mercy(B.O.S)

「エルダー・マクソンは発着デッキにいるそうだ。そこへ向かうぞ」
「OK、ダンス」

エルダー・マクソンは夜の連邦を見下ろして立っていた。
ダンスが後ろから声をかける。
振り向き、鷹揚に頷くと俺に向かって話し始めた。

「兵士よ。君にやってもらいたい任務がある。これまでしてきた全ての訓練の効果が表れてくるような任務だ」
「どんな任務なんだ?」

エルダー・マクソンは遠くにぼんやりと浮かび上がる砦を指さした。
「あれは?」
「ストロング砦だ」

厳めしい顔をさらに顰めて、吐き捨てるようにスーパーミュータントどもが蔓延っていると言った。
ダンスのほうを見ると、同じように厳しい顔をしている。

「あの汚らわしいスーパーミュータントどもを一掃してきてもらいたい。あの砦にはヌカランチャー弾頭の大量備蓄がある。」
「・・・わかった。すぐにとりかかろう」

ダンスと共にベルチバードへ乗り込む。
「ミュータントどもを根絶やしにできるとはありがたい」
ダンスがぽつりと呟いた。

「そのミニガンを使って、スーパーミュータントどもをハチの巣にしてやるんだ」
手元にあるミニガンの照準をストロング砦に合わせる。飛んでいる飛行機から撃つのって、なかなか難しそうだな・・・。

「ターゲット補足!照準内に捉えておけるか、やってみる」


ストロング砦

おいおい、なんかデカいのがいるぞ。
こちらに気づくと、その辺に転がっていた鉄くずやコンクリート片を投げつけてきた。
まずい。早く倒さないとベルチバードが墜落する。

ガクガクガクッとベルチバードが揺れた。
「ナイト!ベルチバードが墜落する!衝撃に備えて何かに掴まれ!!」
大きな声でダンスが叫んだと同時に地面がどんどん近づいてきた。慌てて傍の手すりを握りしめる。

耳を劈く轟音と激しい衝撃。
気が付くと地面に投げ出されていた。幸いなことに怪我はないようだ。周りを見渡すと、飛行機の残骸があたりに散らばっていた。
操縦士やパラディン・ダンスは無事なようだ。ほっと溜息をつく。

建物の方へ視線を向けると、さっきのデカイやつは倒せたようだがスーパーミュータントがまだ2,3人ほどいる。
遠くから威嚇しながら攻撃を行ってくる。
まずは奴らを倒してしまおう。


ストロング砦の武器庫

中も当然のように血みどろだ。スーパーミュータントが侵入に気づいたようで、叫びながら近寄ってくる音がする。
スーパーミュータントを倒しながら、地下を目指そう。


米国秘密工作マニュアル

傍にあるブロック将軍のターミナルを覗くと、パワーアーマーやヌカランチャーの開発を目指していたようだ。
他の部屋を探索していると、「ムルナハン上等兵のホロテープ」を発見。


キャプテン・ダンリービー:つまり、あれに乗ってアンカレッジに攻め込んだときの敵の顔を想像できるか?

「アンカレッジ作戦・・・か」
「何か言ったか、ナイト?」
「いや、なんでもないよ」
「この階のスーパーミュータントどもは一掃できたようだな」

エレベーターを使って下層へ降りる。

ミュータントハウンドが俺たちを見つけて咆哮を上げる。
「ちっ」舌打ちしたダンスが、前に出てミュータントハウンドを撃ち殺す。
咆哮を聞きつけたスーパーミュータントが集まってきた。面倒だな、と思いながらダンスと2人ですべてを倒す。

ようやく目的の場所にたどり着いたようだ。
ここは・・・すごいな。ダンスも目を見張っている。

「ナイトよ、よくやった」
「ここは制覇した、という認識でいいか?」
「これだけの武器弾薬・・・エルダー・マクソンがお喜びになるだろう」
「B.O.Sはこれをどう使う気だ?」

山のような武器弾薬を見つめながらダンスが呟いた。
「この・・・このテクノロジーはB.O.S.が復活させようとしている忘れられた技術だ。米軍の亡骸から、B.O.S.は生まれたんだ。」
「米軍の亡骸?」
「我々は戦前の技術の収集と保存を目的としている。元々は米国陸軍の生き残りが作り上げた組織だ。」
「ふむ。」
「まあ、そんな話はいいだろう。プリドゥエンへ戻ろう」

エレベータに乗り込もうとしたとき、ダンスが何か言いたげに振り返った。
「どうしたんだ?」
「私は・・・スーパーミュータンどもが憎い。共に歩んできた親友が強制進化ウイルスに晒されてな、私自身の手で・・・始末しなければならなかった。」
「そうか。それで・・・」
「奴らが憎いかどうかと聞くなら言ってやる。憎悪という言葉すら生ぬるい、と。」
ダンスは過去の傷を思い出して押し黙った。変異していく親友を自分の手で殺さなければならなかった苦悩は計り知れない。

「スーパーミュータントどもとの闘いに目途が立ち始めた頃、人造人間が現れたんだ。奴らが優勢になったら、また同じことが繰り返される。戦争だよ。」
「人造人間か・・・。」

さ、話はここまでだと言ってダンスは先に行った。
※ここでダンスと一時的にお別れ。プリドゥエンに戻っています。焦ったよ・・・。


ストロング砦の武器庫から出ると、すでに日は高い位置に昇っていた。遠くにプリドゥエンが見える。
FTでプリドゥエンに戻るとしよう。

エルダー・マクソンへストロング砦を制覇した報告をする。
よくやった、と労うと共にベルチバードを呼び出すことができる「シグナルグレネード」を渡された。
「これを地面に叩きつけてベルチバードを呼び出すといい」
「ありがとう。エルダー・マクソン。」

マクソンは俺の顔をまじまじと見つめる。
「なにか?」
「兵士よ、ここまで働いてくれるとは正直期待していなかった。ダンスの推薦とはいえ、一般人だからな。だが私も認識を改めよう。」
「それはどうも」
「我々たちが連邦へ来たのは、ダンスから類を見ないエネルギー数値の報告があったからだ。こんな数値を叩きだせるのはインスティチュート以外に考えられない。」
「インスティチュート?」
「そうだ。インスティチュート及び人造人間誕生の原因となった全ての者たちを取り除かなくてはならない。目的を果たすには、インスティチュートの本部の位置をつかむ必要がある。」
「本部の場所か・・・。」
「君はインスティチュートを見つけ出すことに強い関心を寄せていると聞いた。そんな君なら正しくあたりをつけてくれることと信じているよ。」

B.O.Sもインスティチュートの居場所を探しているのか。
目的は一致している。・・・だがな・・・。

まずは輝きの海でインスティチュートの研究者を見つけ出さなくては。
ニックのところに戻ってみようか。




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