Skyrim~Mian 旅立つ

Skyrim~Mian 旅立つ

ウィンターホールド大学に戻り、ファラルダを探す。
授業を行っているのか、自室にはいなかった。

仕方がない。あとで話をしよう。

トルフディル:ああ、君か。丁度良かった
Mian:どうされましたか?
トルフディル:君の御父上から手紙が届いているよ。机の上に置いてある
Mian:父から・・・。わかりました、ありがとうございます。

オンマンドとジェイ・ザルゴが荷物を置きに自室へ戻ると言うので、Mianもアークメイジ居住区へ戻ることにした。
父からの手紙。
サボス・アレンが亡くなったことや、流れとは言えウィンターホールド大学のアークメイジに就任した話を書いて知らせたことへの返信だろう。

アンカノを殴り倒した話は書かなかったので、暴力沙汰云々はないはずだ。
・・・もっとも誰かが、父に知らせたりしたら。
ここで父と面識があるのはサボス・アレンのみのはずだ。大丈夫だろう。

少しだけ不安を胸に、机の上に置いてる手紙の封を切る。



ジェイ・ザルゴとオンマンドが、フローズン・ハースで一杯やろうと誘いにくると、Mianは手紙を手に座り込んだ姿のままだった。

ジェイ・ザルゴ:暗い顔してどうした?
オンマンド:親父さんの手紙、なんだって書いてたんだ?
Mian:・・・。サボス・アレンについては残念だったと。
ジェイ・ザルゴ:あとは?
Mian:俺がアークメイジに就任したのは喜ばしいことだと書いてある。
オンマンド:良かったじゃないか!

Mianが深く溜息をつく。
せっかく褒められたのだから、嬉しそうな顔をしても良さそうなものだ。

ジェイ・ザルゴが訝し気な顔をして、Mianの手から手紙を受け取る。
旧知の仲のサボス・アレンが不幸な結果になったことに対する哀悼の意とMianがアークメイジに就任したことを誇りに思うと言った内容。

その下に。

「栄えあるウィンターホールド大学のアークメイジとして、そして父の名代として、ソルスセイムのネロスの元へ挨拶に行くように。」

Mianのうんざりした顔とオンマンドの笑いをこらえたような顔とジェイ・ザルゴの面白がっている顔が並んだ。



ファラルダへ達人魔法を習得した報告をし、
トルフディルへは父親からソルスセイム島のネロスに挨拶をしてくるように指示された旨を伝える。

Mianが不在の際の代理をトルフディルは快く引き受けてくれた。
そのままトルフディルがアークメイジになってくれてもいいと水を向けてみたが、トルフディルは笑ったまま答えなかった。

Mianの父の手紙には、ウィンドヘルムの港からソルスセイム島への船が出ていると記してある。

石造りの寒々しい印象を与える家並みを通り抜け、港へと急ぐ。
船長らしき人物がのんびりと座り込んでいるのが見えた。
声をかけてみよう。

グジャランド船長:なんだ?ソルスセイム島へ行く手段でも探しているのか?
Mian:ここからソルスセイム島へ船が出ていると聞いています
グジャランド船長:まぁ、そうともいえるし、そうじゃないとも言える
ジェイ・ザルゴ:行くの、行かないの。どっちなんだ
グジャランド船長:昔は・・・船を出していたが、今は正直な話行きたくはない
Mian:我々はソルスセイム島へ行く必要があるんだ。金なら払う

グジャランド船長は、仕方がないなと言いながら重い腰を上げた。

船でソルスセイム島の玄関口とも言えるレイブン・ロックへとやってきた3人。
遠くに見えるレッド・マウンテンを眺めて、Mianが懐かしいなと呟いた。

ジェイ・ザルゴ:なんだ、あの家!見たことない形してるぞ!
オンマンド:入り口でエイドリル・アラーノがモロウィンド領だと言っていたもんな
Mian:少し休んでから、テル・ミスリンへ行くぞ
ジェイ・ザルゴ:テル・ミスリン?
Mian:・・・ネロスが暮らしている場所だ。ここから少し離れているようだ。
ジェイ・ザルゴ:楽しみだな!

それにしても、とMianはそっと2人を窺う。

よくもまぁ、こんな場所まで付き合ってくれるものだ。

サボス・アレンが大学の友人たちを誘ってラビリンシアンへ冒険に出た気持ちがわからないでもない。
友と呼べる存在と共に、遠出するのはなんとも心躍るではないか。

この辺りの噂なんかも聞いておきたいなとオンマンド。
腹減ったと騒ぐジェイ・ザルゴ。
そんな2人を連れて、宿屋ネッチング・レッチへと向かう。

まぁ、挨拶してこいと言われただけだ。
その後は気楽にソルスセイム島を3人で見て回ろう、とMianは心の中で思ったのだった。

ダンマー Mian編 終了

ソルスセイム島冒険編を書くかもしれませんが、一旦彼の旅路はここで終了です。
お付き合い頂き、ありがとうございました!




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