Skyrimーilex モーサルに立ち寄る

Skyrimーilex モーサルに立ち寄る

テントで夜を明かしたilexは、遠くから聞こえてくる咆哮で目を覚ました。

脳天が痺れる、この感触。
ドラゴンだ。

リディアとエリクを叩き起こし、テントから飛び出して行くilex。
一瞬何が起こったのか把握できない2人は、なんとか身を起こしテントから這い出した。

エリク:いったいどうしたんだよ、ilex
ilex:しっ!
リデイァ:従士様?・・・・!何か聞こえますね
ilex:あ、いた!

階段を駆け上がるilexを慌ててリディアが追いかける。

遠くを旋回していたドラゴンが、ilexたちに気が付いたのか近づいてきた。

大空を飛び回るドラゴンに、今の武器(ダガー)では為す術がない。
そろそろ弓でも覚えようかしらね・・・リディアが弓で攻撃しているのを後目に考える。

エリク:ilex!!
ilex:くっそーーーー
リディア:従士様、シャウトを!
ilex:そうだった! 『Fus!!』

体の奥から吐き出された力がドラゴンに向かって行く。
続けて何度もできないのが難点だが、ドラゴンに命中し空中でよろめく姿が見える。

リディアとエリクが弓で体力を削ると、ドラゴンは地上へと降り立った。

地上に降りれば、こっちのもの!

ドラゴンに止めを刺すと、ドラゴンソウルが体の中に流れ込んでくるのを感じた。
嗚呼・・・この感じ。
思わず満足げなため息が口から洩れる。

エリクはドラゴンに遭遇したことに興奮して、死体の周りをぐるぐると回っている。

エリク:凄いや!!ドラゴンを倒すなんて・・・!
リディア:従士様、ドラゴンがいたということは山頂にワードウォールがあるかもしれませんね
ilex:あ、そうよね。行ってみようか。
リディア:その辺りから山を下りると、モーサルの近くに出るかもしれません
エリク:じゃあ、そこで一休みしようよ。お腹減ったな


エルダーズブラッド・ピーク「武装解除」



山を下りて行く途中から、雪がちらちらとちらつきだした。
道理で寒いと思った、と呟くとilexは鞄からマントを取り出し羽織る。

リディアとエリクにもマントを渡す。

リディア:ありがとうございます、従士様
エリク:?僕、寒くないよ
ilex:私が寒いのよ!見てて寒々しいからマント羽織ってよね。
エリク:えー?ilexは寒がりだなぁ
ilex:いいから、着なさい
リディア:ほらほら、モーサルに着きましたよ

なにやら言い争いをしている人だかりが見えた。

遠巻きに眺めていると、首長は何をしているんだ!とか魔法使いなんていらない!と住民が訴えているのが聞こえる。
執政らしき男は話は終わりだと、住民に向かって家に帰るように言うと建物の中へと姿を消した。

ぶつぶつと文句を言いながら住民も三々五々に帰って行く。
住民の一人を捕まえて話を聞いてみるとしよう。

やれ湿地から夜な夜な奇妙な音が聞こえてくる、やれ化け物の噂がある、やれ不審なウィザードが紛れ込んだ。
そして最後に、不審火で家が焼け落ちフロガーという男の妻と子が亡くなったと男は教えてくれた。

余りの問題の多さに、3人は思わず顔を見合わせる。

ilex:そんなに大きな町ではなさそうだけど・・・問題山積みって感じね
リディア:モーサルの首長は・・・少々変わっていると噂があります
エリク:変わってる?どんなふうに?
リディア:そうですね・・・霊能力があるとかないとか
ilex:霊能力・・・?

首長に会いに行く前に、宿屋で一休みして話を聞いてみよう。


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